テラーノベル
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誰かに何かを救われて。周りの人間がうわべだけの妄想でそんな言葉を並べた。
実際は救われてなどいないのに、勝手にそいつを称え、勝手にこっちは慰められる。
決めるのはこっちであってお前らではない。そいつはただ気持ちを向けさせただけの偽善者。
そんな人間が俺は嫌い。こんなやつの先祖がよく文明を築いたなぁと思うよ
──そんな捻くれたことを思う自分も何一つ好きではないけど。
こんなゴミみたいな世界にいたって俺はちっとも面白くない。
愛だ勇気だみんなで協力だ…汚れた顔で言われてもどこに信用性があるのか?どいつもこいつもカスでしかない。
だから消えようと思った。
死んだ親の所有物を売り捌いて得た金で手に入れた実験道具をもっと使っておいてもよかったと思ったが…そんなの死んだってできるだろ、ってことで。地獄じゃ無理かもしれないけどね
これを考えているうちにも世間でいう「お偉いさん」は一般市民のことなんてひとつも考えていない。毎日毎日クズのせいで人間が死に、クズのせいで人間が増える。
結局は自分とその大切な人が大事というだけ、無責任なバカが増えるだけ。
俺はそういう人間もいないっていうのに。
一人でいる時間が嫌い。でも誰かといる時間も嫌いで仕方ない、吐き気がする
こういうのを自己中っていうんでしょ。ほら、学校なんてろくに行ってないのに変な言葉ばかり覚えたがるからこうなる…せめてバカバカしいと笑われた方がマシ。
「あなただけは自分の気持ちを分かってくれる」──的な言葉を言える相手がほしいとも思う。そんな作り話みたいなことあるはずないのに。
小学生以来、ろくな友達も作っていないんだから。あの時離さないでおけば…みたいな後悔をする年頃か、俺は。立派な大人なんだよねえ、身体は。
っていうか、俺の気持ちが分かるのは俺しかいなくない?
消えようと思った。
こんな俺が醜いから──
実行できたかどうかは、別にして。
「───だから…おいスフェ」
「…おい、聞いてんのか?」
「仕方ねぇなァ、もう一回最初から教えてやるよ」
また、俺の人生の中のクズが増えた。
自分がやりたいから勝手に人のやりたいことを邪魔する。これを世間は「いい人」だの「かっこいい」だの言うんだってさ、イカれてんじゃないの?
おかしい人間だ。──ああ、人間でもないか
こいつもまた偽善者だ、と思った。
どういう魂胆だか知らないけど、さっさと追っ払ってしまおうとばかり思っていた。
…そういうつもりだった。こいつはいわば無自覚と鋼メンタルを兼ね備えた神とやらの最高傑作、しかも周りからはちやほやされて楽しそうな人生を送ってるゴミだ。今すぐ燃やされて死ね。
その憎たらしい顔に墨汁ぶっかけてやりたいくらいだったよ。白髪だから落ちないでしょ多分。
「ねえちょっと?勝手に人んちの冷蔵庫漁んないでよ」
「まぁ俺の家同然っていうかよ」
「へー、じゃあ電気代払ってくれるんだ」
「いいぜ!!」
「よくねーわバカ」
どうしてこんなことになったのか。
「朝ご飯のお供には紅茶がいい」と言ったら「ここの問題はこの公式を使うんだよ」と言われるくらい話が噛み合わない。いや、単純に頭が悪いだけかもね。
仲良くしよう、と言われたわけでもない。たまたまだ、たまたま。俺だって仲良くしたかったわけじゃないし。
…いや仲良くないし
こんなバカを置いて消えたら周りが可哀想でしょ?こいつには仲良いやついっぱいいるけど…
誰が何を考えてるか分からない世界でナイフを携帯してるのは危険すぎるんだから。
「おい、せっかく俺が来てやってんのに今日はやけに静かだな」
「何様なんだか…」
「お前と喋るために来たんだぞ!!!」
「じゃあ帰れ!!」
いつからこんな喧嘩する仲に?だなんて、俺も知りたいくらいなんだけどね。
こんな喋るタイプじゃないんだからね俺は、勘違いしないでほしいよ全く…話しかけられたから返してるだけ!!!!うるさいな!!!!
ほら、だからこいつのせいで気づいたら桜散ってるし暑いし近所のガキは夏休みで騒ぎ始めてるしほんとうんざり。…こいつのせいで誕生日をまた迎えてしまったし
死のうと思った年の誕生日はいつだったんだっけ…忘れた
「ラヴ」
「あ?ちょっと待ってくれよ、今お前の…」
「人の私物を触っちゃう好奇心旺盛なバカ野郎!!!」
「お前も人のこと言えねぇからな!!!!!」
「んー、なんでもないや」
「はぁ!?」
「…あと何回誕生日が来るかなって話」
「んなの俺が死ぬまでな」
「お前もう死んでんじゃん、今死ねって?」
「死んでみろよ」
「うわ〜、ひっど〜い」
「おい!?」
誕生日とか、自分が何歳だか、めんどくさいもんだよね。
だって昔は存在もなかったのに今はなんかいるし。バカが。
幼馴染とかいるくせに変なヤツだよね。会って5年もないような女に気を許してるんだから…ラヴを殺すにはぴったりってわけね!いや冗談だけど
「友達」とかそういうのはまだ気に入らないけど。
まぁ、あと何回かは一緒に誕生日が回ってきてもいいかなーって。
自分のやってることが善だと思ってないのに誰かを救うタイプの偽善者と、夏の初め。
コメント
11件
やばいがちで好きです……えもが詰まってる…語彙力で殴られたので俺の語彙力が消え飛びました。なけなしの語彙で褒めまくります。溶けます🫠🫠 スフェさんと自分(俺)っていうのは立場は違いすぎるんだけどすっごく感情移入っていうか情景が目に浮かんで目の前で見てる感覚っていうかなんていうか……とにかく大好きすぎるので一旦LOVE10000%くらいぶん投げとく💘💘💘💥💥💥 本当にぁろちゃん宝石っていうか初夏の雰囲気が文字全体的なイメージで青春とでもサウダージな(サウダージ使ってみたかった)儚い感じがあって本当に好き。結婚ですか……💒💒🫂🫂🫂
最高でした……ありがとうございます……世界とぁろ様に感謝…… 語彙力吹き飛んだのでもうどうしようかという感じなんですが とにかくスフェさん誕生日おめでとうございます……!!!
うちのチャッピーに読ませたらスフェ絶対ラヴのこと好きだろ!!って言われた で す よ ね 〜
海廻 @ひまがく
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こころん

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