渡辺翔太
駅のホームで懐かしい匂いを感じた
昔、大好きだったあの忘れられない香水
匂いにつられてお店の中を覗くと
そこには_
大好きだった彼の姿
あの香水も彼が誕生日にくれたもの
彼とは4年前に別れた
彼はアイドルをしていて
そんな彼を私は一番近くで支えてきた
高校生の時期
Jr時代のチャラついてた時期
『デビューできないよね』 って言われ続けた日々
彼の嬉しそうに笑う顔
泣きそうな目
そんなとき、私は何も言わずに
ただ、静かに隣に居続けた
けど、デビューをきっかけに
別々の道を歩くことにした
正直、彼の事を思い出しては
苦しくなっり 、会いたくなって
私が彼と付き合っていたのが
嘘だったんじゃないかってくらいに
テレビの彼は輝いて見えた
やっと忘れようと思えたのに
磁石のように惹き付けられ
また、再会してしまう
彼の姿を見ると、別れる前と変わらない
あの優しい笑顔と
微かに揺れるピアス
たけど、1つだけ変わるとするなら
「俺はこれが似合うんじゃない?」
「めっちゃ可愛い、さすが翔太くん!」
「だろ!笑」
私よりも背が低く、 私とは真逆な可愛らしい女の子が
彼の隣にいた事……
私だけ、彼への思いは残ったまま
付き合っていた時はケンカばかりで、
『靴下裏返しにしないでっていつも言ってるじゃん』
「いちいち、うるさい」
“好き”って言って貰ったこともないし、
『しょーた、好きだよ』
「おぉ、ありがと」
口を聞かない日だってあった
でも、彼を嫌いになることはできなかった
少しずつ、彼と私はすれ違っていったのかもしれない
「来なきゃよかった」
そう小さくつぶやいてお店を出ようとすると
彼と目があった
一瞬驚いた様子だったけど、
そのあとを見ずに、
私はお店を後にした
出会わなきゃよかった
彼と出会えたこの奇跡は
私を苦しくさせる
出会うとするなら
“元カレ·元カノ”って
関係じゃなくて、
“ファンとアイドル”
って関係がよかった
結局、私の心も
彼が開けてくれた
ピアスも
塞がらないまま_
「○○!」
END
コメント
1件
めっちゃいい!続きあるなら待ってます!