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これは私が考えた物語ではありません。
なりきりした時の会話をメモし、小説化させたものです。
話の終わりに名前を記載しておきます。
この話は全てフィクションです。
実際の人物や財団との関係はありません。
【貴石組】
日本に設置されている反社会的組織。
その組の詳細情報は何一つとして明かされていない。
ただ1つ分かる事、それは
輝きを失った宝石達は、再度光り輝く。
組の朝はいつも騒がしい。
「ふんふんふ〜ん♪」
ご機嫌そうに鼻歌を歌いながら天井を見つめ続ける彼女、名前は”猫鈴雷香“
コードネーム“柘榴”
変装が得意な半人半獣のスパイ。
誰にでも明るく接し、可愛いものを見るとすぐに爆発してしまう癖がある。
一見何を言っているのか分からないが、事実である。
「ふぁ〜……ぉはよぅ…」
眠そうに目を擦りながら自室から出てきた彼は”城内月長“
コードネーム”董青“
貴石組のアンダーボス。
ボスとの信頼関係は恐らく組内で1番高いだろう。
高い知能の持ち主であり、人体の解剖をしたり、副業として学校の教師をやっており、授業をする時もある
猫鈴 雷香「あ、おはよう城内ちゃん。城内ちゃんの寝起き可愛いッ」
そう言い終わらぬ内に猫鈴は爆発した。
突然玄関のドアが動いた。
古びたドアは、ギィィ…という歪な音を鳴らしながら開かれた。
「どうも、昨日はすいませんね…」
玄関から申し訳なさそうな顔をしながら入ってきた彼は”葵桜 餅鷹“
通称”人斬り悪魔の葵桜”
所属している組は違えど、貴石組に大いに貢献している。
色んな組織と関わりがあるらしく、ピンチな時は必ず応援に駆け付ける。
所属している組は龍祇組という。
猫鈴 雷香「全然大丈夫よぉ!」
葵桜 餅鷹「先日お話した内容ですが…長くなるので短くまとめ、話させてもらいます」
猫鈴、城内は真剣な面持ちの葵桜の話を黙って聞く。
葵桜 餅鷹「俺の幼馴染…”夏央都“という男が、昔からの夢だった教師になったんです。
しかし、ある生徒の一人が夏央都に好意を持ちはじめ…その生徒の行き過ぎた愛により……」
葵桜は目を細め、力を込めて拳を握った。
葵桜 餅鷹「……ッ殺されてしまいました。」
猫鈴 雷香「……え、ッ?」
城内 月長「……」
猫鈴は驚きのあまり、声を耐え切れずに居た。
城内も驚きはしたが、何か思い当たる事があるのか、目を伏せたまま動けずにいた。
葵桜 餅鷹「夏央都は内蔵を全て抜かれた状態で発見されました」
猫鈴 雷香「ひぇッ…」
葵桜は再び拳を強く握り締める。
葵桜 餅鷹「俺は夏央都を守れなかった…そしてその内蔵を抜き、持ち去った犯人を捕まえる事は出来なかった…」
葵桜 餅鷹「俺はその犯人を捕まえ、そして必ずこの手で殺す。その為に情報収集を始める……大体こんな感じだ」
葵桜は徐に城内の目の前に立ち、こう告げる。
葵桜 餅鷹「城内さん。あんたの話を聞いてないから分からない…だが、」
真剣な目で城内の顔を見つめながら続ける。
葵桜 餅鷹「あんたの目の中の濁り、そしてこの前突如としてこのアジトに訪問してきた女子生徒…」
城内は一瞬体をピクりと動かし、勢いよく顔を上げた。
葵桜 餅鷹「あの生徒から随分と好かれているんでしょう、ストーキング行為の被害も受けた事があるのでは?」
猫鈴 雷香「……」
何かを言おうとしたが、喉元で引っかかってしまい、心の中に留めておいたままにした。
城内 月長「…そう…、なのかな…」
曖昧な回答をしながら、再度目を伏せてしまった。
葵桜 餅鷹「俺は夏央都の仇を必ず取る。そして…もう二度とあの様な悲惨な事件を増やしたくない」
城内 月長「……、」
何も言えず、ただただ下を見つめ黙り込んでしまう。
再び古いドアが開かれた。
「ただいま…」
溢れ出る程の資料が詰まった段ボールを抱えながら入ってきた彼は”レイ・ジルコン”
コードネーム”翡翠“
貴石組のボス。
誰よりも組織を愛し、信頼している。
あまり感情を表に出さず、常に冷静沈着である。
右目の眼帯の下には過去の出来事によって変色した目が隠れている。
猫鈴 雷香「あ、翡翠ちゃんだぁぁぁぁぁ」
葵桜 餅鷹「お、おかえりなさい」
城内 月長「おかえりなさい…ませ」
皆口々に翡翠へ挨拶をする。
1匹、翡翠が抱えている段ボールを目掛けて足元で飛び跳ね続けている猫、この猫の名前は”ナーフ”
メンバーの一人によって森から保護された黒い猫。
何故か穴の空いた紙袋を被っており、取ろうとすると誰でも構わず噛み付く。
本物のナイフをよく咥え、振り回している。
翡翠「…あぁ…少し待っててくれ」
翡翠は飛び跳ねるナーフの頭を撫で、落ち着かせる。
撫でられて満足そうなナーフは、大人しくその場に座り込み、大きな欠伸を一つ。
猫鈴 雷香「んあ、その資料どうしたの?」
猫鈴が資料について聞き、葵桜は思い付いた様に翡翠に尋ねる。
葵桜 餅鷹「…翡翠さんその資料、”昨日の件について”かい…?」
翡翠「…あぁ…叔父の所属していた警察署に…特別に資料を借りた」
翡翠「…ただ…」
難しい表情のまま、抱えている資料に目を落とし呟く。
翡翠「資料にはやはり1部の事しか…”あの事”は書かれていなかった…」
目の前の資料を睨み付け、残念そうに、悔しそうに、そして少し悲しそうに言った。
葵桜 餅鷹「俺は、ある情報屋にコンタクトを取っている。もうすぐでここに着くはずだ
情報屋が着いたら、俺は少し席を外させてもらう」
今度は玄関ではなく、裏口の扉が開いた。
「ただいま…」
片手に血の着いたナイフを持ちながら現れた彼、名前は”ホタル・ジルコン”
コードネーム”フローライト”
ボスである翡翠の実の弟。
翡翠と同様怪力の持ち主であり、自分よりも重たい剣を軽々しく持ち上げる事が出来る。
感情が欠落しているらしく、笑顔はあまり見せない。
猫鈴 雷香「お、弟くんだぁ」
翡翠「…また絡まれたのか…」
血の着いたナイフを見て何かを察し、小さな溜め息をつきながら持っていた資料を机の上に乗せる。
城内 月長「……」
猫鈴 雷香「はっ……!!血の匂いッ!」
少し気まずそうに立ち尽くす城内と、血の匂いに過剰反応を示す猫鈴。
血の匂いが気になるナーフはフローライトに近付き、ナイフに鼻を近づけ匂いを嗅ぎ出す。
フローライト「あっ…ダメだよ…」
ナーフから少し離れ、ポケットから取り出したハンカチで綺麗に血を拭き取る。
しばらくすると玄関が開き、1人の男性が入ってくる。
「…邪魔するぞ」
続く。
城内月長:城プル
猫鈴雷香:らっこ
葵桜餅鷹:さくらもち
翡翠 :中野♱怜
フローライト:中野♱怜
ナーフ:青猫