side_剣持
何故売春をしていたのかを、2人に話した。
2人の目を見るのが怖かった。
きっと気持ち悪いって思われているのだろう。
当たり前だ…。
僕は最悪な人間だ。
僕みたいなやつ、何も求めちゃいけないのに。
助けくれるかも。
なんて、本当に馬鹿だ。
今まで助けてくれた人なんて1人も居ない。
そして、これからも、きっとそうだ。
僕なんて助ける意味すら無いのだから。
なんで、なんでそんなに僕の事を気にかけるの、
僕なんてどうでも良いじゃないか。
もうこれ以上、
希望を見せないでよ…。
なんて考えながら俯いていると、
とんとん、と控えめなノックが鳴り、
社長が返事を返すと、さっき頼んだ飲み物を
持った、僕よりも少し年上くらいの方が、居た。
考えなくともわかるが、飲み物を持ってきた
んだろう。
その人は飲み物を置くと、直ぐに出ていった。
また気まずくなってしまった。
そんなことを考えていると、僕達の居る部屋の
引き戸が、がらがら〜、と空いた。
そこには、もう帰ったはずの、息を切らした
甲斐田くんが、居た。
不破くんと僕は少し驚いていたが、社長は
驚いて居なかったから、社長が呼んだのだと
思い、社長の方を向くと、
どうやら社長が呼んだそうだ、
甲斐田くんは、部屋に入ると、真っ先に僕の方に
向かってきた。
甲斐田くんの顔をそっと見上げると、
とても怒っていた。
頭の中には?がいっぱいだった、…
でも、甲斐田くんはそんな僕に少し悲しそうな、
怒った口調で、僕に
『なんであんな事したんですか…ッ、?』
と、問いかけてきた。
僕は少し、黙り込んでから、社長と不破くんに
話したことを、甲斐田くんにも話した。
でも、甲斐田くんは納得した顔をしなかった。
それに、少し悲しそうだった。
僕の勘違いかもしれないけど…
後、社長も不破くんも少し不満な様な、、
俯いていて、難しそうな顔をしていた。
僕の頭の中は、また?でいっぱいになった。
甲斐田くんはそんな僕の反対側の席、社長の隣の
席に腰をかけ、少しため息の様なものをすると、
『僕、もちさんのこと心配です』
と、言ってきた。
すると、
『俺もっす…』
と、不破くんまで言ってきた。
そして、…
『私も剣持さんのこと心配ですよ、。』
社長まで…。
僕はもう高校生で大人、
なんで心配されなきゃいけないの
なんで僕のことを気にかけるの
「僕もう高校生ですよ、?」
「後2年もすれば大人です」
「…だから、放っておいてください、ッ」
また言い過ぎた。
気にかけてくれてるのに、
でも、本当に放っておいて欲しいから。
3人とも、黙っている、
また僕のせいで
今日はもう帰ろう、
「…帰りますね、僕」
「ドリンクの料金、ここ置いておきます…」
そう言って、直ぐに僕は店から出ていった。
引き止められは、し無かった。
引き止めて欲しかった。
なんてね
コメント
3件
すみません神ですかね?
なんだ、ただの神だったか