あれ…?
ここ何処?
暗い場所?
「あ…ァ…」
誰?
「ブラジル…?」
何を言ってるの?
「ブラジル…ブラジルだぁ!」
え?
ポルトガル?
「ッッッッ!?」
僕は走った
ただ闇雲に
追いつかれないように必死になって
でも
「待ってよォ…!」
早い
どんどん差が縮められているようだった
「いやだ…いやだぁ…!」
助けて…アルゼン…チリ…メキシコ…
追い付かれたら…捕まったら…また…
怖い
怖い
怖い
「誰か…カヒュッ…助けて…」
自然と涙が出てきていた
もう嫌だ
終わりの来ないような
出来事はまさに
地獄なんだと悟った
「何で?待ってくれないの?」
何でポルトガルは走りながら普通に喋れるんだ
「はぁ…はぁ…」
「可愛い…欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい」
欧米はいつもこうだ
欲しいと思ったら
直ぐに取りに来る
でも、終わりを告げるように光が見えた
それは、ブラジリアの風景から出ている光だった
後もう少しだ
そう思うと自然と足が進んだ
「はぁ…はぁ…ケホッ」
光が…どんどんと近付いてくる
安心したその時だった
ガシッ
「え…?」
「つぅかまぁえた♡」
「はっ…夢…?良かった…」
「あれ?そこに誰か…ッ!?」
「ブラジル君…」
ワタシノノロイカラカンタンニニゲキレントオオモイデ?
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