ハイキュー 影山×日向 短編集

青春の熱い夏、狭山高校バレーボール部の日向翔陽と影山飛雄は、勝利への道を共に歩んでいた。合宿の最中、二人はチームの更なる強化を目指し、ひたすら練習に明け暮れていた。

「飛雄！もっとスパイクの練習しようぜ！」日向が元気よく影山に声をかける。彼の声には常に前向きな力が溢れており、影山もそれに応えたくなるのだった。

「ああ、いいだろう。でも今日はもう少しトスの精度を上げることに集中するぞ」と影山は静かながらも熱意を含んで返答する。彼の言葉はいつも計算されており、日向の情熱を技術で引き立てる。

空は夕焼けに染まり、二人だけの特訓が始まった。影山のトス一つ一つが研ぎ澄まされていき、日向のスパイクはさらに力強さを増していく。汗とともに、青春の時間が流れていた。

「飛雄、お前のトスはマジで最高だぜ！」日向が笑顔で叫ぶと、影山も少し照れたように口元を緩めた。「お前のようなスパイカーがいるから、俺のセッティングも光る。それにしても、練習は楽しいな」

青春の一コマ。バレーボールが二人の友情を深め、お互いを高めあうツールとなっていた。しかし、ふとした瞬間に交わる視線は、ただの友情以上の何かを感じさせることがあった。それは恐らく、青春特有のあいまいな感情、ふと心が騒ぐ瞬間。でも、それがまたこの歳の特権である。

夜になり、二人は練習を終えて、星空の下、体育館を後にした。日向がふいに立ち止まり、真剣な表情で影山を見つめた。

「飛雄、俺、バレーボールが本当に好きだ。そして、飛雄と一緒にいる時間がもっと好きだ。お前となら、どんな高い壁も乗り越えられる気がするんだ」

影山はその言葉に少し驚いた後、優しい表情で応えた。「日向、お前とプレーできることは、俺にとっても最高の喜びだ。これからも一緒に頑張っていこう」

星空の下、二人は未来への希望と今を生きる幸せを噛みしめながら、バレーボールに打ち込む日々を続ける。それはまさに、夢を駆ける影たちの物語であった。青春とは、そういうものだ。輝かしい瞬間が、心に深く刻まれていくのだから。