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あれからいじめはエスカレートしていき、とうとう雫は学校に来なくなってしまった。
クラスメイトは「つまらない」と嘆いていた。
こうなるなんて思ってなかったんだ。
私は雫の家のチャイムを鳴らした。
「どちら様ですか?」
雫のお母さんがインターホン越しに問いかける。
「雫のともだちの桐谷です」
「あら、お友達さん?ちょっとまっててね…」
少ししたらドアがあき、雫のお母さんが中へ通してくれた。
「こんな暑い中来てくれてありがとうね」
そう言いながら麦茶とお菓子を出してくれた。
「あ、ありがとうございます。…いえ全然、雫は…大丈夫ですか?」
「あ〜…雫は、、最近部屋にこもってて、出てきてくれないの」
「そう…なんですか…..体調は大丈夫なんですよね?」
「ええ、多分大丈夫だと思うわ。…雫の部屋まで、案内する?」
「いいんですか?」
「ええ、お友達さんが来てくれたって知ったらきっと雫も喜ぶから、」
「…それじゃあ、お願いします」
雫の部屋の前まで案内してくれた。
お母さんはノックする。
「雫?お友達さんが来てくれたわよ、」
「…..誰?」
「雫、私だよ。桐谷遥。」
「…遥ちゃん、」
するとドアが開いて、少し弱っている雫が出てきて私を部屋に入れてくれた。
「ごめんね、お部屋汚くて…」
「大丈夫だよ。…久しぶりだね、ちゃんとご飯食べてるの?」
「食べれてないの…でも大丈夫よ、」
「そっか…..学校、来ないの?」
「…..ええ、もう無理そうなの、」
なんでよ、、
私は雫を抱きしめてしまった
「えっ!どうしたの!?遥ちゃん?」
「…..ごめんね。私、雫のこと守れなくて、」
「は、遥ちゃんのせいじゃないわよ、私が弱いせいなの、謝らないで?」
「私のせいだよ…」
「遥ちゃん、少しだけ海に行かない?」
「いいけど、どうして?」
「…外の空気が吸いたくなったの」
「何?その理由、、」
「ふふ、前もこんな話したわよね」
「そうだね、」
「それじゃあ行きましょうか」
「うん」
私は皆にメッセージを飛ばした。