ー注意ー
名探偵コナンの二次創作です。
原作の内容が少し入っていますが、基本は架空の設定です。
ー登場人物ー
コナン、ジン、ウォッカ、ベルモット、キール、バーボン、スコッチ、赤井秀一、榎本梓 他
「貴方、この間相手の懐に入るアテはあるって言ってたわよね?」
「ええ。言いましたけど。それが何か?」
「そのアテって何よ。まさか、貴方もNOCじゃないでしょうね?」
ベルモットはバーボンのRX-7の窓ガラスを
コンコン、とノックする。
「まさか。僕は探偵ですよ?いくら大物でも組織と探偵事務所の情報網を使って相手の懐に入るなんて僕には簡単すぎますよ。」
「そう…ならいいけど。最近ジンが貴方のことを疑いの目で見ているような気がしたから。」
「ハハッ。もちろん気づきますよ。僕は組織1洞察力がありますから。」
ハァ…とベルモットがため息をつく。
「貴方が怪しまれると私まで火の粉が飛んでくるかもしれないじゃない…。そこの所、分かってるわけ?」
「ちゃんと分かってますよ。まぁ、僕がそんなミスを犯すとは思わないで欲しいですね。」
「あ…そうそう。赤井秀一が殺したっていうスコッチ?そんなのいたわよね。」
バーボンの顔が曇る。
「詳しくは知らないけど、スコッチのコードネームを襲名した人間が来たらしいわよ。貴方知らない?」
「知りませんね。以前のスコッチとは共に行動していたので少しは話せますが。」
「そう…知らないならいいわ。NOCだった奴のコードネームなんて興味無いもの。」
ブ、ブー。ブ、ブー。ブ、ブー。
バーボンのスマホのバイブレーションの音が聞こえてくる。
「ちょっとバーボン。スマホ、鳴ってるわよ。」
「すみません、出て貰えますか?今手を離すと命の保証はありませんから。 」
「ハァ…分かったわよ。」
ベルモットは、バーボンのズボンのポケットからスマホを取りだし、電話に出る。
「なぁに?ジン…」
「おい、なんだ。これバーボンの携帯だろ。 」
「今、バーボンと2人きりでドライブ中なの。後にしてくれない?」
「バーボンは隣にいるのか?」
「ええ、いるけど?」
「じゃあ伝えろ。明日17時に杯戸港へ来い。ラムからの命令だ。とな。」
「ハイハイ、伝えとくわ。じゃあね。」
「明日の17時、杯戸港へ来いって。ラムからの命令らしいわ。」
ベルモットは言いながら、バーボンのスマホをズボンのポケットに戻す。
「ありがとうございます。助かりました。」
「良いわよ。でも、わざわざジンから電話なんて珍しいわね。私にはほとんどメールよ?」
「ラムは僕と電話する時必ず声を変えるので、声を変える作業が面倒くさくなったか、ジンがちゃんと連絡をしているところを確認した。といったところでしょうか。」
「フフッ。声を変えるのが面倒くさくなったっていうのはありそうね。ラムってホントせっかちだから…。」
ーーーーーー
バーボンは車を店の少し後ろの路肩に停めた。
「着きましたよ。」
「ありがと。」
「このパーティ、どのくらいかかります? 」
「そうね…2時間くらいじゃないかしら。」
「分かりました。」
「なぁに?待っててくれるの?」
「ええ、一応。」
「アハハッ、優しいのね。でも大丈夫よ。帰りはタクシー拾って帰るから。 」
「分かりました。」
「貴方は明日の仕事に備えなさい。じゃあね、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
ベルモットはヒールの音を立てながら会場へ入って行く。
会場へ入るベルモットを見届け、バーボンは車を発進させて自分の家へと向かう。
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