コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ある真夏君は姿を消した
何も言わずに姿を消した
猫みたいなやつで
猫は死ぬ前に姿を消すとか言うから
それが不安で
僕の心は……壊れてしまった
それからは、周りの人が支えてくれた
でも、僕の心は癒えなくて
段々と周りの人も僕に呆れていった
壊れた心を繋ぎ止められるものがなくて
泣いて、叫んで、名前を呼んだ
帰ってきてくれるわけがないのに
くに「こえ氏」
低い声で僕の名前を呼ぶ
くに「もう、随分経ったよ
忘れろなんて言わない
でも、そろそろ前を向いて…」
こえ「うるさいッッ!!!」
くに「イッ!」
こえ「知ったように説教しないでよッ!!!」
くにおを押し倒して上に乗り怒る
くにおの顔はびっくりしていた
こえ「れるがッ、いなくなったんだよッ?
逆になんで平気なのッ!?
くにお達はれるのことッ嫌いだったの」
くに「そんなわけっ…」
こえ「僕にッ!俺にッ!前を向けと言うならッ!!
その方法を教えてよッ… 」
くに「…」
こえ「無責任なこと言ってさぁッ
なに、ぼくが前向いたられるは帰ってくんのッ?
笑顔で僕に会いに来てくれるのッ? 」
くに「それ、はッ…」
こえ「結局くにおが僕に声をかけるのはッいい子に見られたいんでしょッ?
自分勝手でいい子ぶってさッ…」
くに「ちが…ッ」
こったろ「こえく…ぇ、くにお!?
大丈夫!?」
ゆう「くにお、何があったのッ」
こえ「そうやってくにおにいく
僕なんかれるにも捨てられてお前らにも捨てられる存在なんでしょッ? 」
くに「ちがッ!」
こえ「こんなことならッ!
れるのこと…忘れてしまいたい」
低音組「ッ…」
その後のことは覚えてない
3人が帰って眠った
次目が覚めると頭がスッキリしていた
学校にだって笑顔で行った
何で病んで心を壊していたのかなんて覚えてない
まぁ、覚えてないってことは
大切ではないのだろう
くにside
れるちがいなくなった理由も
その後どうなったかも全て知っていた
親が借金をしていて
自分は親と逃げるために引っ越して
その地で死んでやるって話された
止めた…けど
もうれるちの中では決まっていた
だから、親友として
行ってらっしゃいと見送ることしか出来なかった
こえ氏も立ち直るってれるちも言ってたし
俺も思ってた
でも違うくて
説得しても無理だった
俺はどうしたら正解だったのだろう
こえ氏が、れるちのことを忘れたいと言った次の日
笑顔で学校に登校した
わけが分からなかった
あんなに泣いていたのに?
心が壊れてしまったのに?
と疑問に思った
でも、忘れてしまったんだ…って理解をしてしまった
寂しいけど…
これがこえ氏にとっては良かったのかなと考えてしまう
れるち…ごめんねッ?
れるside
死んだあと未練があったのか幽霊になって彷徨っていた
なんとなくこえの様子が気になり家に不法侵入した
でも、そんな不法侵入とか呑気なことを言える状態ではなかった
くにおを押し倒し
怒鳴り
くにおを心配したゆうくんとこったんにこえとはおもえないような発言
れるの…せいか
こえ「れるのこと…忘れてしまいたい」
れる(ッ…)
びっくりした
幼馴染でずっと近くにいたこえがそう言ったから
でも、勝手に去ったのは自分で
あのこえをこうしたのも自分
なら、元の生活に戻してあげるのが一番こいつに取って良いんやろなって思った
だかられるが記憶を消した
もう、悲しまんといてな
笑顔で過ごすんやで
まるで自分の子供を送り出す母親の気持ちを味わった感覚になった
心の底では(自分を覚えててほしかったな)なんて欲を持ち
れる「こえくん、れるのこと忘れちゃったッ…」
と声に出して泣いてしまう
自分が決めて自分が傷つけたのにな
あーあ、れるってほんま性格悪いし
自分勝手やわッ
ごめんな、みんな
こえ…元気でな
れるの未練はきっとこれやったんやな
こえ「くにおー!
こったーん!
ゆーくん!」
そこにれると名前が入ることは生涯ないけれど
れるはいつでも見守っとるよ
…さようなら
相棒