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『6話 集会』
七「………」
ここは…
?「起きて」
誰の声だろうか…
七「うぅ…………」
?「起きてよ」
【朝6時 七星の部屋】
体が重い、まだ起きたくない
七「……誰?」
電「アタシだよ、電鈴障子。忘れちゃった?」
七「…しょう姉」
電「おっ、いいあだ名じゃん。」
七「まだ…6時っすよ」
電「何言っちゃってんの?もう行く時間だよ」
七「仕事に?」
電「集会に」
七「……」
そんな話、聞いてない
【廊下】
俺は無理矢理起こされ、制服に着替させられた
ピチピチの制服が喉を締める感覚がする
電「本当にいつきっちって説明不足だよね!1番大事なことなのに!」
七「…」
どうやら毎日朝6時半に集会があるらしい
そこではチームごとに成果を言い合ったり、色々するらしい
めんどくさそう
電「…あ、そーだ。浬チームは怖いから話しかけない方がいいよ」
七「浬チーム?」
電「相手のチームのリーダーの名前。」
七「あぁ…」
浬というのか
電「ガチでキモいから近づいて来たら股間蹴っていいよ」
七「…考えとく」
俺は浬という名の男が近づいて来たら股間を蹴るか、考えながら集会所へ向かった
【集会所】
集会所と呼ばれる場所に着くと、そこには沢山の人がいた
ただほとんどが俺の制服と違い、俺と一緒の制服の人が見つからない
七「…俺のチームは?」
電「ん?あぁ、こっちこっち」
しょう姉に手を引かれ、着いた場所には俺と同じ制服の人が5人ほどいた
七「…遅れてんすか?」
電「いや、これで全員」
七「嘘だろ」
相手チームは50人ほどいたのに、こっちは俺入れて8人だ
?「…障子さん、おはようございます」
?「おはよう、しょーこ姉さん」
電「おはよ〜」
?「…隣にいるのは?」
電「新人、ほら、挨拶して」
七「えっ………俺は七星」
?「へぇ、よろしくね」
?「よろしくお願いします。」
七「よ、よろしく」
電「女の子だから照れてんの?」
七「照れてない!」
?「あっ、はじまりますよ」
集会所は徐々に暗くなって行った
?「皆、おはよう」
スポットライトに当てられたのはいかにも陽キャそうな男だった
目に光があり、満面の笑み、嫌いなタイプだ
電「アレが浬ね。桜木浬」
七「あれが…」
桜「今日も一日、頑張っていこう!」
桜「…そういえば、維月の方からお知らせがあるらしいな!」
塔葉維月がいないと思ったら、ちょこんと気配を消すように浬の隣に立っていた
塔「…あぁ、昨日から新しく新人が入った。仲良くしてやってくれ、以上」
七「短…」
電「よかったじゃん。浬に名前バレしなくて」
七「…だとしてもだ」
俺のこと嫌いなのか…?
それともめんどくさいのか?
電「はい、これで集会は終了」
七「早いな」
電「今日は特にお知らせなかったからね、お知らせがあったらもっと長いよ」
七「ふーん…」
塔「七星、障子、おはよう。」
ちょうど塔葉維月が戻って来た
電「おはっぴ、顔色悪いね。二日酔い?」
塔「違う」
七「…おはよう」
塔「今から朝飯か?」
電「そうそう、ななっぴと一緒に」
七「一緒に行く前提なのか…」
塔「悪いけど障子は先に行っててくれ、七星は残るように」
電「おけおけ、じゃあねー、ななっぴ」
七「あぁ…」
七「…なんの話っすか?」
塔「お前の仕事の話だ。」
七「仕事…」
塔「最初の仕事のことなんだが、一人だと不安だろ?」
七「まぁ…一応」
塔「だから自分で一緒に行くペアを選んできて欲しい、自己紹介も兼ねてな」
七「…お前を選んじゃダメ?」
塔「俺は色々と忙しいから無理だ。後お前じゃなくて維月先輩だ」
七「維月パイセン」
塔「それでいい、ペアが決まったら教えてくれ」
塔「今日の夜までにな」
七「はいはーい」
塔「じゃあ食堂へ向かおう。」
俺は二日酔いのせいか顔色の悪い維月パイセンについていき、食堂へ向かった