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今回は烏野マネージャー2年の西川ゆり
(自分の名前に変えてね!)が、一週間だけ稲荷崎のマネージャーになる話です。
お楽しみに!(シンジラレナイホドナガイシトツゼンオワルヨ)
今日は祝日。だが部活はあるもので私は学校へ向かっていた。
(最近ちょっと暑くなってきたなー・・・)
しばらく歩いていると、なにやら道に女の子の大群が溜まっていた。
(? なんだろ?猫?・・・ってあれ?!)
私は大群の真ん中を見て驚いた。なんと真ん中にいたのは我がバレー部の宮ツインズ。
(あの人たち顔はいいからなー・・・!)
女の子たちにキャーキャー言われてはいるが、侑はあからさまに機嫌が悪くなっているし、治は・・・おにぎり食べてる。
(あのままだと遅刻しそうだし、仕方ない、)
私は大群をかき分け宮ツインズの前に立つ。
『すみません。この人たち離してやってください。あとこんな人やめた方がいいですよ。』
女子「は?誰やアンタ?」
女子「私ら宮くんたちと話したいんけど」
(うーん、やっぱり言われるよな、)
分かっていたけど傷つくなぁなんて考えていると、侑が私の肩を掴む。
侑「そーやそーや。さっさと散れや」
侑「迷惑なんねん豚が。」
そう言い残し女子の大群から出ていく。
しかもなぜか私の肩を掴んだまま歩く侑。
『ちょっ侑!言い過ぎ!』
『あといつまで肩掴んでんの!』
侑「感謝しとくわゆりちゃん。」
侑「どこのイケメンかと思ったわ〜笑」
『ちょっと聞いてる?』
話を聞いてくれない侑に呆れていると、突然肩から腕が離れる。
治「さっさと離せやアホ」
侑「はあ?お前が触ってるやんクソサム」
『もー・・・喧嘩しない!』
『さっきはありがと侑、治。でもこのままだと遅刻するよ!北さんに怒られるぞ!』
侑「あ?!やば!!」
治「ゆりちゃん急ごか。ツムは遅れとけ」
侑「はぁ?!抜かしたるわ!!」
私の腕を掴んで走る治と、キレながら追いかけてくる侑。大丈夫かこの双子・・・
『おっ、遅れましたー・・・』
『ってあれ・・・?』
最終的に取っ組み合いになった侑と治を引きづりながら体育館の扉を開けると、そこには北さんしかいなかった。
『北さんだけですか・・・?大耳さんとか、』
北「すまんな、監督が集合時間間違えたらしいわ。ちょっと待ってもらうで。」
『あ・・・いえ、そうだったんですね、』
(た、助かったーー!!)
北「それより、そいつらどしたん」
北さんは後ろの宮ツインズを睨む。
侑「ヒッ・・・!」
『あーー、これは引きづって来ました・・・』
北「・・・おい、お前らゆりちゃんに迷惑や」
北「さっさと立ち。」
侑、治「は、はい!!」
侑「準備してきますーー!」
怯えた侑達は倉庫へ行ってしまった。
すると北さんがこちらに寄って来る。
「すまんな、あいつらの世話してもらって」
『い、いえ!あの人たちも大変で・・・』
『顔がいいからか女の子みんな好きなんです』
『今朝も女の子に囲まれてました。』
「・・・そうやな。あいつらは顔がええ。」
『え?!珍しいですね、北さんが・・・』
「・・・顔もええし、ゆりちゃんもあいつらが好きなんか?」
『ん?!恋愛的に好きではないですよ!』
私がそう言うと、北さんは微笑む。
「そか、良かったわ。」
「危うく失恋するところやった。笑」
『・・・き、北さん?それはどういう・・・』
何故か耳が真っ赤な北さん。しかし私の声をさえぎって扉の音が響く。
角名「遅れました。って、ん・・・?」
角名「北さんとゆりちゃんだけ?」
北「すまんな、今日監督が時間間違えたんや」
角名「そうなんですか、助かった。」
私は角名に小走りで駆け寄る。
『おはよー角名ー。私も遅刻しかけた!』
角名「おはよ。同じじゃん笑」
角名「宮ツインズはいないの?」
『いやいるよ!あ、噂をすれば・・・』
体育館倉庫から2人が出てくる。
北「角名も荷物置いてき。」
角名「あ、はい。」
角名が外に出ると、侑と治が北さんに報告してこちらに来た。
侑「角名も遅れたんやな!アホや!!」
治「遅れてへん。アホはお前や」
『角名は今日も落ち着いててかっこいいよ。君たちも見習いなさいよー』
侑「はあ!?俺の方がk」角名「えあ?!」
角名の声と共に、大きい金属音が響く。
侑達と角名の方を覗くと、頭を抑えてしゃがんでいる角名がいた。
『どうしたの・・・?!』
(まさかの聞かれてた・・・!)
角名「いってぇぇーーー・・・」
侑「分かった!お前びっくりして頭ぶつけたんやろ!!!アホやん!!」
治「侑に言われんの末期やで角名。」
北「おい侑、治。監督に呼ばれてんで。」
侑、治「あ、分かりました、」
北さんに呼ばれ、2人は体育館に戻る。
『ねえ・・・角名大丈夫?』
「ん、平気・・・」
『ごめんね。変なこと言って。』
「〜〜〜」
『ん?わっ!?』
聞こえなかったので聞き返すと、角名に体を引き寄せられ耳の横に角名の顔が。
「さっきのやつ、かっこいいって、」
『え、えと・・・?』
「録音してもいい?」
『はい?!何言ってんの?!』
『録音して何すんのさ?!』
「アラーム音と着信音にする」
予想外な質問と理由で頭はぐちゃぐちゃ。
『( ・ᯅ・)ヘェッ・・・』
(だっだめだこいつ・・・!!)
「 “ だめだこいつ ” の顔しないで」
『あっなんか呼ばれてる〜行ってきま〜す』
私が立って歩こうとしたが、足を掴まれた。
「呼ばれてないし、行かないで」
『えぇーー・・・』
『とにかく録音はダメ!もう行くよ!』
「ん、じゃ録音は諦める。」
突然角名が立ち上がりスマホを操作する。
(もしかして動画撮ってた・・・?)
「その代わり、沢山言ってね。」
『い、言わない!ほら行くよ』
私は角名の腕を掴み体育館に戻った。
(よし、あとはタオル洗って・・・)
あれからいつも通りヘビーな仕事をし、そろそろ日が暮れてきた頃。私が水場に向かっていると、またもや女子の大群ができていた。
(も、もしかして)
恐る恐る中を覗くと、やはり宮治。私が呆れながら見ていると、治が私を手招きした。
嫌な予感しかしないが、とりあえず寄る。
すると治は私と恋人繋ぎをして、女子に見えるよう上にあげた。
『ちょっ!ばか!何してんの?!』
「まあいいから付き合ってや」
私と小声で話してから、大きな声を出す。
「はーーい。皆さん散ってくださーい」
「俺には恋人がいるんでーー」
『は、?!』
「第一お前らみたいなの好きにならへんわ」
「はよ散れ。」
治がそう言うと、女子たちは少しの間私を睨み散っていった。
それを呆然と見ていた私は、治の手を強く握り涙目になりながら治を見上げる。
『ちょ、ばかさむっ!!』
『私虐められるんだけど、?!』
「・・・あ、すまん。でも有効やったやろ?」
『第一いきなり手握らないで!好きな人にだけやるものだから、!!』
そう言うと、治は突然クスッと笑う。
「・・・ゆりちゃん、それ無自覚か?」
「涙目に上目遣いなんて、腹空いてまう。」
『お腹・・・?』
『とりあえず!もうやらないでね、!』
「んーー無理かもな。」
『はあ?!』
私は耳が赤くなりながら治の手を離し、急いで水場に戻った。
(もー無理!なんなのあの人!!)
(・・・これでタオルは終わり!)
水場に戻って作業を再開し、タオルを洗い終わった頃、事件は起こった。
(そろそろ練習終わったかな、)
『うわっ』
私が歩き出そうとすると、後ろから強く押されたような感覚が走る。
(な、なに・・・?)
後ろを向くとそこにはぐたりとした北さん。
『え、北さん?!どうしたんですか?!』
「ん、・・・すまん、」
もたれかかる北さんを触るとすごく熱い。
(熱い・・・熱?北さんが、?)
『落ち着いて深呼吸してください。』
『1度座りましょうか』
「・・・ん、」
『力は抜いて大丈夫ですよ』
私の肩に頭を乗せ、もう一度額を触る。
(・・・やばいな、39度いってるかも)
(顔も熱い、呼吸はできてるな)
『北さん、どこか体で痛むところは?』
「ない・・・、くらくらする、」
(やっぱりただの熱、北さんが珍しい・・・)
私は北さんの腕を肩に乗せさせ、できるかぎり辛くないよう急ぐ。
『返事はしなくても平気です。』
『もう少し寄ってもらってもいいですよ』
「・・・ん、すまん、、」
(しなくていいのに、丁寧な人だ)
『わっ、き、北さん、?』
寄せてはいいと言ったが、両手を首に回されるとかなり近い。
「・・・ん、?」
『い、いや。なんでも・・・』
そんなこと考えている場合では無いぞ、私。
(保健室は体育館曲がって・・・)
『あ』角名「え、ん?」
保健室に向かっている途中、休憩中の角名に会う。幸運だ。
『角名ごめん。今北さん熱出てて・・・』
角名「え・・・まじじゃんあつ、」
『手伝ってくれる、?』
角名「うん。とりあえず北さん運ぶよ」
『ありがと!北さん失礼しますね。』
私は北さんを支えながら自分から離す。やっぱりかなーーり近い。
(無心になるのだ西川、無心無心・・・)
北さんを起き上がらせ、渡そうと角名を見ると酷くしかめた顔をしている。
『す、角名・・・?角名も体調悪い、?』
角名「・・・あ、ごめんなんでもない、」
角名「早く行こ。」
『う、うん。北さん急ぎますね。』
北「ん、すまんな・・・、」
私は角名と保健室に向かった。
保健室で北さんを寝かせてから10分ほど経っただろうか。私は隣で記録を書いていた。
(このまま起きなかったら、・・・)
私が不安になると、北さんが起き上がった。
「ん・・・ここ保健室か・・・?」
『北さん! 良かった・・・!寝ててください!』
「ゆりちゃん・・・あんがとな、」
『いえ良いんですよ。北さん無理しないで、』
北さんはぼーっと天井を見つめる。
「・・・熱なんて、キャプテン失格や、」
『何言ってるんですか・・・、北さんのようなキャプテン他にいませんよ。』
私は北さんの手を握る。
『みんな北さんが大好きですから、早く元気になってくださいね。』
「、ああ。きっとすぐ治るわ。」
くしゃっと笑う北さんに少し驚く。
「・・・自分も大好きやで。」
『あれ、北さん耳が赤いですよ、』
『熱ぶり返しちゃいましたか、?!』
「いや、・・・平気や。行かんといて。」
私が体温計を取ろうと椅子を経つと、きたさんに手を強く握られる。
『い、いきませんよ。』
(この人天然人たらしだ・・・!)
『ちょ、ちょっと体温計取ってきます。』
私は耳が熱くなるのを感じながら、北さんのカーテン裏に入る。
『〜〜〜!』
(もーーー!ほんとに無理、!!)
私は顔を真っ赤にしながらしゃがんで悶え苦しんだ。あと2日、大丈夫だろうか。
はい。終わりです。突然終わってびっくりしたことでしょう。今回はちょっと私の推しがバレたのでは、と思っています。
今回はこれで終わりですが、もし人気だったら続きを出すかもしれません。その時はぜひまた読んでください。
それでは!