テラーノベル
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恋を知らない拗らせまくりの💛×💜
第三者💚
──💛目線──
阿部から急に呼び出されたのは、会議室でふっかとの事があってから1週間後の事だった。
あれ以来、ふっかは俺から離れることはなくなった。
身体がキツイから、という理由でお預けはくらってるが、キスだけなら許された。
苛立ちが積もれば積もるほど、キスだけで済ませなくなるのを必死に耐えた。
抱き潰したい、苦しめたい、そんな衝動を飲み込んで、メンバーの前では普通にして。
ふっかの喉元に噛み付いた跡は、ハイネックで上手く隠していた。
時おり、チラッと見える赤い跡に欲情したのは言うまでもない。
衣装でも、首を見せたくない、とマネージャーに首が隠れるものをお願いして、着替える時もメンバーには見られないようにして。
一度だけ、キスをする前に「めちゃくちゃ大変なんだけど」と文句を言われた。
メンバーもそんなふっかに特に言及はしなかった。
だから何もバレてはいない、そう思っていたのだ。
収録終わり、人通りの少ないフロアの角で、阿部が手招きをする。
緑色のつなぎがよく似合うこの男は、何かと察しがよく、頭もいい。
辺りに人がいない事を見て、阿部の目がすぅ、と冷たくなった。
普段はにこやかにしてるコイツが、スイッチが入った時にする顔。
メンバーだからこそ分かる、キレてんだろうなって顔。
「…なに」
「照、1週間前、ふっかと何してたの」
単刀直入に聞かれた問いに、言葉が詰まる。
腕組みをして、壁にもたれかかった阿部が、俺を見る。
気付かれてんだろうな、と思った。
言い訳をしようか、何を言おうか迷ってると、阿部は困ったように少し笑って、それでも俺を見る目は冷たい。
「……言えないんだ?会議室で、何してたのって聞いてんだけど」
「…知ってんの」
「ココ最近、照もふっかも変だったし、飛び出してったわりに、あのあとスタジオ見に行ったけど二人ともいないし。佐久間に書類で何か見てないかって聞いたら、ふっかの手書きで会議室ってメモってたくらいだよって…。爪が甘いよね、二人とも」
「……どこから?」
周りの音すら聞こえないほど、ピリついた空気が肌を震わせる。
質問してるのは俺なんだけど、という阿部に、俺はまだ答えられないでいる。
ここまで阿部と睨み合うなんて初めてだ。
多分、ふっかを心配してのことなんだろう。
そしてきっと、俺に対する疑問と嫌悪感。
いやでもそれが分かってしまう。
「…何を話してたか、なんて俺は知らないよ。知らないから聞いてるんだけど。……でも、ふっかを抱いていたでしょ。それは、同意の上?」
「ッ……!!」
同意の上か、と問われれば、そうだという方が正しいのだろう。
だけどアレは、完全に俺の押し切りであり、ふっかへの甘えだ。
でもそれを告げたところで、きっと阿部は納得しない。
あまりの気迫に、俺の方が押されてる。
下から見上げてくる阿部から、思わず目を逸らした。
ただそれは、否定をするのと同じで、俺が目を逸らした瞬間に、阿部の手が俺の胸ぐらを掴んで、反対側の壁へと押し付けた。
「……ふっかを傷付けてるなら、俺は照を許さない。メンバーとして、同期として、俺はふっかを大事に思ってる。でもそれは照も一緒。だから…ちゃんと話してよ、照…」
声は荒らげない。
優しく、だけど怒りを含んだ声が、俺の心を重くする。
言ってしまえば楽になるだろうか。
阿部ならこの気持ちを読み解くことが出来るんだろうか。
俺の胸ぐらを掴む手が震えてる。
怒るなんて滅多にない阿部が、今こうして俺にぶつかって来てるというのは、それほど俺らの事を大事に思ってくれてるということでもある。
ひた隠しには出来ない。分かってる。
俺がメンバーに気付かれるほど苛ついているのも。
あの日、阿部に思わず怒鳴ってしまった時から、きっと阿部は何かを察してて、それでも何も言わずに俺らを監視していた。
翌日のふっかの行動も何か感じるものがあったのだろう。
だからこそ、追いかけてきた。
優しいコイツは、このグループが崩れないように一人でずっと俺らに疑問を抱いて、そしてあの会議室の事を知った。
メンバー同志の、ましてや男同士の情事を。
「…ふっかに…イラつくことが増えて。ふっかを見てると、腹の底から無性に苛立って…。アイツが笑うのも、真剣な顔も、ふざけてんのも、全部、癪に触って…。気持ち悪ぃんだ。ぶっ壊したくなる。全部…壊れてしまえばいいって思うのを、ふっかにぶつけた…」
「…ふっかは、それを許容してるの?」
「アイツは優しいから…」
#パロディ
雫
3,831
1,250
「それに照は甘えて、ふっかを抱いたの…?」
首を少しだけ縦に振る。
阿部の目が揺らいだ。
軽蔑しただろう。メンバー同士で、ましてやリーダーの俺が、グループを壊しかねないことをしている。
ぶるぶると震える阿部の気持ちなんて、俺には分からない。
悲しい?ムカつく?気持ち悪い?
胸ぐらを掴まれたまま、阿部が胸に額を寄せる。
なんで…、と小さく掠れた声が耳に届いた。
「…なんで、ふっかなの?女の人じゃダメだった?ふっかを傷付けて、照はそれで満たされてるの?……おかしいよ。俺らは仲間だろ…」
「そんなの…俺が知りてぇよ。ふっかじゃなきゃ満たされない。ふっかだけに苛ついて、ふっかだけを壊したい。…分かんねぇんだよ!」
阿部の手を思い切り振りほどいた。
顔も見れず、俯きながら、激しく脈を打つ胸を握りしめる。
振りほどかれて少しよろめいた阿部も、顔を上げずに俺の前に立つ。
自分で言えば言うほど、自分がいかに狂ってるかなんて嫌でも思い知らされる。
おかしいよ、なんて分かってるんだ。
分かってるから、苦しい。苛立ちが募る。
あぁ、ふっかにキスしたい。全部貪って、今この苛立ちを解放させて欲しい。
「………照は…ふっかの事が好き…?」
小さく、本当に消えそうな声で阿部が呟いた。
その言葉に目を見開いて、阿部の方へと視線をあげる。
阿部も眉尻を下げて、唇を噛み締めて俺を見つめていた。
────今、コイツは、何を口にした?
俺が、ふっかを、好き?
好きに決まってんだろ。
メンバーは全員好きだ。
こんな俺に付いてきてくれて、こんな俺を好きだと言ってくれるメンバーは全員俺の大事な仲間で。
だからこそ、グループを壊しかねない事をしてる自分に苛立ってるというのに。
どういう意味か問いかけようとした時、ぐっと後ろに腕が引かれた。
「──ふっか…」
「…何してんの、二人とも。こんな所で…」
振り返った先に、目に飛び込む紫のつなぎ。
茶色のサラサラの髪が揺れて、柔らかい目が俺を映す。
掴まれた腕に絡まる細く長い指。
少し下がった眉が、半開きの唇が、全てが今の俺の着火剤となって、欲が溢れ出す。
今すぐ阿部から離れて、ふっかの手を引いて、どこかに連れ去って犯したい。
そんな衝動を何とか耐えて、ふっかの指先に手を重ねた。
「何でもねぇよ。ちょっと阿部と、次の企画の話をしてただけ」
「嘘だ…。阿部ちゃん、何話してたの」
「…何でもないよ。本当に」
ふっかが俺と阿部を交互に見る。
顔をしかめて、疑いの眼差しを向ける。
阿部は先ほどとは違って、柔らかく笑ってふっかの肩を叩いた。
いつものように、何も無かったかのように振舞って。
「……ねぇ、ふっか、首の痣…痛くない?」
「えっ…」
ふっかが手で咄嗟に首を隠す。
ハイネックのインナーで見えてないはずの痣を隠したところで、そこに痣があると自ら示しているようだ。
阿部は知っていた。分かっていた。
だから騙すようにわざと今、この場を利用してふっかを欺いた。
これで俺がふっかを傷付けていると確信を得るために。
「…っあ…」
「大丈夫、今は見えてないよ。着替えてた時にちょっと見えてさ…大丈夫ならいいんだ」
「おい、阿部…」
「俺はメンバーを心配してるだけなんだけど」
「あ…阿部ちゃん、コレは…」
「照に聞いてたの、首の痣知ってるかって。機材にぶつけたんだって?もー、ファンの子達も心配するんだから、気を付けろよ!」
ふっかの顔から血の気が引くほど、今この尋問のような時が恐ろしい。
それを何も知らないフリして、阿部がにっこりと笑う。
俺との関係を知られていない、と分かったふっかが、あからさまにホッとした顔をした。
全てバレてるというのに。
その安堵した顔も、阿部を信じきってる心も、俺に対する同情も、全てムカつくほど純粋である。
戻ろうか、と阿部が促すのを拒みたかったが、今はまだ阿部の監視下にあって、下手にふっかを連れ出せばまた何か言われるだろう。
ふっかも手を引かれ、戻っていく。
阿部の問いが、俺の中で反芻する。
あれは一体、どういう意味か。
メンバーとして?一人の人間として?
それならばもちろん、答えはイエスだ。
長年ずっと一緒に下積みをしてきたシンメであり、一番信頼している人。
好きか嫌いかと問われれば、好き以外に答えはない。
だけど確かに、阿部が問いかけてきたのは、そういう意味の『好き』ではない。
だったら、何だ…?
戻っていくふたりの背中を見て、歩き出せない自分がいる。
肩を並べて、笑い合うふたりを見て、嫌だと思う自分がいる。
苛立ちもあれど、それとは違う胸の痛み。
俺は、もしかして、ふっかを……?
そう思った途端に、吐き気がして口を抑えた。
今、もし今、自分が思った事を口に出せば、なんて愚かな事をしたのだろうと怖くなったから。
違うと脳が否定する。
そんなはずは無いと否定しても、一度気付いてしまえば戻れない。
「……ふっか…」
口から零れた名前は届くことはなく、俺の苛立ちはどこかに消えていて、重たい鉛のような感情が腹の奥に堕ちる。
俺はその日からふっかから距離を置いた。
「────照…」
優しく、甘ったるい声に起こされた。
目を開ければすぐ近くに俺を覗き込むふっかがいて。
ふっかの膝枕の上でいつの間にか寝ていて、俺の髪を撫でて、仕方ないなというように微笑むふっかに、俺も自然と笑みが出て。
手を伸ばしてふっかの両耳に手を添えれば、目を閉じたふっかがそのまま背を丸めて、俺にキスを落として。
あぁ、これだけで幸せなんだと実感する。
貪る必要も、傷付ける必要だってなかったはずなんだ。
信頼しあってるから、言葉を少し足せばいいのに、俺はいつまで経っても幼稚で、ふっかが居ないと自分を保てなくて。
「ふっか…………よ」
何かを言いかけて、何かを言おうとして、急に暗転した。
激しい揺れに、途端に目が覚めた。
「照!!!」
「……ふっか?」
瞬きをしてよく見れば、楽屋の天井。
ソファーの上で寝落ちしていたらしい。
飛び起きて辺りを見渡せば、俺とふっか以外いなくて、どちらが夢か分からなくて混乱した。
床に膝立ちして、俺の肩を揺さぶっていたふっかが、はぁ、と息をつく。
「全然起きねぇし、ちょっと焦った。皆帰ったけど、どうした?疲れたか?」
「あ…いや、大丈夫」
「寝れてねぇだろ、照」
何でもお見通しだな。流石すぎる。
ふっかとの距離を置いて、触ることが無くなって、ストレスも増えて俺は眠れなくなった。
相変わらずふっかに苛立ちを感じるも、触れたくても触れない。
にわかに信じ難い感情が、せめぎ合う。
これ以上、ふっかを傷つけたくは無い。
だけどやっぱり、どこかでふっかを求めていて。
縋りたい。壊したい。ぐちゃぐちゃにして泣かせたい。俺のでイかせて、俺を求めて、しがみついて離さないで欲しい。
そんな感情が燻り続けては、自制を効かせて。
「……照、俺に触れないの?」
細い指先が、俺の目を擦る。
その手つきがとても優しくて。
透き通ったような瞳に映った俺は、相当酷い顔をしているのだろう。
八の字に下がった眉が、本当に心配してくれてるということを示してる。
「最近、大丈夫なの…?俺にイラつくことが無くなった…?」
「…イラつくよ。すげぇ、イラつく」
「なのに、俺にぶつけてこないのはなんで…?阿部ちゃんに何か言われた?阿部ちゃんは、俺らのことを気付いてる…?」
薄々、思うことはあったのだろう。
ふっかの顔が、くしゃ、と歪む。
俺が静かに首を横に振ると、目を伏せて、そっか、とだけ呟いた。
言えば、ふっかはきっと自分を責める。
俺を許した自分と、心配してくれる阿部への罪悪感で、きっと潰れてしまう。
そうはさせたくなかった。
ふっかを傷付けるのは、俺だけでいい。
狂っていると自覚するのは俺だけでよかったんだ。
「…照、苦しいんでしょ?」
もう一度、首を横に振る。
それから、真っ直ぐにふっかを見た。
嘘だと悟られないように。
自分から出る言葉が何も聞こえない。
何を言ってるかなんて頭では理解してない。
「…ごめん。ふっかがこの間、本当はダメだって言ってくれたのに止めれなかった。自分の欲に負けて、また傷つけた。だから…もう、やめたい…」
「……嘘、吐くなつってんだろ」
ギッとふっかが睨みを利かせる。
どんなに取り繕っても、こいつに嘘は通用しないらしい。
当たり前だ。そんなことは俺も分かってるはずなのに、でも、どうしても触れるのが怖くて仕方ない。
触れてしまえば、核心をついてしまうから。
「やめたい…?俺をぐしゃぐしゃにしたいって、ゆるしてって言ったのはお前だろ…?無理やり人の事抱いたくせに。俺がどんな気持ちでお前と向き合ったか、お前に抱かれることを許したか…お前が一番理解してんじゃねぇのかよ!」
「ッ…!!!」
理解してるつもりだ。
だけど、分からない。
ふっかはきっと俺を救済するため。
俺の苦しさを半分でも受け取ろうとする自己犠牲から成り立つものだ。
それでグループが安定するなら。
それでメンバーが上手くいくなら。
守るものの為に、自分が俺の餌になる。
きっとそういう想いだろう。
優しすぎるこの男に、俺はいつまで経ってもイラつくのだ。
自分を傷つけないで欲しい、と。
「……抱けよ、照。俺は逃げないよ」
目の前で、ふっかがシャツを脱いだ。
引き締まった身体と、細い腰。
そしてまだ薄らと残る首の跡。
カチャカチャと音を鳴らしてベルトを外すふっかを、俺は止めれないでいる。
やめろ、と口にしたくても喉に引っかかって声が出ない。
ただただ目の前のふっかを凝視するしか出来ない。
ズボンが落とされて、ギシッとソファーが音を鳴らす。
俺の上に跨って、首に腕が回された。
ふっかの唇が近づいてくる。
俺が、ふっかを狂わせた。それだけは理解できる。
「…苦しいね、照」
俺の頬に添えられた手が暖かい。
少し震えてるのは、無理をしているからだろう。
怖いなら怖いと拒絶すればいいものを、この男はそれよりも俺を苦しみから解放させたいらしい。
────あぁ、やっぱり。
阿部が言った意味が今なら理解できる。
この抑えきれない苛立ちも、ぐしゃぐしゃにしたい衝動も、俺だけしか知らない顔を、声をモノにしたいと思うのも。
全部、全部……汚い俺の独占欲だ。
そんな簡単な答えすら分からなくて、ふっかのせいにして、ふっかにぶつけて、縋って、吐き出して。
全部、自分の為だけ。
大切なはずなのに、どうして俺は間違えた?
ふっかの唇が重なる。
つぅ…と涙が頬を伝った。
俺のこの感情の答えを待ってるふっかに、言わなければいけないのに。
でも、今さらそんな簡単な答えを言えるわけもない。
謝りたい。心から謝って、向き合って伝えれば、俺の心は晴れるのだろうか。
今こうしてふっかにキスをされて、嬉しいはずなのに手放しで喜べない。
身体は従順に反応してるのに、今日、今ここでふっかを抱いてしまえば、この想いを口にするなんて余計に出来なくなる。
無理やり抱いたくせに、烏滸がましい。
そう言われそうで怖いのだ。
「…ッ、照…我慢すんな。ヤリたいんだろ…」
「…出来ねぇよ、ふっか…」
「指、貸して…ほら、触れよ」
「っ────!!!」
指先が導かれ、手のひらがふっかの左胸に触れる。
心臓の位置。
壊れそうなほど、ふっかの心臓が脈を打つ。
手のひらに触れる熱も、鼓動も、俺の手を握り締める手も、全て俺を煽る。
俺を射抜くように真っ直ぐな目が向けられた。
「…あの日、間違ってる、なんて言ったけど、結局俺も間違えてんだよな。お前との向き合い方が分からない。でも、今、照が苦しいなら分け合いたいんだ…」
「ふっか……」
「言い方、変えようか…」
瞬きひとつの一瞬で、空気が変わる。
言わせたくなかった。
聞きたくなかった。
狂わせてしまった。
弱い自分のせいで、ふっかがふっか自身の心を壊してしまった。
なんでもっと早く気づかなかったんだろう。
「……抱いて、照。お願い」
自分から懇願すれば、俺が断れないことをコイツは知っている。
俺に抱かれた、という事実から、自分から抱かれた、という事実に塗り替えるため。
肩に置かれた頭が、少し動いて擦り付けられる。
ふっかの腰が揺らいで、俺のモノを刺激した。
ゆっくりとホックを開けられて、ジッパーが降ろされ、下着から出されたモノをふっかが指の間に挟んで扱く。
下に目線をやれば、ふっかの髪がパサパサと揺れながら、俺のモノを扱く指先が見える。
ふっかのモノも、下着から分かる程度には緩く勃っていて。
扇情的な光景に脳がくらくらする。
イキそうになるのを我慢しても、身体は快感を優先して。
「───ッ、ふっか…離して…っ、ぐ…」
「いい…先にイッて…」
「っ、くそ…ぁ゛…ッッ!!」
どぷ、と濃い精液がふっかの手に溢れる。
最近ふっかにも触れられてなかったせいで、射精が長引いて、ふっかの腹も汚した。
余韻を感じつつも、まだ自身のモノはガチガチに勃っていて。
それをふっかが後ろ手に支えながら、自身の後孔へと宛てがう。
慣らしてもないそこにグッと腰を落とされた。
「…ッ、い゛…ん、ッ…は…照…挿れて…入んな…」
先端だけを飲み込んで、だけどそこはあまりにも窮屈で進めない。
俺の両手を持って、ふっかが自分の腰を掴ませた。
額に浮かびあがる汗が、髪を濡らす。
熱の篭った吐息がかかる。
ふっかの眉が一層さがって、眉根を寄せた。
慣らしてもないそこに挿れるなど、お互いにキツイだけなのに。
ダメだ、という静止すらも聞き入れない。
「いい…!いいから、早く…ッ」
「っ、────ふっか…ッ!」
張り裂けそうな想いをぶつけるように、ふっかの腰を落とした。
耳をつん裂くような悲鳴ともとれる声が響く。
狭い中の締めつけに、持ってかれそうなほど痛くて。
だけど、ふっかの方がもっと痛いはずだ。
はくはくと息も吸えずに、天を仰いでるふっかの髪を掴んで、キスをした。
一瞬、飛んでたのだろう。
唇を重ねたのと同時に、ふっかがびくりと痙攣して吐精した。
力が抜けたことで、少し緩んだ中をひたすら下から突きあげた。
もうその頃には理性なんて飛んでいて、ただただ我慢していた分を貪った。
薄汚い俺の性欲も、感情も、全部ふっかの中で飲み込んで欲しくて。
ごめん…ふっか、俺は…。
心の中で謝罪と想いを反芻しながら、ふっかを抱きしめて、激しく腰は律動していく。
何度ふっかがイっても、もう止められなかった。
「あぁ゛ぅ゛ッ、あ゛ンッ…!!いッ…んぅ゛ッ…!!」
「はァ、ッ…ふ…っ、」
「も゛…またイ゛く、やッ…あぁあ゛…ッ!!! 」
「ッ゛…!!!」
強くふっかを抱きしめて、キスをしながら奥を突いて、同時にイった。
ふっかも俺の頭を抱き抱えるようにして、お互いにキスを繰り返して。
まるでひとつに溶け合うように、お互いの存在を確かめ合うように、長く深くキスをした。
俺にはふっかが必要。
ふっかにとって俺はあくまでグループのリーダーとして、シンメとして必要。
大切に築き上げたものを壊さないよう、グループの為に、俺の為に身体をも差し出して。
ふっかが大切なものを俺は自分の欲で壊そうとした。
それは許され難い真実で。
「ふっか、ごめん。ごめんなさい…俺…」
「ン、照…。大丈夫…大丈夫だから…」
目を真っ赤にしながら、俺の髪を撫でる指先が震えてて痛々しい。
泣くのは俺じゃない。
心も体も傷ついているふっかの方なのに。
だけど、今更気づいた感情を、認めて飲み込む方が今は苦しくて。
あの夢のように、ただふっかに触れられて、微笑みを向けてくれれば、幸せなのに。
『照は、ふっかの事が好き?』
阿部の問いがいつまでも俺の心の中で繰り返される。
腕の中に閉じ込めたふっかの髪に鼻を擦り寄せて、目を閉じた。
零れる涙が二人の間に落ちていく。
夢の中での言葉の続きは、 まだ言えない。
泣いてる俺を慰めるようにふっかの手が背中を叩く。
「照、もう、我慢しないで…。俺はいつでもちゃんとお前の傍にいるから…」
「うん…」
「大丈夫だよ…大丈夫、照。泣かないで…」
「ん…」
ふっかからされるキスが、甘くほろ苦い。
共依存だ、俺もふっかも。
間違えてる事に分かっているのに離れられない。
離れようとすればどちらかが磁石のようにくっついてきて。
恋というものは、とても難儀だ。
「ふっか────……」
どうか、これ以上深く入り込まないで。
気付いてしまえばもう、戻ることも出来ないのに。
その柔らかな髪も、透き通った目も、長い睫毛も、薄い唇も、白い肌も、細い指先も、俺を丸ごと包むその身体も。
全てが、名もない苛立ちから、想いが変わる。
────俺は、ふっかの事が好きなんだ。
To Be Continued…?
何度も何度も書き直して
なんかすっごい難しい内容になった…🙃笑
あと1話で終わるかなぁ…と!
ハピエンハピエン!
リクエスト3個ほどいただいてるので
ぼちぼち書いていきます🥺
コメント
9件
やっと気づいた💛!!! 💜を頼むよ🥹🥹 幸せになってくれ夫婦!!!

やっぱり、凄いね… 文才あるよ🤔✨ 爪に垢を下さい🙇