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莉音
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#うりえと
すのの
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「音。」
「なぁに?」
「俺が群れるのが嫌いな理由を聞いて欲しい。」
「…わかった。」
「俺には昔、4人の仲間がいたんだ。
俺の命なんかよりもずっとずっと大切な、仲間。
俺達は人助けみたいなやつをしてて、この日も森に行って魔獣を倒そうとした。
…でも、皆で生きて帰ることができなかった。
俺達のことをよく思っていなかった人が依頼を出して、俺達をハメた。
魔獣2匹って依頼書にかいてあったはずなのに、実際はもっと多くて、何体かはわからないほどだった。
「魔獣2匹ぐらいなら、おんりーとMENが行かなくても僕達だけで倒せそうだよね。」
そう、仲間の1人が言った。
俺達のグループはおんりー1番強くて、その次に強いのが俺だった。
だから、ドズルは自分を含めた3人でも倒せそうと言った。
俺もそう思った。
「俺達が行かなくても確かに倒せそうだよな。」
「…なんか、心配…。」
「大丈夫やで!僕たちも強いんやから。」
「そうだぞ!ちゃちゃっと倒してくるからご飯作っといてくれ!」
「じゃあ今日は俺が作ろっかな〜。」
「いや、おんりーにお願いする。」
「え、俺ですか?」
「うん!」
「確かにこの前の料理美味しかったわ!」
「…そういうことなら、」
「じゃあ、行ってくるね!」
「行ってら〜。」
考えてみれば、おんりーはなにか嫌な予感がしたのかもしれない。
いつもより反応が遅かったし、ぎこちなかった。」
「それで、どうなったの?」
「帰ってこなかったんだよ。
1日待っても、2日待っても。
だから探しに行ったんだ、俺とおんりーの2人で。」
「…。」
「見たのは悲惨な景色だったよ。
歩くたびにぽちゃぽちゃとなる量の血が辺り一面に広がっていて、
近くにある木々はすべてなぎ落とされていた。
3人の姿は、なかった。
どこにいるか推測するのは容易なことだった。
魔獣の腹のなかだ。
ただ俺の中の1つの疑問は、魔獣2匹ごときに3人がやられるのか、ということだった。
魔獣を探していると、遠吠えが聞こえた。
多かった。2匹ではない。確実にそう思った。
「おんりー…。」
「これは…。俺達、ハメられたかも。」
おんりーは、悲しいような、怒ったような顔をしていた。
「依頼主に文句を言うのは後。取り敢えず…俺達が生きて帰らなきゃ。」
怒りで狂いそうな俺のことを察して、おんりーは俺のことを落ち着かせる。
「…あぁ。」
少し冷静になった俺は、次々と魔獣を倒した。
何匹も、何匹も。
おんりーは俺よりも倒しているようで、いつもの感じで少し安心した。
「これでッ…終わり、かな。」
遠くでもわかった。
いつも疲れていないおんりーが息切れをしていた。
体中傷だらけで、見ていられなかった。
俺は大して傷もついていないから、すぐに駆け寄った。
「おんりーッ!」
そう叫んだ瞬間、地面から魔獣が出てきた。
グォォォォ
重低音で、その場に留まることさえ難しい咆哮。
こいつに俺は勝てない。
そう本能的に感じた瞬間だった。
コメント
1件
うわっ…重い展開きたな。過去にそんな壮絶なことがあったんだね。明るい会話シーンからの落差がえぐいし、おんりーが最初から嫌な予感してた描写も切ない。最後の「勝てない」は絶望感がすごい…次どうなるんだろう。