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あずき
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コメント
1件
うわあ……これはまた一気に怖くなりましたね。最初の「ユエルじゃなくて俺にしろよ」って台詞から、何か違和感があったけど、まさかここまで緊迫した展開になるとは。ひづみんの「こういう風にみえるようにしてあげる」ってセリフ、あのどろどろとした瞳の描写と合わさって、すごく不気味だった…。らみくんの恐怖がダイレクトに伝わってきて、息が詰まるような感覚になりました。ユエルに電話できたのに切られちゃうところも辛い…続きがめちゃくちゃ気になる!
ブラフラBL
nmmn
ご本人様には関係ありません
らみside
「ユエルじゃなくて」
「俺にしろよ」
「……え…?」
ひづみんにいきなりそんなこと言われた。それってどういう意味……?
「な…なんでいきなり。」
「いきなりなんかじゃない。」
……?
それは、どういうこと…?今は俺のロジカルシンキングが働かないらしい。
「と、とりあえず離れよっか?」
「ん…」
おぉ、そこは聞くんだ……
「えっと、なんでいきなりそんなこと」
「だから、いきなりじゃないって言ってるでしょ?俺は、ずっとらみのことが好きで、らみのことを見てて」
「んーと、…それは……恋愛的にってこと?」
「うん…」
「あ、ありがとう…?」
なんて言えばいいのか。俺はそういう経験無さすぎて、返答に困るな……。
「気持ちはすごくうれしいんだけど、その…俺はごめんだけどひづみんのことそんな風にみれない」
「…そうだろうね…。じゃあ今から────」
「──そういう風にみえるようにしてあげる」
「……え?」
背筋が冷えた。
顔を上げると、いつもよりハイライトが暗く、どろどろとした瞳と目が合う。
目の中には桃色が歪んでいて、ひづみんの中の明るい感情も、暗い感情も、歪んだ感情も、全ての感情を詰め込んだ色をしていた。例えるなら、ひづみんの感情の闇鍋。
「ユエルより、ひづみんの方がいいって、言わせてあげる。」
俺の唇を触ってそう言った。
ひづみんがいきなりそんなこと言い出した。
なんでそんなに……
「………えっと……それって、どういう…?」
「それはね、」
ひづみんがいきなり距離を詰めてくる。
ひづみんの整った顔が近づき、動揺していると、
「こういうこと♡」
「チュ」
「ん…!」ビクッ
っ!嘘でしょ⁉︎
触れてるだけだったキスがだんだん
深いものになっていく。
「クチュ」
「ん゛ぅっ!あぅっ//」ビクビクッ
力が抜けていく感覚になる。
苦しい。
離れたくても壁に押し付けられて
離れられない。
呼吸ができなくて、目に涙が滲み始めた時、やっと離してくれて
俺はひづみんと少し距離を置く。
「っふぅ……」ピクッ
「何いきなり?」
少しひづみんのことを睨む。
でもそんなの、今のひづみんには効かないらしい。逆に感情を爆発させるだけ。ただの逆効果。
「だから、言ったじゃん。ユエルじゃなくてひづみんがいいって、言わせてあげるって」
ひづみんがだんだん近づいてきて、怖くなって俺も後ろに後退りしていく。
(っ……こわい………いつものひづみんじゃない。逃げないと、)
本能がそう叫ぶ。今のひづみんは、やばい。
どんなふうにヤバいかはわからないけれど、何かを壊してしまいそうで、とんでもないことをしでかしてしまいそうなくらいにはヤバい。
「らーみ、逃げないで、?」
運の悪いことに壁に当たってしまう。
近くにあった使われていない会議室に逃げ込む。
ドアを閉めて鍵を閉める。
震える手でスマホを開いてユエルに電話をする。
お願い出て……!
考えが働かず、視界が狭まっているこの状況下。焦るのなんて当然で、肘が鍵に当たって鍵が開いてしまう。
「っ!うそッ…!」
ひづみんがはいってきたと同時に電話が繋がる。
『もしもし?らみちゃん』
大好きな恋人の声。
少しでも助けを求めないと、やばい……!
「ユ、ユエルっ⁉︎おねがい早くきて」
『…!今どこ?』
「今っ」
ツー
スマホをひづみんに取られてそのまま電話を止められる。
スマホを手の届かないところに置かれる。
「あっ!」
ひづみんが部屋の鍵を閉める。
そのまま俺の腕を掴み、ドアから離れたところに連れられる。
「ダメだよ。おれがいるのにユエルに助けを求めちゃ」
「んね。逃げないで」
「っ…!ひづみん、怖い…!」
「大丈夫、きっと楽しいから」ニコ
ひづみんはいつもの笑顔でそう言った。
いやいつものじゃない。何かを壊してしまいそうな
───いや、これから、俺は………壊されるんじゃないか、
恐怖が溢れて、叫べない。助けを求められない。
助けを呼ぶ手段も絶たれて、俺は、もう……───