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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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俺には、中2で知り合った友人がいた。

ひとつ上の先輩だ。

その人とは、気があって、すぐうちとけた。

今日もまた、放課後遊ぶ予定だ。

2人で喋りながら、友人の家に遊びに行くところだった。

近くには田んぼと、そして、古くからある小学校がそびえ立っていた。

ーー松野「それで場地さんがーーーーー」

ーー三途「はぁ??wなんだそれw」

🎼.•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

今までに聞いた事のないチャイムが鳴り響いた。

ーー松野「こんなチャイムありましたっけ?」

ーー三途「しらね。」

「あ、でもよ、めっちゃ古そうなチャイムじゃなかったか?」

ーー松野「それなっすw」

ーー三途「どのくらい古いんだろうな?」

ーー松野「まぁ、もう行きましょっか!」

ーー三途「だな。」

彼の家はいつも通り整われていて、新居なのだろうかと言うくらい綺麗な家だった。

彼は、親はいない方だ。

若くして家を出たらしい。ずっと一人暮らしのようだ。

最初は1人の空間で楽しんでたけど、段々と寂しくなってきたり、

なにか物音がならないと気が可笑しくなりそうだったと彼は笑いながら話した。

でも彼は、笑っている顔の裏に何かありそうな気がした。

過去には暗い話が裏に隠されている。

場地圭介。

2人の共通点であった場地さんの紹介で知り合った2人。

東卍の中でも仲良くなり、親友となった。

しかし、その彼はもう居ない。

最初は2人とも沈んで、引きこもったり、泣いたりで、精神が病んだ。

それほどまでに彼の死は俺たちに影響が大きかった。

2人とも、彼が大好きだったからだ。

口を開ければ彼の話、それが日常だった時もあった。

最初は大人しそうだなと思っていたが、違う視点になってみると、俺が思っていた想像を超えてきた。

ちゃんとヤンキーだった。

少し安心したのかもしれない。彼も俺と同じ不良だということを確信して少し気が楽になり、

俺も素を出し始めた。

彼との会話は俺の日々の負担を軽くした。

誰にも言えないような悩みも、彼になら話せるかもしれないと思えるほどの仲にまで発展していった。

会話は大きく広がり、盛り上がる中、ふと窓の方に目線をやれば、もう夕暮れだった。

綺麗な鮮やかな赤色が空を染めた。

ーー松野「もうそろ帰ろうかな。」

ーー三途「もうそろ帰るか?」

ーー松野「買い物も頼まれてるんで、w」

ーー三途「お。じゃぁ一緒に行くか?」

ーー松野「いや、悪いっすよ。」

ーー三途「いや、大丈夫。俺ももう食材が無くなってきたし。」

そう彼は微笑み俺を安心させた。

ーー三途「あ、鍵閉めてくる。先行ってろ。」

ーー松野「了解っす。」

自転車の鍵を開き、自転車を前に押した。

自転車を引きながら歩いて先にゆっくり歩いた。

ーー三途

千冬っ!!!あぶねぇ!!!

ーー松野「え?」

🎼.•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

また音がなり始めた。

その音と共に周りの動きが止まった。全て。静止した。

ーー松野「え、?何。何何、、?」

辺りは先程の夕暮れの赤色ではなく、赤黒い空に変わっていた。

目線の先は手を伸ばしたまま、必死に叫んでいる彼の姿があった。

ーー松野「春千夜くん、??」

呼びかけても彼は答えてくれなかった。

俺だけが、時間に置いてかれたみたいで、不安が俺を襲った。それと同時に恐怖心も出てきて、彼の傍から離れることは出来なかった。

自転車はどこかに消えていて、俺に残されたものは固まった彼。

それだけだった。

ーー松野「春千夜くん、!ちょ、なんで」

「どうなってんだよ、」

学校の方に目をやると学校はそびえ立ったまま。

風も何も無いせいで、何も音がならない。

雲でさえも動かないのだ。

時の中に閉じ込められたようだった。

このまま一人のままだったらどうしよう?

ずっと、このままだったらどうしよう?

そんなことを頭に過ぎるも全て聞き流した。

ーー松野「元に戻れよっ!!!!」

「くそっ、!」

空を見上げれば、カラスは空中で止まって、落ちてくることもない。羽を動かすこともない。

不思議な世界にいるみたいだ。

普段とは違う世界。

ーー松野「…………なんなんだよ、」

そう呟くも誰も聞いてない。聞きやしない。

聞こえることもないだろう。

ーー松野「はぁ、、」

彼の傍でしゃがみこみ顔を伏せた。









ーー春千夜「千冬。千冬。おい。千冬。」

「大丈夫か?千冬。おい。起きろ。」

そう呼びかける彼の声が聞こえた。勢いよく顔を上げると彼の額とぶつかった。

ーー松野「いでっ!?」

ーー三途「いってっ!?!?」

「くそ、、起きてたんなら言えや」

ーー松野「………」

周りをキョロキョロと見舞わすと、見知らぬ場所に俺と彼は道の真ん中でしゃがみこんでいた。

ーー松野「…………えっと、」

ーー三途「…ここどこだ、、?」

「あーー、、わっかんねぇ、」

「こんなところ見た事ねぇし、、」


時が戻った。

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