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恋太郎side
合格した俺は今教室に向かっている。俺の他にも同年代の鬼がいると聞いて少しワクワクしている。もしこいつがいなければ、な………
無陀野「…何考えてるか分かりやすいな、お前。お前は大人に緊張する癖があるらしいが、楽にしてもらって構わない。」
そう、この男。無陀野無人である。さっきからほんとにいけ好かない!確かに能力を引き出す際足を切るのは仕方なかったとしても、流石に動揺した。この男の手のひらで転がされてるのがなんとも不快だ。
恋太郎「じゃあタメでちょー生意気に話してやる。」
無陀野「いいよ別に。お前の他にそんな口聞くバカは沢山いるからな。」
…やっぱりこの男いけ好かない。
こんなやり取りをしているとあっという間に教室の前へ着いた。ドアに手をかける。開けた瞬間騒がしい声が耳に入ってくる。その中に無陀野が先に入った。
無陀野「静かに。今日は新しくお前らの仲間に加わるやつを連れてきた。入ってこい。」
ワクワクした気持ちで足を運ぶ。ちらっとみんなの顔をみてみた。みんな美男美女で少し恥ずかしいくらいだ。だって俺地味だし…
こうゆうのは名前を黒板に書くのが正解だろうか?チョークを持ちさらさらと黒板に名前を書いた。
その時だった。
四季「えっ、冬麗 恋太郎!?」
恋太郎「はあ!?冬麗 恋太郎だ!!」
突然の声に驚いて咄嗟に大声を出してしまった。教室が静まりかえる。
え?これ俺が悪いの?
確かに変な名前だけどさ……てかなんで冬麗が読めるくせに恋太郎が読めないんだよ!!
恋太郎「…ん”ん”!えっと、改めまして。冬麗 恋太郎だ。よろしくね。」
無陀野「………冬麗好きなとこに座れ。 」
おいおい、なんだその目は。憐れんでんのか!?なにちょっと優しくしてくれちゃってんだよ!言われんでも好きなとこ座るわ!!こんちくしょー!!
そして俺は1人で座るのも違うかと思い、くまの濃い猫背の男の横に座った。
恋太郎「よろしくな。あんた名前は?」
ロクロ「え、俺…?手術岾ロクロだよ…。」
恋太郎「えー!珍しい苗字だな!仲良くしよ~」
新しい友達が出来た気がして嬉しかった。そんな俺を横目に見ていた眉ピアスがこちらへ近づいてきた。すると勢いよく前髪を掴まれた。痛みが走り顔が歪む。
恋太郎「い”った、…なに??」
矢颪「お前なんなんだよ。急に仲間とか。そもそも面見せろよ。そんなんで仲間になるなんてほざいてんじゃねえぞ。」
前髪を掴まれ顔が露になる。
前髪に隠れていたタレ目と泣きぼくろが顔を出した。それを見た面々の中で何人か驚いたような顔をした。
遊摺部「えっ…あなたもしかして……」
氷上の王子!?!?
続く
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