テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ジェルのぬるりとした感触と、玲王の執拗な指先の刺激によって、潔の身体は再び芯から熱くなり、シーツを掴む指先が白くなるほど震えていた。ようやく玲王が指を離したとき、潔は「はぁ、はぁ……」と熱い吐息を吐き出しながら、精根尽き果てたようにベッドに沈み込んだ。
「……よし。これで明日の朝には、服が擦れてもビクビクしねーはずだ」
玲王は、熱に浮かされたような潔の様子を満足げに眺めると、ボトルの蓋を閉めた。その手つきは、自分の宝物を完璧に手入れし終えた職人のようでもあった。
「……ありがとな、玲王。……なんか、すごく……楽になった気がする……」
潔はまどろみの中で、トロンとした瞳で玲王を見上げた。玲王の「サッカーのため」という言葉を100%信じきっている潔の瞳は、どこまでも澄んでいて、玲王の独占欲をさらに狂わせる。
「……あぁ。だから、さっさと寝ろ。夜更かしはアスリートの敵だ」
そう言うと、玲王はベッドの縁に腰掛けたまま、身を乗り出した。
「え……っ」
驚く潔のおでこに、玲王は柔らかく、羽毛が触れるような優しいキスを落とした。
「……玲王?」
「おやすみの挨拶だ。……文句あんのか?」
玲王は少し照れ臭そうに、けれど有無を言わせない瞳で潔を見つめると、今度は潔の右の頬、そして左の頬に、吸い付くように丁寧に「ちゅっ」と音を立てて唇を重ねた。
「っ、……な、……」
「これも『御影家流』だ。……よく眠れるまじないだよ。ほら、目閉じろ」
「そ、そうなのか……? 確かになんか、安心するっていうか……」
潔は、頬に残る玲王の唇の感触と、ジェルのひんやりとした感覚に包まれながら、急速に眠気に引き込まれていった。
「……おやすみ、俺の宝物(ストライカー)。……明日も、俺が一番近くで見ててやるからな」