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その日、呼ばれた紅歪は久世の部屋を訪れていた。
「やっと私の出番かしら? 久世様」
「ああ。重要な役目を頼みたい」
「前回みたいに、裏で指示をするだけなのは嫌よ。裏方の仕事なんて、雨霧にやらせればいいのに」
「命冠の環のことは、ご苦労だった。おかげで情報が得られたよ」
「ならいいですけど」
「特務調査局のSnowMan。彼らのことは知っているね」
「ええ。当然ですわ。ついにこの時が来たのね」
「君にとっても懐かしいだろう。花の異能の彼を相手にするのは」
「ああ、花のボウヤ。あの子の反応は最高だったわ~。その後に入って来た子たちも、粒揃いだったけれど、まさかここまで素敵に成長してるなんて」
久世の机の上にある写真を見つめる。
一人一人、盗撮された写真が並べられていて、その中から、渡辺、佐久間、宮舘、深澤の四人の写真を順番に指で撫でていく。
そして、岩本、向井、ラウールの三人にも触れ、残り二枚を手に取った。
「こっちが、例の彼ね。可愛い顔してるわね。でも、私のお気に入りはこっちのイケメン。はぁ、この顔が歪むのを間近で見られるなんて、今からゾクゾクするわ」
「……方法は君に任せる。CLOSEの封印さえ見られればいい。場所は、監視カメラが大量にある警察署がいいだろう」
「では、上手く誘導しますわね。さあ、どうやって罠に嵌めようかしら。それと、面白い趣向も入れないといけないわね。ウフフッ。ああ、早くその時が来てほしいわ~」
「その趣向は理解できかねるが、君の腕は確かだ。期待しているよ」
「お任せください。きっちり、仕上げてみせますわ」
大仰に頭を下げると、紅歪は部屋を後にした。