ネリスの朝は、大抵ドタバタから始まる。この日も例外ではなかった。
「よし、今日こそ完璧に準備した…!」と意気揚々と家を出たネリスだったが、駅に着いた瞬間、全てが崩れ去る。
「あっ…。財布忘れた…。」
慌ててポケットを探るが、どこにもない。リュックの中も探すが、出てくるのは謎にぐしゃぐしゃになったプリントと折れた鉛筆だけ。
「……終わった。」
さらに追い打ちをかけるように、彼は重大なことに気がつく。
「鈴ちゃん…あのね、俺…家の鍵…財布の中だ…」
朝から絶望の淵に立たされるネリス。結局、鈴ちゃんに助けを求めることに。
「……ねぇ鈴ちゃん、俺んちのベランダ…登れそう?」
「は?」
こうしてネリスの朝は、泥棒のように自宅に侵入する計画から始まるのだった。
ちなみに毎日のことなので通報されてません
「あらあら、今日も絶好調ね」
「ネリス君元気ねー」
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