止まない雨。
振り続ける雨。
傘を持たずに雨に打たれつつ、道を歩く日々。
それは昨日まで。
昨日まで降り続いていた雨は上がった。
頬に少しだけ、夜明けの風が吹いていた。
そんなことも気にするようになるくらいには心の余裕が生まれてきて。
周りも変わっていく。
凪ちゃんも、雲雀も、奏斗も。
みんな少しずつ。大人になっていく。
変わっていくけれど、あの日語り合ったあの夢はいつまでも色褪せることはないだろう。
歩いていく道は違くなるかもしれない。
請負人だったり、カフェの店員だったり、実業家だったり。
それでも、俺らは同じ空を見上げているから。
この地球のどこかで。
それでも、いまだに耳の奥に響いている。
あの日の雨音は。
でもそれと同時に、あの日歌いあったあの歌も流れている。
そして、共に流した涙。
あの日歩み出した俺らは嘘のない勇気を出していた。
歩いていく道は必ず違う。でも、そこかですれ違うかもしれない。
必ず、同じ空を見上げているから。
この地球のどこかで、俺らは。
コメント
2件
もしかして題名合唱祭に掛けてたりする???w