あなただけの

ーーーーーーー

bd視点

…正直、あんま期待してなかった

レウがおる研究所に突っ込んでって、

俺がメインに戦ってどりみーに少しだけ補助してもらうって感じでやろうとしてたんやけど…

どりみー、すげぇわ

想像以上やった

どりみーのなんの思いが強くさせてるかはわからんけど、確実に強い思いを持ってる

「ﾈｪ、俺ﾉｺﾄ認ﾒﾃｸﾚﾀ仲間、ﾄﾞｳｼﾀﾉ？」

戦い方は舞だった

俺達の出会いでもある舞

手首に付けた鈴をしゃらしゃらと鳴らし、足首に付けたリボンをひらひらとさせて

時に歌い、時に問い詰めて、

レウが攫われて怒っているのかしらんけど気配がちょい怖いわ

どりみーが手にしてる扇子？で扇ぐ度に衝撃波のようなものが出ている

…舞もそうやけど、綺麗やな

思わず手にしていた剣を下に下ろしてしまう

あかんあかん

「どりみー！そっちよろしく」

「ﾝ、任ｾﾃ」

衝撃波はずっと出てるけど、俺を器用に避けてる

…これ、らっだぁに言っとかんとな

ーーーーーーー

rd視点

日が暮れそうな頃、きょーさんとみどりが帰ってきた

返り血やばぁい…きょーさんの黄色の服が真っ赤だぁ…

ん、それはそうとレウは救出できたっぽいね

「レウ大丈夫かぁ？」

「ﾝ、ｱﾝﾏﾖｸﾅｲ」

「暴力はちょっとってとこやな。精神はわからんけど拷問はされてたっぽいわ」

「…そっか。とりあえず助けられてよかった」

骨折とか痣とか、目に見える深い傷は無いのが不幸中の幸いかな？

まぁでもみんなが生きて帰ってきてくれたのが嬉しいよ

「…みどり。おかえり」

「…ﾀﾀﾞｲﾏ」

…………

ﾊﾟﾝｯ

いっった！？！？

「なにするのきょーさん！！」

「ｲﾀｲ…」

「何お前ら気まずそうにしてんねん。はよお互い話せや」

やっぱバレてたかぁ

きょーさんには何でもお見通しってわけねぇ

「はぁい…けど、いまじゃないよ。ねぇ、みどり………！？！？！？」

話をしようと話しかけた瞬間、みどりの体がふらふらと斜めに傾く

やばいなこれ

倒れる前に支えられたのはよかったけど、すっごい熱い

「みどり熱い。やばいかも」

「はぁ？戦ってるときはそんなん無かったぞ」

「みどりの戦い方は未知。何があるかわかんない…とりあえず医務室行こう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「これはぁ…多分力を使った反動だね…」

うーん…やっぱそうかぁ…

なんとなく予想はしてたけど…

初めて戦闘で力を使ったっぽいし、体調崩すかもとは思ってたけどこんなに早くくるとは思ってなかったなぁ

「ねぇコンちゃん。みどりが起きたら呼んでほしい」

残念だけど書類が溜まってるからずっと見守るのはできない…

コンちゃんだし、看病とかは全く心配してないけどね

「おっけい。2人で話すって時は席外すね 」

やっぱバレてるかぁ

きょーさんだけじゃなくてコンちゃんも、なんならレウさんも分かってそうだなぁ

さすが運営

ねえみどり

起きたらたっくさん褒めてあげるからね？

だから、早く起きて

ーーーーーーーーー