ジノマロのノベルです。行くぜ
※似たものがあってもパクリではありません。
※フィクションです。実際のキャラには何も関係ないです。
雨が降りしきる、ある日
雨が降るのも当然だ
だって、泣くと雨を呼ぶ男の子、マロが泣いているんだから
マロは、泣きながらずっとベッドの横で名前を呼んでいた
「ジーノさん」と。
だがそのベッドで横たわっているジーノは、何も答えない。目も開けない。
それは、ある日のことが原因だった
いつものように敵と戦っていた時だった
マロは一生懸命戦っていたが隙ができてしまい、攻撃をくらいそうになっていた
マロは覚悟して目を瞑ったが、いつまでたっても痛みを感じず、恐る恐る目を開けてみると…
ジーノがマロを包み込み、ジーノが攻撃を受けていた。
ずるりと体が崩れ落ち、その体をマロは支えつつずっと名前を呼んだ。
「ジーノさん!ジーノさん!!」
「っ…」
ジーノから発される言葉は苦しそうなうめき声ばかり。
敵はマリオたちがすべて倒してゆく。戦闘が終わり、みんな駆け寄ったが、
ジーノは、動かなかった。
そして、数日たっても全く起きない。
でも、死んではいないらしい。ベッドに横たわるジーノは、ところどころに傷があり、包帯が巻かれ、
体はまるで氷のように冷たかった。人形に体温はないはずなのに、ずっと冷たく感じた
「ジーノさん…なんで僕をかばったんですか?」
マロはジーノの冷たい手を握りながら問いかける。
「僕が…僕があの時、隙を作らなければジーノさんは無事だったのに…」
「…泣き虫で…なんにもできなくて…弱くて…ごめんなさい…お願いですから…」
また、優しく抱きしめてください…
マロの涙は、ジーノにぽた、ぽたと落ちてゆく。
手を握り、擦り寄ったその時だった。
ふと頭に、冷たいものが触れた。
見上げると、優しい瞳でこちらを見ている。
ジーノは小さい声で、「おはよう、フカフカ君。」と言った。
マロは目を潤ませて、
「う、うわああああああああああああああああああああああん!!!ジーノさんが起きたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
と大泣きした。
外はたちまち大雨に。
でもジーノは「泣かないで」なども言わずに、マロをそっと抱きしめる。
「心配させてすまない、フカフカ君。ごめん、たくさん泣いていいからね」
ジーノは優しい声で、ずっとマロを抱きしめて頭を撫でていた
「すぅ…すぅ…」
泣き疲れたのか、マロはそのまま寝てしまった。
フカフカの腕でジーノにしがみついている。
ジーノはそんなマロに愛しさを感じながらふっ、とほほ笑むと
マロの頬に一つキスを落として、フカフカな体を抱きしめて
マロと一緒に眠りについた。
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