テラーノベル
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「えっと…あの…俺の言い方が悪かったね…。とにかく家には来てないよ!」
慌てて言い方を変えると、眉間に皺が元に戻る
それに阿部は息を吐いて…
「それで、俺も翔太の話…詳しく聞きたい。俺にだって…もう、関係ない話じゃないんでしょ?」
そう言って、今度は主導権を取り始めた
「翔太の中に居る奴は…【ショウタ】って言う、自分勝手で迷惑な奴…」
「それで?初めて出て来たのはいつ?何してる時?」
「出て来たのは最近で…何してる時…///」
今度は宮舘が、犯人役を成り替わり…阿部に詰められ言葉に詰まる
まさか、真夜中に誘われたのが最初だなんて…
翔太の名誉の為にも、死んでも言えない
「どういう状況?前触れはあった?」
続けて繰り出される質問攻めに、宮舘はタジタジになってしまう
「とにかく、俺は…アイツが出て来た理由も知らないし。いくら聞いても、目的も何も教えてくれない…」
「翔太は、この事知ってるの?」
「勿論、知ってる。でも、アイツが出ている間の記憶は無いらしい」
「記憶、共有してないのかなぁ…?」
考え込む阿部に…
「なぁ…こんな突拍子もない話…。よく、そんなにすんなり信じるな…」
宮舘は、そう言って驚いている
「何?全部、作り話?」
「いや…そうじゃないんだけど…」
もしも、全部作り話なら…どんなに良いか分からない
「とりあえず、翔太は診察受けて来たの?」
「診察…?あっ…!その手があった…」
阿部に言われて、やっとその事に気付いた宮舘が…声を上げた
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