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◇◇◇◇◇


ここは冒険者ギルド領都支部の支部長室。


先程、リンドウと試合をした支部長バルカンさんが目の前にいる。


バルカン:「来てもらってすまないな。」


リンドウ:「用件は何?」


バルカン:「ふ。お前たち、宿は何処だ?」


リンドウ:「どういう意味?」


バルカン:「簡単な確認だ。何処だ?」


リンドウ:「金の鳳凰亭って言ったかしらね。」


バルカン:「やはりな。今日から金の鳳凰亭は王子一行の貸切だ。しかも、あの宿は冒険者が泊まるようなところじゃねえ。

暗殺集団から王子を助けた冒険者ってのは、お前たちだな?」


リンドウ:「へえ、もうそんな話が出回ってるのね。

それが何か関係あるの?」


バルカン:「まあ、ギルドとしての情報提供だと思って聞いてくれればいい。

お前たちは、闇組織のことは知っているか?」


リンドウ:「まあ、知ってるけど、詳しくは知らないわ。」


バルカン:「だろうな。

今回の王子襲撃の件は闇組織絡みだ。正式には『ヘルサイズ』という組織で、様々な犯罪によって成り立っている独立組織だよ。

冒険者ギルドも独立組織だが、ヘルサイズとは対極にある。

ちなみに冒険者ギルドも正式組織名は『ハンターズ』と言うんだが、知ってるか?」


リンドウ:「知らないわ。」


バルカン:「ふ。だろうな。

今や職員しか知らんからなぁ。


でな、表には見えないが、ヘルサイズはすでにハンターズと同等の規模に膨れ上がって来ていてな。

今や大陸全土にまたがる大組織だ。


俺たちハンターズはこの大陸にある8つの国家、通称『ネイションズ』とは相互不干渉で共存関係にあるが、ヘルサイズは国家が転覆しようが反乱が起きようがお構いなし、乗っ取りも企てるような奴らだ。悪いだろぉ。


ただな。皮肉なことにヘルサイズの台頭で、国家間の争いが無くなって、現在の8国になってからは安定しているという反面もある。

大陸の中でも小国のここサザンオール王国もそれで生き残っているという話もあるな。


それでな。話を戻すと、今回の件で、まさか闇懸賞金はまだかかってないとは思うが、すでにお前たちの情報はヘルサイズ内に上がっていると見ておいた方がいい。


とまあ、俺からの話は老婆心からの注意喚起って奴だ。気にはしておけよ。」


リンドウ:「そうなのね。意外と親切ね。」


バルカン:「そうだな。意外とな。

ところで、お前たちはこの街に長く滞在するのか?」


リンドウ:「そうね。1週間はこの街に滞在するけど、そのあとは王都ね。」


バルカン:「なるほど。

ということは、王子の護衛を依頼されたのか?」


リンドウ:「そうなるわね。」


バルカン:「あっさり認めるんだな。

まあ、お前たちに非はないが、それは闇営業って言ってな。冒険者に直接依頼するのは禁止してるんだよ。報酬なんかの相場が破綻するからな。」


リンドウ:「なるほどね。

依頼の件は今日聞いたばかりだから、後でこっちに依頼が来るかもね。」


バルカン:「そうだな。これはこちらから確認しておく。」


リンドウ:「そうね。そうして。」


バルカン:「あと、王都に行くなら俺からハンターズの王都支部長に連絡しておくから、一度寄ってみるといい。」


リンドウ:「そう。ありがとう。気にしておくわ。」



リオ:「あのー。すいません。」


バルカン:「なんだ?少年。」


リオ:「さっきの闇懸賞金というのが気になって。」


バルカン:「あー。それな。ヘルサイズが賞金首にかける懸賞金だな。DEADorALIVEって奴よ。ヘルサイズが邪魔になったハンターに対してかけられる。上位ランクになるほど、懸賞金は上がるんだよな。

まあ、俺も昔は賞金首だったことはあるが、ギルド内に入ってからはなくなったみたいだな。

お前らもまだ大丈夫だろう。」

リオ:「わかりました。ありがとうございます。」


バルカン:「まあ、とにかく気をつけるこったな。

あまり、関わらん方がいい。」


リンドウ:「ご忠告ありがと。」


リオとリンドウはギルド支部を出て、金の鳳凰亭に戻った。



◇◇◇◇◇



金の鳳凰亭の部屋の中にて。


リンドウ:「リオ。昇級試験は頑張って合格したのはよかったけど、戦闘がダメダメだったわよ。

相手の動きが見えてないし、そもそも攻撃が単調になってるわね。

明日から対人戦の鬼特訓よ。」


リオ:「はい……。よろしくお願いします。」


リオは反省していた。

たしかに剣での攻撃はC級冒険者のゼファーさんに全く歯が立っていなかった。

まだまだ弱い。

もっと強くなってリンドウに頼らなくても大丈夫になりたい。そう思った。


リオは勘違いしているが、ハンターのランクが1つ違うと相当の差があるのが一般的な考え方で、通常ならFランクがCランクに勝てるのが異常なのだが、リンドウが強すぎるのとリオたちにそもそもそういう認識がない。


上を目指すには結果オーライだが……。



リオ:「リンドウ…。ガチャしていい?」


リンドウ:「ふふふ。もちろんいいわよ。」


リオ:「やったー!」


なんとも、ガチャは別腹ですw。


マイ・ガチャ!


巨大カードガチャ登場!


リオはこれを見るとワクワクが止まらない!


リオ:「へへへ。今日は何が出るかなぁ!」


早速、貨幣投入口から大金貨1枚を投入!


リオ:「お願いします!!」


リオは念を込めてボタンをタップ!


パラパラパラパラ!


エフェクトと共にカードが中を舞う!


鉄、銅、鉄、銅、鉄、銅、鉄、銅、鉄、銅。

最後の1枚は銅!


リオ:「むう…。鉄5枚、銅6枚かぁ。」


N:高級テント

N:飲料100

N:エサ100

N:食糧10

N:無限ズボン

R:生命豆

R:魔法豆

R:魔法豆

R:戦闘豆

R:防御豆

R:瞬発豆


リンドウ:「残念。次行きましょ。」


気を取り直して、1回ずつガチャを回した。


結果は全部のカードが鉄と銅。


リオ:「あー!ダメだったー!」


リンドウ:「ふふふ。でもステータスが上がるからいいじゃない。」


リオ:「そうなんだけど……。」


残念ながら、今日のガチャ運はあまり良くない模様。


リオ:「お金貯めなきゃ!」


リンドウ:「そうね。王子からいっぱいもらいましょ。」


リオたちは、明日からの地獄の特訓のために、早めに就寝した。


強化されたステータスはこちら!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リオ・ルナベル 13歳

レベル:6

最大生命力:236

最大魔法力:234

戦 闘 力:200

防 御 力:186

瞬 発 力:182

〈スキル〉

・剣術系統

スラッシュLV1

・火魔法系統

ファイアボールLV1

・水魔法系統

ウォーターボールLV1

・光魔法系統

ヒールLV1

・闇魔法系統

シャドウアバターLV1

・耐性系統

物理耐性LV3

魔法耐性LV1

精神耐性LV4

毒物耐性LV1

〈固有スキル〉

マイ・ガチャ

〈加護〉

女神ナスヴィーの使徒

〈従者〉

リンドウ・ササキ〈サムライ〉

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


所持金363000ペロ。


◇◇◇◇◇


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