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途中で菊目線になるのでひらがなたくさんです
一応ただの幼児化なので昔の日本語とかは使いません
こんなに長くなるはずじゃなかっ た
(まだまだ出したい人いるので長くなるけどすみません!)
次の日、騒がしい会議室で菊を抱えながらロヴィーノが入ってきた。
その姿を見かけたフェリシアーノはそんな兄の方へと駆け寄った。
「あれ、兄ちゃん。ギルベルトは?」
「あ?あー、あいつなんか仕事あるとか言ってどっかいった」
「ヴェ、そうなんだ」
そうして会話に花を咲かせていると、腕の中にいる菊が気づいたように声を上げる。
「ふぇり、しぁーの…くん!」
その言葉にフェリシアーノは一気に可愛らしいものを見る顔になり、とても嬉しそうに顔を綻ばした。
「お、俺の名前覚えてくれたの…!?うれしー!」
Grazie、菊!と言葉を続ける。そのフェリシアーノの言葉に嬉しそうににへりと菊は笑った。
菊の笑顔は、まるで女神が降りてきてこちらに微笑んでいるようだった、とのちのフェリシアーノは語っている。
それを聞いていたロヴィーノは少し引いていたが。
そんな菊の顔に癒されているときに ふと、フェリシアーノはチラりと菊を抱いたままの兄の顔を見た。
すると、いつもの不機嫌そうな顔ではなく、 愛おしいものを見るような、そんな顔で微笑んでいたのだ。
「…ふふっ、兄ちゃんってば顔によく出るよね〜」
なんだか今日の憂鬱な気持ちが消えてしまうような気分に陥る。
ああ、なんて幸せな1日なんだ!
きいろ、ちゃいろ、くろ、きらきらなしろ、うすいおれんじいろ、たくさんのいろがある。
たとえば、ふぇりしあーのくん。
ふぇりしあーのくんは、おれんじ?ちゃいろ?のいろをしている。
みんなきらきらしていて、たのしい。
「…菊、何描いてんだ?」
「みなさんのいろです!」
「はっ、じゃ、俺は?」
「ろゔぃーのくんは、これです!」
わたしはふぇりしあーのくんのとなりにあるちょっとこいおれんじいろにゆびをさす。
「ろゔぃーのくんは、ふぇりしあーのくんのとなりです!」
「ふっ、ははっ!いいな、よくわかってる」
すると、となりからふぇりしあーのくんがぴょこ、ときてはなしかけてくる。
「ヴェ〜、菊上手だねぇ」
いろがすきなの?とわたしにきいてくる。
いろはすきだけど、そうじゃないことをつたえるためにはなす。
「いろもすきですよ!でも、わたしがいちばんすきなのはみなさんです!」
すると、となりにいたふたりともがまっかっかなとまとになってしまった
どうしたのでしょう
「どうしたの、ですか?おかおがまっかっかですよ」
「あーいや…可愛いって思っただけだから気にすんな」
「は、反則だよぉ菊……」
「?どういういみですか?」
「気にしなくていいよ〜みんな菊が可愛いなぁって思ってるだけだからね!」
となりからきらきらとした、きいろ?でも、ちょっとあったかいいろのひとがそういってきた。
「?だれですか?」
「あ、そっか、お兄さんはね、フランシスだよ〜!」
「ふ、らんしす…さん!」
「あら、やっぱりお兄さんはさん呼びか」
「あ、」
きゅうにおもいだしたようにふぇりしあーのくんがこえをだす。
「どうしたのですか?ふぇりしあーのくん」
「フェリシアーノって長いでしょ、フェリって略して大丈夫だよ!」
「?ふぇり、くん?」
「うん、その方が呼びやすいでしょ?」
ふぇりくん…かわいいびびきでなにかうれしいきもちになる。
「ふぇりくんって、かわいいですね!」
そのわたしのことばに、まんまるのちゃいろの ひとみをまるくするふぇりくん。
「ふふっ、菊の方が可愛いよー?」
「わ、わたしはかわいくないです!」
「何言ってんだ、かわいいだろ」
「もう!」
ぷくーっとおこったことをしらせるようにかおをふくらませる。
んー、わたしはかわいくありません!
そのわたしのほほをふらんしすさんがぷにぷにとさわる。
「うー…ふらんしすさん!」
「もう、ほんとに菊可愛い!」
すると、またべつのひとがきた。
こんどはろゔぃーのくんよりもこいいろのちゃいろの、うしろでかみのけをむすんでいるひとだ。
「き、菊あるか!?」
「あ、王」
「わん?さん?」
「そんな呼び方じゃなくてにーにと呼ぶよろし!」
「にーに?」
「菊がにーに、にーにって言ってくれたある!!」
このひとは、にーにというなまえなのでしょうか?
でも、にーにはとてもきれいなきいろのひとみで、なぜかあまえたくなるようなふんいきをかんじる。
「あいやぁ懐かしいある…!」
「なつかしい?わたし、にーにとあったことありますか?」
「あー…そういうことじゃねぇあるけど…まぁいいある!」
はてながうかんでいるわたしをみながら、またかわいいという。
わたし、そんなにかわいいのでしょうか…?
でも、ここにはたくさんのいろがある。
くろいっしょくのわたしとちがって、みんなあかるくてたのしいいろがたくさん。
わたしは、それがきらきらしていてまぶしくみえた。