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起きると、パジャマになっていた。母さんが着替えさせてくれたのだろうか。スマホを見ると、もう土曜日の午前10時だった。
飛び起きると、リビングの方向から母さんと…あと、聞き覚えのある、少し幼く、高い声が聞こえた。
気になり、髪もボサボサ、それにパジャマのまま、部屋を出て廊下を歩き、リビングに入った。
そこには、母さんと、中宮がソファに座っていた。そして、驚く間も無く中宮が俺に気付き、見たことない速さで抱きついてきた。
「うぉ!ど、どうしたんだッ」
あまりにもびっくりして、とっさに中宮の肩を掴み、引き剥がした。
中宮の顔を見てみると、目には涙が浮かんでいて、鼻先や目の下が真っ赤だった。申し訳なくなり、もう一度ゆっくりと抱きついた。
(なんだ?失恋でもしたのか?一昨日好きな子が出来たと言っていたのに。告白するの早いな。)
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一昨日
「う〜ん…」
中宮が腕に顔をうずくめている。
「どうしたんだ?」
「う、うわああぁ!ああ、何でもない。」
(白々し過ぎるだろ)
「何でも無くないだろ。俺に何でも言ってみろ。」
「んぇ〜〜?う〜ん…口軽そうだから無理!」
「何でだよ〜!ゼッタイ内緒にするからぁ!お願い!!」
手をパシッと合わせる。
「うーん…分かった。」
「よっしゃ!」
俺はガッツポーズを決める
「スーハースーハースーハー…」
「…。」
「やっぱ無理ぃ!」
中宮が再び顔をうずくめる。
「恥ずかしがらなくていいんだぞぉ〜?」
ちょっとイジってみる。
「そんなに気になるんだったら言うから!!!」
「…えーと、そのぉ、」
「なにぃ?聞こえな〜い!」
「むむむ〜ッ…」
「きーこーえーなー」
「僕は!隣のクラスの!よつ…あああああああ!」
「よつ、四葉?!あいつ?!」
四葉。可愛い名前をしているが、話かけにくいヤンキーみたいな女である。
「え?!どこ?どういう所が好きなの!?」
「ちょっと声デカい!(てかまだ好きとか言ってないんだけど、、、)…..もう。え、えーっと、前、屋上にいったら四葉さんしかいなかったんだ、景色を見に行っただけなのに、怖いし気まずくて…そしたら、話かけられて、『うちさ、自分の名前あんま好きじゃねーんだよ。なんか、自分にとってはキラキラネームみたいで。』って。でさ、『いや、そんな事ないと思う…!ぼ、僕は凄く良い名前だと思う。』って言ったら、四葉さんがこっち見て、『ありがと』って、太陽、っていうか、一等星みたいな凄く優しい笑顔を見せてくれたんだ。それで、」
「好きになったってわけか。」
「…そう…………..」
また顔うずくめてる。
そこからは、喋りかけても返事しなかった。1時的にタヒんでいたのだろう。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…
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(まだ抱きついてる…足が疲れてきたんだけどな…)
しばらくすると、いきなり中宮が飛び上がった。
「ごごご、ごめん!び、びっくりしたよね!ごめん!」
中宮は顔をありえないほど真っ赤にし、俺の体を引き剥がした。
そして勢い良くリビングを飛び出し、廊下に駆け出していった。
靴に履き替えている中宮に、
「何だ?四葉に振られたのか〜?よしよししてやろうか〜?」
と言うと、中宮が口をへの字にしてこちらを睨んでくる。
「違う!!!!!!」
聞いたことがない程の大声に俺は首をすくめる。
中宮はそそくさと家を出てしまった。
コメント
1件
あああ中宮くん可愛すぎる!!😭💕 一昨日は四葉さんの話で顔真っ赤にしてたのに、今日はボロボロで抱きついてきて…そのギャップがもう! 主人公の「よしよししてやろうか〜?」って茶化しも好きだし、中宮くんの「違う!!!!!!」の全力否定がツボすぎるwww 2人のやりとりがほっこりするし、四葉さんの笑顔が一等星っていう表現もエモいね〜! 続きどうなるのか気になって仕方ないよ!!🌸✨