テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
るなの弾んだ声がリビングに響き、メンバーたちが一斉に集まってきました。
とある日るなが「面白いもの見つけた!」
テーブルの中央に置かれたのは、あの真っ黒なノート。
「これ、倉庫の奥にあったんだよ。なんか、変な感じがして……」
るながおそるおそる、真鍮の金具に指をかけました。
パチン、と乾いた音がして、表紙がゆっくりと開かれます。
そこには、古びた紙の匂いとともに、誰かの優しい筆跡でこう記されていました。
『1日目。今日はひまわりの花かんむりを作ってあげた。とても嬉しそうだ。』
「……えっ? ひまわり?」
るなは目を丸くしました。
その一文の下には、押し花のように乾燥した小さな黄色い花びらが、一辺だけページに張り付いていました。
「誰が書いたんだろう……。ひまわりの花かんむりなんて、まるでおとぎ話みたい」
ノートの黒い表紙とは対照的な、温かみのある最初の一ページ。
メンバーたちは顔を見合わせ、不思議な静寂がリビングを包み込みました。
「ねえ、続き……読んでみてもいいかな?」
るなは次のページをめくろうと、指先を紙に添えました。