テラーノベル
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「っん、…は、ぁ…あ、」
さすがに全裸は無理、ということで納得してもらったうえで、下だけ脱いだ状態でスマホ越しの彼に見えるように受け取ったオモチャをゆっくりと埋め込んでいく。久しぶりの感覚に小さく声が漏れてしまっても、一瞥した画面の向こう側の彼の視線に更に欲情が増していく。
「っ、ンんぁ、っはぁ…!めめぇ…」
『…可愛いね康二。スイッチ入れて、もっと動かして?』
「、ん、…ッん゛!?」
言われるがままにスイッチの位置を確認して起動させると、今まで感じたことの無い振動の感覚に思わず身体が跳ね、抜けないように支えた手が自然と柔い抽挿を始めていた。
「んァっ、…ッふ、あ、…ぁッ、ア、めめ、これきもち ぃ、!」
『あは、気持ちいいね?康二、今すっごいエロい顔してる。』
「ひ、ぅッ、ァああ、めめっ、…ッめ め…!」
…ヤバい、久しぶりやからめっちゃきもちいい。もっとやってええかな。そう思っていた瞬間。
コンコンコンッ、と通話越しに聴こえた軽やかなノック音。《はい?》とイヤホンを片方だけ外してスマホの向こう側へ目を向けた彼の言動に心臓が跳ね上がり、続いて聴こえたドアの響く音に、こちら側のことでもないのに咄嗟に顔を左手で覆って唇を目一杯噛み締めた。
「うむっ、ん!?」
(返事すんの!?)
そう思ってはいても、快感に脳を侵されてしまったからには【一旦手を止める】という選択肢はなく、ひたすらにぐちぐちと厭らしく鳴き続ける後孔をいじめ続けていた。
『失礼します。目黒さん、お忙しい中お待たせしていてすみません。』
『いえ、大丈夫ですよ。』
「んンっ…ゔ、ぅう!」
ADさんの声が聴こえる。未だもう一方でイヤホンをしていることは解ってはいるものの、彼のスマホ上には恐らく乱れる俺の姿が映っていて。何かの弾みで観られやしないかと思うと…自然と締め付けが強くなってしまう。
『今撤収とセット準備を同時進行でやってるので、開始まであと20分くらいの見込みだそうです。』
『解りました。ありがとうございます。』
「ッんんぅ…!ぅ゛ーっ…、っふ、ンんッ!」
ごめん。はやく、どっかいって。手ぇ、とまらんのよ。
めめ、こっちみて。おれだけ、みててや。
『よろしくお願いします。失礼します。』
『はい。お疲れ様です。』
…その笑顔は、おれだけのもんやねん。
扉が閉まる音の後。指の隙間から見た──恐らく普通に向けられた──視線が随分ゆっくりとしたものに感じた。そうして漸く制限を解放した俺は、なるべく止めていた呼吸を再開した。
「、んは、ッはぁっ…う、ぁ!」
『…偉いね。スタッフさんには聴こえないのに、声我慢してたんだ?…興奮した?』
正直に小さく頷くと、彼は如何にも『ご満悦』な顔をして微笑む。その顔が愛しくて、早くめめの体温を感じたくて。そんなことを思っても別に彼のスケジュールが変わるわけでもないのに、動く手は性急さを増していく。
「あッ、…ふ、あァあッ!もうむりっ…めめ、あかんッ、で る…でそう…!」
『そう?じゃあもっと振動強くして。自分のも触っていいから。でもイキ顔は見せてね?』
「うんッ、うん、!」
一度確認したスイッチの箇所を手探りで見つけ、最大へと切り替える。重く響く振動に合わせるように身体は小刻みに震えていく。はやくだしたい。きもちくなりたい。頭の中がそれだけでいっぱいになって、彼に言われるまでもなく左手が勝手に自分自身を懸命に扱き始めた。
「ふぁああ゛ッ!ぅァあ、めめ、イっ…ぅぐ、~~ぅ、ッは、ァあ゛ああ、!!」
ドクドクと脈打つ先から、勢いよく吐精されると同時にスイッチを切る。それでもきゅうきゅう締め付けている感覚をダイレクトに感じ、息を切らしながら俺はスマホへと目をやる。
彼は相も変わらず穏やかな笑みを浮かべてはいるものの、その瞳の奥には欲の色が混ざっていた。
『康二、巻きで撮影してくる。終わったらお前ん家行くね。』
「、っはぁ…時間的に無理やろ…。」
これから撮影なんに何言うてんのこの人は?
そう思いながら1つの期待を込めて時計を確認する俺もまた、彼と同じ気持ちでいるのだと気付いた。
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