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番外編
⚠️こちらは 20×13 です
こんなふたりも ありかな?
「もう 俺がいなくても大丈夫だよ じゃあな」笑顔で手を振り 背中を向けて去っていく
何言ってんの?
ずっとそばにいてくれるって 言ったじゃんか!
行かないでよ!
智さん!!
はっと目を開くと 真夜中の暗い部屋の天井
「なんだ…夢か……」
でも 胸の痛みは 現実のようで 涙が頬を伝っている
嫌な夢だなぁ…
最近 智さんが 遠くに行ってしまう夢を よく見るようになった
きっかけは わからない
だけど 最近の智さんの様子が気になっている事があった
「あ……やっぱり いない」
寝付けない俺のわがままに付き合って 添い寝してくれた 一緒に眠りについたつもりだったのに 隣に智さんはいない
「また リビングかな…」
ブランケットにくるまって 寝室から出ると 薄暗いリビングのソファで テレビを見つめる智さんがいた
「ともさん…」
「あ…ごめん智 起こした?」
少し疲れた表情
「夢みて 目が覚めただけ」
智さんの隣に ブランケットに丸まって座る
「智さんこそ 寝れないの?」
「ん?…なんか気になってさ 納得いかないと頭から離れなくて」
見ているのは 次に対戦するチームの試合
智さんは 対策やプレーが気になると とにかく繰り返しチェックをする
今から数時間前 寝る直前まで2人で見ていたのに…
「最近 眠れてないんでしょ?表情が疲れてる…」
柔らかい頬をそっと触る
「平気だよ たまにそういうことがあるだけだから
心配させた?」
「当たり前でしょ?智さんはすぐ無理するから」
いっぱい心配してるよ
大好きだから…
「俺も智みたいに 頭良かったらなぁ…
俺 自分に落としこまないと動けないからさ 繰り返さないとダメなんだよ」
そして 視線をテレビにうつす
智さんは 努力を惜しまない
それは 自分のために
そして 未来のために
智さんは ずっと先を見ている
時々…智さんの視線が 自分に向いていないんじゃないか?
どうして 俺のためだけじゃないの?
俺だけの智さんでいてよ…
そんな独占欲が 日に日に強くなっていく
「智さん もしさ…」
「ん?」
「……いや なんでもない」
「智こそ どしたの?最近 寂しがりじゃん」
「ん……」
肩に頬をすり寄せると
手をまわして 肩を抱き寄せてくれる
「智さんと一緒にいられるようになって すごい幸せなんだけどさ…」
「うん」
「俺のこと見てくれてるのか 不安になるんだよね」
「なにそれ?」
見ていたビデオを止めて こちらに顔をむける
「怒った?」
邪魔しちゃったよね…
「いいや 智の気持ちをちゃんと知りたい 」
ブランケットごと 両手で優しく抱き締められる
智さん…
「俺ね 智さんのこと 最初は バレーが無茶苦茶うまくて 一緒にできたら 楽しいだろうな…って 憧れてた
それが叶って 智さんと一緒にいられる時間が増えて 一緒に同じ目標を共有するようになれた でも…」
智さんの顔を見あげる
「バレーに嫉妬してる…
智さんをこんなに夢中にして 俺なんか見てくれなくなるんじゃないか…って」
夢の胸の痛みが 甦る
「おかしいよね こんなの…」
でも この胸の痛みは嘘じゃなくて
「こんなに好きになるなんて…ヤバいよね…」
涙が勝手に溢れてくる
「智……」
柔らかい温かい手で 涙をそっとぬぐってくれる
「俺 時々言われるんだ
バレー以外に興味無さすぎだって」
「それは…」
「確かに バレーをしている時 プレーをしている時 すごい楽しいし もっとうまくなれる ならなきゃって
特に難しくなればなるほど 周りがどうでもよくなる
」
「うん…わかる…俺も同じ気持ちになるから」
バレーをする楽しさは 誰よりもわかるつもりでいる
「でも 智と出会って 景色が変わったんだよ」
「け…しき?」
「覚えてないだろうな…
智がさ 試合の後に 花火見に行こって誘ってくれたの」
「あ…あったね…うん」
地方の合宿で たまたま近くで花火大会やってて ホテルから見えるからって 俺も他のメンバーから誘われた
「他のやつに誘われたんだけど どうしても納得いかないプレーがあってさ 行かないって断ったんだ
でも 智から 花火見ようってメッセージ来て 花火より 智が誘ってくれたことが嬉しくて…」
え?智さん…照れてる?頬が赤いよ?
「智に会いたくて行ったんだ あれ」
「そ……そうなの?」
「智と バレーの話をせずに どうでもいい会話して 花火がキレイだなぁ…って」
思い出した
2人で見た花火
試合の内容悪くて 明らかに智さんの表情が暗くて つらそうだった
誘うか迷ってたら 数人のメンバーに言われたんだっけ
「智さんを連れ出してよ」
俺に何ができるわけじゃないけど 側に居たかった
思いきって送ったメッセージに いいよって返信きた時 すごい嬉しかった
2人並んで どうでもいい会話をしながら 笑いあったあの時間
「あれから 今まで興味なかったことに目が行くようになってさ
智は これ好きかな?とか
一緒に来たいな とか…
智と過ごしたあの花火の日が 楽しくて忘れられなくて 智のことばっかり考えるようになった」
優しい笑顔で ニコニコで見つめてくれる
「智さん…反則…」
そんなこと今言うなんて…
「不安にさせてたの 気がつかなくて ごめんな」
ぎゅっと力を込めて 抱き締められる
「……こっちがいい」
抱き締める腕をそっとほどいて ブランケットを脱いで 智さんの胸に飛び込む
「智さん 大好き」
「俺も 大好きだよ 」
お互いに抱き締めあうと 体温が伝わって それだけで満ち足りるのがわかる
「智さん…一緒に寝よ ね?」
「いや……うん…」
下を向いてる
やっぱり気になるよね…試合…
「智さん こっち向いて」
「ん?」
ちゅ…
唇に軽いキスをする
「バレーぐらい 俺にも夢中になってよ
ううん 夢中にしてみせるから…」
今度は 唇を重ねて深く口づけると 智さんも 答えるように深くキスをしてくれる
「どうせ寝られないんなら 二人で起きてよ?花火の日みたいに 余計なこと忘れて…」
言い終わる前に ぐっと智さんが腰を押し付けてくる
あっ…智さん 熱くなってる
「いいの?俺 止まんないよ?」
「いい…智さんでいっぱいにして…」
身も心も 全部……
「智 俺には智が必要だよ」
「本当?」
「智の存在がなかったら こんなに人を好きにならなかったし 強くなれなかった」
「智さん……」
「俺 不器用だから バレーに夢中になりすぎて 智のことないがしろにしてた ごめんな」
「俺 智さんの支えになれてるかな?ずっと そばにいていい?」
「当たり前じゃん 俺こそ 智に飽きられないように もっとバレーを上手くならなきゃだし…」
頬に手を添えて
「もっと 智を大事にしなきゃな?」
俺を思ってくれる 優しいキス
「うん……」
時々 こんな風に甘えてもいいのかな…
智さんを 夢中にさせたいから
コメント
4件

20さん攻め地雷よりなんですけど主さん天才ですかこのお話好きですありがとうございます🥹💞
あーもう、めっちゃ良かった……!「俺だけ見てよ」って独占欲と、それに応える智さんの不器用な優しさが刺さりすぎた。花火の話で過去が繋がる演出も好き。バレーに嫉妬する気持ち、わかるなあ……でも最後の「俺に夢中にしてみせるから」には滾った🔥 2人の距離がぎゅっと縮まる感じ、最高でした!
230
みや
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510
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