テラーノベル
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こはねは迷っていた。確かにみんなと約束した。”私たちよ居場所に戻ろう”と。だけどこはねは、四人とは違った。
ー司にはえむが。
一歌には咲希が。
みのりには遥が。
奏には絵名、瑞稀が。
だけどこはねには、誰もいなかった。杏も彰人も冬哉も、誰も、こはねの脱退を止めなかったのだ。だからこそこはねは迷っていた。
「私は戻るべきなのかな。いや、きっと迷うべきじゃないんだけど、やっぱり戻れないな、私は」
”怖い”。こはねの中にはそんな想いがあった。冷たく、強くこはねは追い出された。クラスメイトからも言われた。
ーお前はただの高校生だ。お前がいたら、俺たちは上を目指せない。お前は足を引っ張ってる。
そう、きつく、強く言われたから。そしてその言葉にこはねは納得せざるを得なかった。だってこはねは、杏の誘いがあったから歌を初めて、目標ができた。そして自分に自信を持つことができた。こはね自身も変わることができたと、痛感していた。それなのに突然突き放された。お前は足を引っ張ってる。歌も上手くなれなちゃお前はただの高校生だ、と。
「決めた、私は戻らない。前みたいに、静かに過ごそう。それでいい。私にはそれくらいがちょうどいい。だって私は、ただの高校生で、何もできない地味な女の子だから。」
そしてこはねは、以前つけていたメガネを手に取り、ずっとつけていた帽子をゴミ箱へと放り投げたのだった。
#キャラ崩壊注意
師匠@活動終了
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コメント
1件
こはねの選択、すごく重かった……。周りに誰も止めてくれる人がいなくて、自分は「ただの高校生」だって言い聞かせるしかなかったんだね。帽子をゴミ箱に捨てて、前のメガネを手に取るラスト、胸がぎゅっとなった。戻らない決断をしたこはねの痛みが本当に伝わってきたよ。shizukuさんの描くこはねの心の動き、繊細で好きです。次が気になる……!