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シュンツ
軽く空を切る。彼の手から何本も何本も自由に放たれていくそれは太陽の光を反射させ此方に日の光を向けてくる。いかにも人間離れしたような動きのそれ。身を翻したり、弾いたりは出来るが、防戦一方だ。
流石にこれでは埒が明かない。大きく後ろに下がり、煙幕を投げる。これでこっちには気付か……
ヒュンッ
煙が5本のナイフによって切り裂かれていく。まるで五線譜のように、煙が切れ、そこからトレードマークの緑のパーカーが顔を出す。
「詰めが甘かったな。ショッピ君。」
「あぁ…くっそ……。あぁ…負けました。」
首に当てられていたナイフを彼が離す。あの勢いで迫っていたのに、勢いを殺せるのがまた恐ろしい。ナイフを戻し、ふぅ…っと息をつく。
「ショッピ君怪我とかしとらん?」
「大丈夫っすよ。擦り傷もありません。」
「20から30本くらい投げたんやけどな〜…当たっとらんのか。強くなったな!」
…あれだけの時間を20本、30本で相手されたのか……。まだまだだな。
「お前ら〜もう飯やぞ〜。」
「もうか〜!まだ遊びたかったけどトントンに怒られるのは嫌やし、行こか!」
「はい。」
追いつくように…いや追い越せるように頑張ろう。
ワードパレット 7.アンブロンブチェ(空 五線譜 自由)
ツーマンセル(トントン)