テラーノベル
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コメント
1件
うわっ…最後の「俺にしろよ」の一言で全部持ってかれた……ひづみんの嫉妬と執着がひたひたと滲んでて、重くて甘くてすごく怖かったです。ユエルに取られたくない気持ちが、直接告白っていう形で爆発したシーン、本当にドキドキしました。それに、らみの声を褒めるところとか、耳元でささやくところとか、細かい仕草がひづみんの感情をより深く見せてて…続きが気になりすぎます!るあさんの描く嫉妬と執着、すごく刺さりました🥀
ブラフラBL
nmmn
ご本人様には関係ありません
ひづみside
春の日差しが窓から流れ込む。午前の会議が終わり、ちょうどご飯を食べ終える。収録にみんな順々に行き始めた頃。俺は楽屋でスマホをいじりながら、現在3人になった楽屋で心の中で壮大なため息をついている。
つまんない。
何がつまんないのかだって?
そんなの決まってる。
「ねぇ、ユエル〜」
猫の声みたいに、ころころ鈴を転がすような甘い声。いつもの声よりも遥かに甘い声。
「ん〜?なぁにらみちゃん?」
それに応える声は、低く柔らかく、包容力がある声。いつもの声とは比べ物にならないくらいのケーキのような声。
「今日さこの後〜」
「いいね!いこいこ」
お互いの瞳の中にはお互いの顔が写りこみ、2人だけの世界に入り込む。
らみの瞳の奥には赤い光が宿っている。
あの2人…
3週間前からずっとあんな感じだ。
あんないちゃいちゃ見せつけられといて
なんも言われてない。
突然だが、俺はらみのことが好きだ。
それより前はらみ、結構俺に話しかけてくれてたのに。3週間前くらいからどっと減った。
ねぇ、なんで、?
まだらみが俺に好意を持っているのはわかるが、ユエルへの好意とは全然違う。
まさか───
付き合ってる…とか?
いやいやいや、だとしたら報告ぐらいしろよ。
はぁいっそのこと聞いてみるか…
それが1番早いよな……
問題はどっちに聞くかだよな?
ユエルは言わなそうだよな〜、あいつ結構口硬いし、
でもらみは顔にでそう、かわいいところあるしな〜らみは。
らみ本人に聞いてみようかな?言うかわかんないけど、
ガチャ
黄「収録終わったでー」
明るい相棒の声が響く。
赤「らみちゃん、そろそろ行ってもいいんじゃない?」
青「たしかに…!じゃあ録ってくる!」
赤「うん、頑張って、!行ってらっしゃい。」
(あ、録りに行った。)
(俺もすぐだし行こ。)
桃「俺、録りに行ってくる」
赤「行ってらっしゃい。」
〜収録スタジオ近くの廊下にて〜
「お!らみじゃん!」
「あっ!ひづみん!」
「おつかれさま」ニコッ
こっちを見て嬉しそうに笑うらみ。
かわいいな、ほんと。無防備すぎて心配になる…
「お疲れ様。」
「らみ、もう録った?」
「うんん。」
「今みっちゃんが録りはじめたくらい」
めっちゃいいタイミングじゃん。ナイス俺!
「じゃあ話してよ」
「いいよ〜」
切り出し方違うかもだけど、強引に持ってくしかない。
「らみはさ、好きな人っている?」
「へっ?んーと…話ってそういう話?」
「うん。で、いる?」
「えっとどうだろう…///?」
顔を赤くしてそう答えるらみ。やっぱり顔に出た。
らみにしといて正解だったな。
「ふははっ!いるんだ?」
「えっ!何も言ってないよ俺」
「顔に出過ぎ!」
「ほんとかわいいね」
少しらみの耳によせて話すと……
「っ!ん…なにいきなり」
「っ…!」
……なにあの反応…!
ふーん。らみってあんな甘い声出すんだ〜〜。
……でもどうせ、この声もユエルにたくさん聞かせてるんだろうな……
「いきなりだまんないでよ」
「いやっ…そんなに反応すると思わなかった」
「ひづみんただでさえいい声だから」
「当然耳元で話されてびっくりした…」
「そう?」
「うれしいなぁ」
「ひづみん、めっちゃいい声だから、聞いてるだけでドキッとしちゃうよ〜。おれ、ひづみんの声めっちゃ好き。」
へぇー!そんな褒めてくれるんだ。俺の声、好きなんだ。普通に嬉しい。
「ねぇらみちゃんってさ、」
「…?うん」
これは確認。もうさっきので答えは知りきっているけれど、
「ユエルと付き合ってるの?」
「……え?」
「えっと……う…うん//?」
へぇ、そんな顔するんだ。
……かわいい…。
その表情、俺だけのものにしたい。
表情だけじゃない。
声も、身体も、全部全部……
──────────らみがほしい。
ずぶずぶとした俺の思いが、心を巣作り、俺の真っ黒な感情を引き出す。
らみの目の奥の赤い毒を、桃色の毒に変えたい。
さすがの俺も、こんなおっきな欲は叶えられないってわかっているけれど、少しだけなら……
「俺、らみのこと」
「好きだよ」
沈黙。そりゃあびっくりするか。
「……………え?」
「ユエルじゃなくて」
らみちゃんの正面に回り
右肩に手を置いて、座っている足と足の間に膝をつく。
らみを座っている椅子に追い詰め、そして耳に口を近づける。
俺はほんとにらみが欲しい。
自分が好きな人を奪うためにこんなこと、できるなんて思わないけど
────────これはユエルへの、宣戦布告。
まぁ戦う前に奪うから関係ないけど、
「俺にしろよ」
らみの純粋でガラスのように綺麗な瞳が、少し揺れた気がした。