これは、とある村にいる少女の話。
A「ねぇねぇBちゃん、昨日お母さんから聞いたんだけどこんな話知ってる?
この村には昔、洪水が多かったんだって、だから村の人は神様にお祈りをして、洪水を納めてもらってたんだって、その時に生贄にされた人の怨念が今でも山の奥の神社に現れるんだって。」
B「どうせそんなのただの噂でしょ、ほら、帰る準備して帰るよ」
A「えー!肝試しに行こうよ〜」
B「神社には鎮魂の儀式以外入っちゃ駄目って村の掟にもあるでしょ。馬鹿なこと言ってないで早く帰るよ」
A「はーい…」
Aはしょんぼりとしながらも帰る準備をしている。
そんな話をしているAとBの周囲はざわついていた。
C「ねぇ、またあの子…」
D「さすがにねぇ…」
Bは机を叩き立ち上がる
B「ちょっとそんな言い方無いじゃない!」
A「まぁまぁ、いいからいいから」
AはそういうとBの手を引き帰路に着く C「流石にあんなに独り言が多いと怖いよねぇ」
B「寄ろっか」
A「えっ?」
B「神社」
Bが言い終えるとAの表情は明るくなるのを感じた。
2人は、家とは反対にある山へ向かい歩き始める。
B「ここだね」
Bは覚悟を決めるように深呼吸をする
そして、Aの手を更に強く握る
その手には汗1滴なかった
2人は階段を登り、境内へと着く
A「なんだ、やっぱり何にもなかった。ねぇ、Bちゃん」
そういい振り返るとBの後ろには形容しがたいおぞましい形をしたモノが立っていた。
B「あはは、来てくれてありがとう。簡単に騙されてくれて、これで私は代替わり、次をよろしくね。Aちゃん」
C「ねぇ、Aちゃんのこと村長に相談しない?」
D「あの子、いつも見えないナニカに話しかけてるようだったからね、帰りに寄って話してみようか…」
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