コンビニに入り、お握りのコーナーに行くと何故か襟足が紅生姜の長身のアイツが居た。
手には…沢山の納豆巻きと綾◯。いつもこんなんだからアイツの偏食にも慣れた。
いい加減野菜とか食ってほしい。歩いたりテニスとか運動する割には食に気ィ使わないよなぁ…
ky「あ、うっしー。」
うわ、バレた。でも相変わらずのローテンション。
us「あぁ…おう。なんでお前いんの?」
ky「歩いてたらめっちゃ雨降ってきたからコンビニに避難してきた。」
us「だからお前の家から遠いこのコンビニに居るのね。」
ここからキヨの家まで帰るときには雨めちゃくちゃ強くなってそうだけど大丈夫かな。
us「ここから更に雨強くなるけど大丈夫そうか?」
ky「えぇ〜…まじかぁ…止んだら帰ろうとか考えてたけどどうしよ。」
us「えー俺ン家来る?」
ky「え!!良いの!?」
us「うわ声デカ」
ローテンションのコイツの声に耳合わせてたから急に実況ハイテンションになられると鼓膜が死ぬんだよ!
家はいつも片付いているのでいつでもウェルカム! 俺ありがとう。
us「じゃあ買うもん買ったら一緒に行くか。」
ky「はぁ~い」
ky「お邪魔しま〜す」
us「お邪魔するなら帰ってくださ~い」
ky「えぇ〜…歓迎してよぉ〜!!」
us「どうぞ私の家へお入りくださいキヨ様。」
ky「うわきもぉwww」
us「えぇ~ひどぉ〜い」
こんなしょうもない会話をしているけれど外はドカ振り。
全然笑えない。
us「全然止まねぇな雨。」
ky「強くなる一方だし〜…これはお泊り…?」
us「うわあり得る」
ky「リトル・マーメイドだわ。」
us「うわ出た」
ky「うわってなんだようわってwww」
真面目にお泊りかもなこれ。キヨが着れるような服あったかなぁ。
オーバーサイズの服最近よく着るからキヨにはちょっとちっちゃくてもある程度はあるかな?
まぁ一旦飯の準備すっか。
リビングの隅っこに荷物を置きに行ったキヨに話しかける。
us「キヨ〜とりあえず飯食うぞ〜」
ky「は~い」
us「あ、お前先食ってて良いよ。俺自炊だから。」
ky「え!?うっしー自炊できんの!?俺うっしーの飯食べたいかも」
us「お前と違って自炊できるんですよあたしゃ。ギリ2人前できるから食っていいよ。」
ky「やったぁ~!!ちなみに野菜は…」
us「入れるに決まってんだろ。」
夜
お風呂に入る時間になった。
ここでは客人のキヨを優先して入らせることにした。
us「バスタオルとか服は寝室のクローゼットの引き出しの中にあるから勝手に取ってって。」
ky「はいよ〜」
取りに行かせて30秒後、あることに気付いた。
(あれ?俺クローゼットにエネマグラ箱に入れずそのまんま閉まってたような…)
もうとっくにクローゼットを開けていると思う。
でも一応止めに行かないと…
us「おいキヨ!やっぱ俺が取る!」
ky「…」
時すでに遅し。
キヨの手には俺のエネマグラ。
us「あ…え、ちょ、お前何持ってんの!?」
ky「うっしぃーこれって何〜?」
us「え、えっと…その…」
ky「エネマグラ…だよね?男性用のお尻いじる玩具。」
us「い…や?」
否定しないと…こいつにバレるのがいっちばん嫌だ。
ky「じゃあなんでうっしーそんな顔赤いの?」
us「えっと、それは…その…」
ky「ふふっwうっしー可愛いね。他の証拠あるよ。うっしーが使ったっていう。」
us「あ、う、うん…」
ky「それでも否定するなら…コイツ使って確かめるしか無いね〜」
ど、どうすれば…こいつに直接それ俺のって言うのも嫌だし
使われるのは苦痛だし…
us「そ、それ俺の、です…」
羞恥で声がどんどん小さくなり、なぜか敬語になってしまった。
ky「ははっwやっぱり合ってたじゃん!うっしー彼氏でも居るの?」
us「え?居ないけど…」
ky「じゃあゲイかバイのどっちか?」
us「えっと、それはわかんないっていうかなんていうか…」
実際問題本当に分からないのだ。
男に惹かれているような気もすればそれは友情であるような気もする。
ずっとそんな事が起きているのだ。
us「その、興味本位そういうの始めてみただけで…他に男が居たりするわけじゃねぇからな…?」
ky「へーそうなんだ」
us「そんな事お前が知って何の得もないだろ?言わせんなって…」
心做しか顔が暑い気がする。
絶対顔赤くなってる。恥ずかし。
ky「じゃあやって見せてよ。これで遊んでるところ。」
us「…え?自分で何言ってるか分かってる?」
ky「うん。うっしーがお尻弄ってるところ見てみたいなぁ〜って。」
us「お前の利益は?」
ky「うっしーの可愛いところが見れる。」
us「あと、約束違くない?」
ky「うーん…使ってるところ見せてくれなかったら…レトさんとかガッチさんに言っちゃおうかなぁー」
us「…やるわ。」
ky「イェ~イ!うっしーの可愛いところ見れる!」
こいつの考えてることが一切わからない。
何がしたいんだろうか。男が尻いじってるところ見てもなんも良い事無いでしょ…
まずまず俺可愛くないし。
us「目腐ってんのか?眼科行って来い。」
ky「酷っ!?俺も興味本位で見たいだけなのにな〜」
us「あぁ…も、わかったよ。それで縁切るとか言い出したらキヨの事ぶん殴ってやるからな。」
ky「それは無いよ〜!むしろ好きになっちゃうかも」
us「まじで意味わかんねぇ…なんだ?ラリキヨ?おクスリ飲めたね?」
ky「シラフだよ!?罵詈雑言のオンパレードが凄いよ牛沢くん」
そんなこんなで何故かキヨの前でエネマグラを使うことになってしまった。
昨日やったばっかりだからケツは割と綺麗かもしれないけど一応洗浄することにした。
先に俺が風呂に入ることになり、その時キヨが俺について来ようとしていた。
勿論一緒に入る気は全くもって無いので腹パンをお見舞いしてやった。
痛がってたがどうでもいい。
us「はぁ…めんどくせぇなぁ…」
風呂場に俺の愚痴が響き渡る。
友人の前であの醜態を晒すのは流石に誰でも嫌だろう。
us「上がったよ。キヨ入ってどうぞ〜」
ky「え?すぐヤんないの?」
us「先にお前が風呂入る予定だったし、体は清潔にしておいたほうが良いだろ?」
ky「あ〜…あっ!うん!入ってくる!」
us「お、お…いってらっしゃい」
急に声のトーンが変わった気がするが…気の所為だと思う。
すぐヤんないのって発言もどうかと思うな。
数分後
ky「ただいま〜」
us「ん。おかえり。」
これからこいつの前でアナニーするとは思えないぐらいの爽やかな会話だな。
あと風呂はっやいな、こいつちゃんと湯浸かってんのかな
ky「よっし、うっしー!エネマグラ使うところ見せて!」
us「うわ…はぁ…分かったよ。寝室行くぞ。」
一気に爽やかじゃなくなったわサイアク!
マジでこれからヤんのかぁ…
…うわこいつめっちゃニコニコしてんじゃんキモ
キヨさんじゃなくてキモさんだよそれはもうさぁ…
ky「寝室着いたけど…電気付ける?」
us「いや付けたくない」
ky「おっけ付けよう」
us「うわ無理無理無理!繊細に全てが見えるじゃん」
ky「それで良いんだって」
これから始まるのか…くそ…
続く
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!