テラーノベル
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《真都・ん、抜くよ?》《蓮・や…まって…♡》
抜かれる瞬間の空虚感と快楽の余韻に、自然と腰が逃げる。
それでも真都が優しく支えながらゆっくりと抜くと、
《蓮・あ”っ♡♡》
とろんとした瞳で力なく肩に寄りかかった。
《真都・…可愛い》
髪を撫でながら額に軽くキスを落とし、
《蓮・…まだマイの匂いする♡》
小さく呟きながら、ぎゅっと抱きついたまま離れない《真都・、、、》
さっき飲んだ制御剤がじわじわ効いてきて、視界がふわふわと揺れる。
熱も少し引き始め、さっきまで暴れていた本能が急に鎮まり、身体が重くなる。
《蓮・マイ?大丈夫?》
すぐに腕を回して支える蓮。
《真都・…ん、大丈夫…ちょっと、グラってしただけ》
笑おうとするけれど、声は力なくて、ほんのり眠気も混じっている。
《蓮・ほら、横になろ?俺が水持ってくるから》
額にキスして、優しくベッドへと押し戻す蓮
《真都・ん〜、、れんくん、、頭ガンガンする》
額を押さえながら、弱った声で呼ぶ真都。
《蓮・…っ、ごめん、すぐ冷やそう》
蓮は慌ててベッド脇の引き出しから冷えピタを取り出し、真都の額にそっと貼る。
《蓮・水も飲もうな?…ほら、ゆっくりでいいから》
ペットボトルを口元まで運び、支える手がやさしい。
《真都・…れんくんの匂い…落ち着く…》
水を飲み終えると、そのまま蓮の腰に顔をうずめ、くったりと寄り添う。
《蓮・…ずっとここにいるから、寝ていいよ》
低い声で囁きながら、真都の髪を撫で続ける
《蓮・、、、》
離れたくない。抱きしめて、髪を撫でて、落ち着かせてやりたい。
けれど、制御剤が効いている今の真都に、強く溢れてしまっている自分のフェロモンは負担になる。
副作用で頭がガンガンしているのは、そのせいもあると分かっている。
《蓮・……ちょっとだけ離れるな?すぐ戻るから》
耳元でやさしく囁く。
《真都・……やだ、離れないで》
弱った声に胸が痛む。
《蓮・……マイが落ち着いたら、ずっと一緒にいるから》
そう言って、ほんの少しだけ距離をあける蓮。
真都の眉間の皺がほどけるまで、遠くから見守ることを選んだ
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