俺達は部屋に飛び込んだ。
男を押しのけ、峰の腕を首にかけてケイと両側を支えてその場から逃げ出した。
ガクガクとぎこちない足運びだが、峰もなんとか自力で走ろうとしてくれていた。
ドアの開いている部屋を覗き、無人であることを確認してから入り込んでドアを閉める。閉まる直前にゆうまが楽しそうに滑りこんできた。
「何なのよここは。あの化物も」
そう言ってから峰は顔を両手で 覆(おお)って床に座り込んだ。ひいひいと耳障りな呼吸音の合間に「化物」と繰り返し呟く。
「あの、大丈夫ですか?」
「ええ、だいじょう」
言いながら顔を上げた峰だったが、次の瞬間力いっぱい俺の肩を突き飛ばした。予想外の行動に、しゃがみこんでいた俺は背中から床に転がってしまう。特に痛いというわけでもないが、理不尽な行動に腹が立たなかったわけではない。
乱暴な仕草で立ちあがってから、身体についたほこ**********************
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