テラーノベル
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城咲はスマートフォンを取り出すと、
雨宮深雪と、
首藤灯莉と、
篠原翔葵の連絡先を消した。
バルコニーからわずかに漏れる街灯の光で、暗い部屋はわずかに明るかった。
何の匂いも漂ってこないキッチン。
誰もいないリビング。
物音の一切しない市川の家で、
城咲はひとり、
クローゼットにぶら下がった健彦の死体を、
夜が明けるまで見つめていた。
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