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グリム童話などの世界童話しかやってないから次回作は日本童話に挑戦したいと思います。
今回もグリム童話です…w
今回は…オズの魔法使い!
原作もそこそこ長いので今回は分ける可能性があります。何気に始めて書いたチーノで不思議の国のアリスをやった時以来です…w
ちなみに鏡の国のアリスも書こうか悩んでいます。いつ投稿するかはお楽しみください!
今回は一部オリジナル要素を入れています。すぐにわかるかな…?
【アテンションプリーズ】
※この物語は実況者二次創作童話小説です
※通報はおやめください
※苦手な方は回れ右を
※ご本家様は関係ありません
※ガバガバ関西弁
※キャラ崩壊ご注意ください
《登場人物》
zm・・・ドロシー
em・・・カカシ
kn・・・ブリキ男
rp・・・ライオン
gr・・・西の悪い魔女
ni・・・北の良い魔女
ut・・・オズの魔法使い
ht・・・叔父さん
os・・・叔母さん
START
アメリカのカンザス州の草原に小さな農家がありました。そこに叔父と叔母、ゾムという三人の家族が暮らしていました。
ゾムが草原を歩いている中、突然強い風が吹き始めました。
zm「うぉ…な、なんや。風が強い…それになんか雲行きが怪しいな……お、叔父さんと叔母さんはどこや?」
2人を心配して家の中に入りますが、2人の姿は見えません。その時、外からとてつもなく強い風が吹いてきたかと思い、窓の外を見つめるととんでもなく大きい竜巻が見えてきました。家の外から叔父さんと叔母さんの呼ぶ声が聞こえてきましたが、外に出ることは不可能でした。
zm「な、なんやこれぇ!!?」
窓の外を見てみると、家は竜巻に巻き込まれて空高く飛んでいました。家ごと巻き込まれたゾムはそのまま飛ばされてしまい、気がつくと見知らぬ土地にいました。
zm「え、ど…どこやここ?」
家から出て見えたファンタジーな光景に唖然としますが、それを遮るように一人の魔女が声をかけてきました。
ni「僕は北の良い魔女の兄さんや。ようこそ。偉大なる魔女よ」
zm「え、ま、魔女?俺のこと?」
ni「お前のことやで?」
zm「え、俺…?」
ni「そうやで。お前が飛ばした家によってこの国を支配していた魔女を倒したおかげで平和になったんや」
zm「え……あ。」
家のよく見ると、確かにそこには家の下敷きにされてしまった魔女の足があった。魔女の足には綺麗な銀の靴が履かれていた。
ゾムは自分の力ではないとは言え、とても驚いていた時でした。突然、煙幕と共にもう一人の魔女が突然現れました。
gr「ほお~?お前か~?俺の姉を殺したのは…?」
zm「ま、魔女は死んだはずちゃうんか?」
ni「あれは妹の西の悪い魔女や。お前が倒した魔女よりさらに邪悪な魔女や」
北の魔女の言う通り、西の魔女は見ただけでも恐ろしさと強さを感じます。その姿を見てゾムは唾を飲み込みながら、見つめられます。
zm「え、えと、これはその……じ、事故やねん…!竜巻で家ごと飛ばされたから仕方なかったんや…!」
gr「だったら俺も事故を起こしてやろうか~?」
ni「お前…銀の靴を忘れているぞ。まぁ…もうお前の手には入らへんけどな?」
gr「なに!?」
ni「ほら、ここ」
北の魔女が指を指したところには、履いた覚えのない銀の靴がいつの間にかゾムの足に履かれているのではありませんか。
zm「え、な、なんでぇ!?」
gr「あ、姉の靴を!!それを返せ。さもないとお前に呪いをかけてもええんやで?」
ni「ええんか?ここではお前の魔法は通じない。この靴を履いた者は強い魔法が使える。今にもお前の頭上に家が降ってくるかもしれへんよ?」
クスッと笑う北の魔女をよそにゾムは冷や汗をかきながら焦ってはいましたが、西の魔女は悔しそうに退散することを決めました。
gr「今回だけは見逃してやるよ…だが、逃がしはしないし容赦はせぇへんよ」
忠告をするように西の魔女は再び煙幕と共に消えていきました。
zm「え、えと…俺は魔女じゃないんや。カンザスという場所から来たんや」
ni「カンザス?聞いたことないな…」
zm「ええ!?こ、ここはどこなんや!?」
ni「ここはオズの王国のマンチカンの国っていう場所や」
zm「オ、オズ?マンチカン?」
ni「そうやで」
聞いたことも学校で学んだことがない国を言われて困惑するゾムだがゾムはただカンザスに帰りたいだけの気持ちがありました。
zm「お、俺はただカンザスに帰りたいだけや!ど、どうすればいいんや?」
ni「そうやな~。お前にこの銀の靴をそのまま託そう。この靴は魔法の靴だからきっといいことがあるやろ。ただし、決して脱いだらあのキチガイ魔女の思う壺やで」
zm「サラッと酷いこと言ったな…」
ni「カンザスに戻るためにエメラルドの都へ行くとええかもな」
zm「エメラルドの……都?」
ni「そこには俺よりさらに偉大なる魔法使いがいるんや。壮大な魔法を持つオズの魔法使いが」
zm「そ、その人に頼めば…ほんまに帰れるんか?」
ni「きっと力になってくれると思う」
zm「わ、分かった。俺…そこに向かって歩く。どうやって行けばいいんや?」
ni「あの黄色の道をひたすら歩いていくだけや」
足元を見つめると、黄色の道は奥へ繋がっていました。ひたすら遠くへ伸びた黄色の道は先が見えませんが、カンザスに帰るためにエメラルドの都へ向かう冒険が始まりました。
どれくらい歩いたのだろうか。黄色い道だけを歩いていると、一面小麦畑の場所に辿り着きました。
黄色の道は分かれ道になっており、どっちを進めば良いのか分からず立ち止まって考え始めました。
zm「黄色の道だけを歩いているんやから分かりやすくしてほしいわほんま…どっちを進めばええんや?」
??「あちらかもしれませんね」
zm「え?」
声がしたはずが周りにはどこにもいません。見えたのは木の棒でつるされた案山子と小麦畑でした。
ゾムは不思議に思いながらも辺りを見渡すと…
??「あ、すいません…こちらかもしれませんね」
zm「だ、誰や!?」
またしても声がしたので辺りを見渡すが、誰もいません。もしかしてと思いながら案山子に近づいてみると目が白い、少しおかしな顔をしていたので思わずゾムは笑ってしまいました。
zm「変な顔の案山子やな~」
??「そうですかね~」
zm「うおぅ!?」
突然声をかけられて大きな声を出してしまいました。声の主は案山子からでした。
??「しかし…言われてしまうのも仕方ありませんし、道があやふやなのは申し訳ないですね」
zm「か、案山子が喋った?!なんやお前…!?」
em「案山子ですね。愛称としてエーミールと名づけられましたが、カラスを追い払う為にずっとここにいるんです」
zm「へえ、大変やな…取れないんか?」
em「あ、ま、まぁ…私の頭は藁でできていまして…それのせいで考えることが出来ないんですよ」
zm「なるほどなぁ…あ、せや。俺と一緒に行かへんか?」
em「あ、え?どこにですか?」
zm「その前にお前を棒から解放してあげるから待ってな?」
ゾムは案山子を棒から解放して自分が進んでいた黄色の道に指を指します。案山子は首を傾げながら何のことか問いかける。
zm「この道を進んだらエメラルドの都があってそこにいるオズの魔法使いが願いを叶えてくれるんや。俺はカンザスに帰るために行くんや」
em「オ、オズってあのオズの魔法使い!?」
zm「あ、あのって言われても俺は言われた通りに進むだけだから詳しくは分からへんけど…その通りやで」
em「その方の元に行けば私の願いを叶えてくれますかね?私、賢い脳が欲しいんです」
zm「なんでも叶えてくれる大魔王らしいからな。いけると思うで!」
em「それならば、私もお供します!仲間に入れてください!」
案山子は目を輝かせながら自分を変えるためにゾムと共に旅に参加することにしました。2人はさらに黄色の道の先を進みます。進めば進むほど、周りの景色がさらに変わっていきました。
しばらく2人で歩くとそこは森の中で木々の隙間から照らす太陽の光の中、2人は歩いているとおかしなものを見つけました。
zm「え、なんやあれ?」
em「不思議なものですね~」
zm「斧持っとるな~。しかもなんか錆だらけだし、デカくて邪魔やな~」
kn「あ”あ”あ”…!」
zm「うぉお…!?び、びっくりした…」
em「これ…よくよく思うと、これは木を切るための木こりですね」
zm「木こり?これ…ブリキの木こりか。なんでこんなところにあるんや?しかも喋ったよな?」
kn「あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」
2人は耳を塞いでブリキの木こりを睨むが助け出してほしそうな雰囲気に気づいたのか助けることにしました。
em「……うるさいですけど…困っているのは流石の私でも放っておくことは出来ませんね」
zm「なんでこいつはさっきから叫んでいるんや?なんか言ったらどうや?」
kn「ぅ“ぅ“…!」
zm「お前…もしかして、錆のせいで話せないのか?」
kn「ぅ“ぅ“ぅ“!」
em「み、みたいですね…油さしみたいなのがそこにありますね]
ゾムは案山子に言われた通りに油さしをブリキの木こりにつけてあげると、ブリキの木こりは元気よく動き始めては大きい声を出しました。
kn「いやぁ~~~~~~~ほんまにありがとうな!!!ちっすちっす!!」
zm「……うるさ…」
em「ま、まぁ…元気に動けるようになったみたいで良かったですね」
kn「まぁな、ほんまにありがとうな!!いや~いつも通りにずっと外で木を切っていたら雨が降ってきてな。油断したわ~ほんま!!」
馬鹿高い笑い声を上げる木こりに耳を塞ぐ2人だったが人助けをしたことに喜んでいました。
kn「こういうのなんて言うんやっけ?ありがとう……か?」
zm「は?ま、まぁ…そうやけど」
kn「そうかそうか!俺って見てみれば分かるけど、鉄の身体やろ?だから俺は人間で言う心がないんや」
em「そ、そんなこと言うなら…私は全て藁で出来ていますから脳がありませんよ」
kn「そうなんや!!仲間みたいなもんやな~!」
em「痛い痛い痛い!!藁が飛び出てしまいますから!!」
爆笑しながら案山子の肩を叩く木こりを慌てて止めるゾムは案山子と同じ目的だと気づき、仲間にしようか考えます。
zm「なぁ、よければお前も一緒に行かへんか?」
kn「お前らの旅の仲間に入れてくれるんか!?」
zm「俺らはオズの魔法使いに会うためにエメラルドの都に向かっている最中なんや。なんでも願いを叶えてくれる大魔王らしいな」
kn「ほんまか!?ええんか!?」
em「目的は同じみたいですし、良き考えですね」
心を求める木こりはゾムに誘われて共にエメラルドの都に向かって旅をする仲間になりました。黄色の道をさらに先へ歩き続けます。
黄色の道の道をさらに歩くと、薄暗い森の中に到達して三人は少し警戒しながらも先を進みます。
木々の間から照らす光が頼りに進んでいきますが、時に茂みが揺れて三人の不安を擽りますが、それでも足を止めずに進んでいきます。
zm「黄色の道の通りに進んできたけど、こんなところも通らないといけないんか…」
kn「なぁなぁ今更だけどよ。ゾムはなんでそのオズの魔法使いに会いたいんや?」
zm「俺?俺はな~…」
ゾムが呟いた瞬間、三人の目の前に大きい黒い影が現れ、姿が見えるとその正体はなんと…
rp「グルルルル…」
em「あ、あの…あれって……ライオンでは?」
kn「ライオンやな~」
em「木こりさんなんであなたはそんな平然としているんですか!?」
kn「いやだって特に怖く感じへんから」
zm「そんなことよりどないするねんこんな状況!?」
rp「……え?ほ、本当に僕のこと…怖くないのですか?」
困惑するライオンの言葉に三人も困惑します。最初に威嚇したライオンは一気に意気消沈になり、弱弱しくなり始めました。
rp「そ、そんな……僕これでも頑張って怖がらせているんですけど…」
kn「んな泣きそうな顔しなくてもええやろ……どんまいやん」
rp「そ、そんなこと言わないでくださいよ…ぼ、僕はライオンですけど、少し怖がりなんですよ…」
em「怖がり…ですか?」
rp「え、ええ…まぁ…」
zm「ライオンなのに?」
rp「さ、三人で僕を責めるのやめてくれませんか!?僕だって勇気が欲しいですよ!!」
ライオンが涙目で三人を睨むが体が震えたままなのは三人は見逃しませんでした。ゾムは少し考え込むと、欲しいものを求める案山子と木こりに似ていると思い、仲間にならないか提案しました。
rp「み、皆さんの仲間に入れてくれるのですか?」
zm「俺らはオズの魔法使いに会って願いを叶えてくれるように頼むためにエメラルドの都に向かっている最中なんや。お前も勇気をもらうように頼んでみるのどうや?」
rp「……い、行きます!僕も勇気が欲しいですよ!」
zm「決まりやな!」
em「す、凄い方が仲間になりましたね…」
kn「最悪囮にすればええやろ。怖がりでもデカいからな」
rp「か、勘弁してください!?」
気味の悪い薄暗い森の中に響く笑い声が怖さを吹き飛ばしてしまいました。
ライオンが仲間になった今、四人はエメラルドの都に向かってさらに黄色の道を進むのでした。
続く…
かなり長くなると思ったので久しぶりに分けました。最初の不思議の国のチーノ以来だねw
クリスマスまでに書きたいのがあるから急ぎます…w
なお、作者が社会人のため更新頻度は低いままです。ご理解願います。
ひとまず、次回の続きをお待ちください!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。