パチッ
「んぅ….ここどこ….」
起きると俺は保健室にいたが、寝起きだったためすぐに分からなかった。
「うあああ、アキナああああぁ!!!!泣」
「うわあ!!」
ふわっちがいたことに気がつかず、驚いた。彼は俺が寝ているベッドに頭を突っ伏して、泣いていた。
「大丈夫だって!ただの熱だから!ね、ほら!」
と言って手を広げた。
「倒れるほどなんだから大丈夫じゃないやろ! 心配したんやぞ~!」
「ごめんごめん笑」
「…で?最近どうしたの?やっぱりあの変態が原因??」
「ちがう….」
「じゃあ何?」
「…」
「アキナ。」
「ふわっち傷つかない?」
「うん。」
「最近ふわっちといるとドキドキして、何か身体が熱くて…」
「でも!ふわっちの事が嫌いってわけじゃないよ?だいすきだけど…」
「そっか…。 一旦距離とってみる? 俺が原因じゃないかもやし。」
「え…やだやだ!! ふわっちと一緒がいい!」
「俺が原因じゃないって分かればずっと一緒にいれるよ。少しだけだから…ね?」
「わかった…」
次の日にはすっかりよくなった。 今日からふわっちと距離をおく。 本当はやだ。だけど、ふわっちと一緒にいたいから。
「…」
やばい。 俺は不良キャラだから、友達がいないんだった。誤算や。
でも大丈夫!! 昼休みには-。
昼休み
「三枝さん!! このレオス・ヴィンセントが来てやりましたよ!!」
「用は?」
「何か最近元気ありませんねぇ!不破先輩ともつるんでないみたいじゃないですか!喧嘩ですか?」
「ううん…」
それからレオス君に全て話した。
「そんなの簡単じゃないですか!」
「え?なになに!!」
「それはズバリ恋でしょう!」
「嘘だー」
「実際、俺はふわっちと離れてから落ち着くもん」
「なんでですか?」
「何か弱みを握られてるようで…この間だって家にいきなり来たし、」
「教えたんですか?」
「う~ん、ふわっちは教えたって言うてたけど教えた覚えないんよな~」
「…それ知ってたんじゃないですか?」
「え?」
「三枝さんの住所を」
「何でそうなる!?」
「だっておかしいじゃないですか。いくら自分の事話したって細かい住所言う人がいますか?」
「それに、あなたそこまで忘れん坊じゃないと思うんですよ。」
「たしかになぁ、」
「昔会ったことあるんじゃないですか?まぁ、あくまでも私の推測ですが。」
「…」
「あ、昼休み終わりそうなので戻りますね。では!」
俺はレオスの憶測が頭から離れなかった。
「お前うざいんだよ! 俺の後ろばっかついて、真似して! もう散々だ!!」
やめて。 ごめん。
「お前とはもう絶交だ! もう二度と俺の前に現れるな!!」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 一人でも行動できるようになるから。
いかないでよ!!
「はっ!またこの夢や….」
気がつくと、俺は教室にいた。どうやら寝てしまっていたようだ。
「ん~、はぁ。 机で寝たから体バキバキやぁ、最悪…。」
目線の先を机に移すと、小さな水溜まりができていた。まさかと思い、顔に触れると案の定、涙で濡れていた。
「あの時みたいに、みんな俺を置いてっちゃうのかな」
と嫌な妄想ばかり。
不良になったのには、訳がある。
それはー。
コメント
13件
わぁぁあ続き助かりすぎますうぅぅ!!!!😭✨ごめんなさいお友達とお泊まりしてて見れてなくてー!!!💦もう毎回毎回本当続きが気になる終わり方なの天才です!!!🥺🥺部活お疲れ様です!!😚😚
部活お疲れ様です!m(_ _)m 続き頑張ってください!҉*\(`•ω•´)/*҉フレッフレッ!
部活お疲れ様です!!!!そして話も最高でした😆😆