あなただけの

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md視点

ﾋﾟﾋﾟｰ ﾋﾟﾋﾟｰ

廊下を歩いていると鳴り響くのは軍の警報音

急いで会議室へ向かった

ふーっ、あの時きょーさんに場所教えてもらっててよかった…

それにしても、こんなこと初めて

警報音が鳴ったら会議室ってのは教えてもらってたけど、ほんとに鳴るとは思わなかった…

ﾊﾞﾀﾝ

扉を勢いよく開けると見慣れたメンバーがいて安心する

けど、1人欠けていた

「ﾈｪ、ﾚｳｻﾝﾊ…？」

そう整ってない息で言うとみんなは深刻そうな表情で口を噤む

「レウが、攫われた」

…想像してた中で1番最悪なもの

「…誰が行く？ら民に行ってもらうのは情報がバレるのと危険性の関係で無理。俺も総統だから動くのは難しい」

そう言ったらだおくんの顔は悔しそうな、やるせないような顔で

「俺がいくわ」

きょーさんが手を挙げて声を出す

レウさん、大切な人

俺にとっての、仲間

そう思った瞬間、反射的に手を上げる

「俺ﾓ行ｸ」

「どりみー？ふざけてんのか？死ぬかもしれんねんぞ」

そう言ったきょーさんは何時にもなく真面目な顔で、俺を心配してくれてるってこともわかる

けど、これは譲れない

「みどり。…わかった。行ってこい」

「…」

コンちゃんは何も言わずに、お手上げとも言いたげに両手を広げている

「いいんか？どりみーはそれで」

まぁ、怖いよね

死ぬかもしれないし、怪我したら痛いだろうし

でも、だからなに？みんなも同じ、怖いと思う

俺にも、出来ることがあるんだよ

「ｳﾝ、ｲｲﾖ」

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rd視点

きょーさんとみどりが準備の為に会議室を出ていったあと、コンちゃんと2人で話していた

「らっだぁ、あれでよかったの？」

あれって言うのは多分、みどりを行かせたことだろうな

「コンちゃんも気付いてるでしょ？みどりのあの危うさ」

みどりは、焦ってる

自分が何も出来ていないことにも、戦えていないことにも

俺達は勿論そんなこと1mmも思ってないよ？

戦えないからって幻滅もしない

なんならみどりのこと好きだよ

…けど、みどりはそう言っても聞かないと思う

俺がどれだけ理解しようとしても、本人にしか思いはわからないから

「俺が言いたいのはもう1個あるんだけど…

でも、それならみっどぉを行かせない方がよかったんじゃない？あの焦りで行ったら…」

まぁ正直そう考えるよねぇ

俺も思ったもん

けど、

「きょーさんもいる。コンちゃんもいる。俺はみんなを信じてる」

この状況で、みどりに何かあると思う？

レウさんを助けれるのは当たり前だと思ってるし、コンちゃんのサポートにきょーさんの戦闘だよ？

こんなに力強い援護はないでしょ！

この件は俺達が口出ししても解決しない気がするんだよね

みどり自身が解決しなきゃ

あと、これは戒めでもあるよ

みどりじゃなくて俺自身の戒め

…俺の独占欲は総統として失格

言い方は悪いけど総統は幹部を使わないといけないし、どれだけ感情が高ぶっても冷静でなければならない

けど、けど。

それでもみどりに心が惹かれた

奪われた

だからこその戒め

それはそうと！

頑張って戦った後にいーっっぱい褒めて、

いーっっぱいみどりの良さについて語る！

俺ができることはこれだと思うね！

心配なもんは心配だけど、こう考えたら少し心が楽になるんだ

神様へ！もしもいま見てるなら、きょーさんとみどりのこと助けてあげてね？

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