テラーノベル
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────────────ガタンッ
「はぁっ…はぁっ…!!」
全部、全部思い出した。いや、気がついた?でも俺は悪くない。そうだ、俺は悪くない。
目の前の鏡に写っている自分に拳を叩きつけ、鏡を粉々に割る。二度とこんな姿見たくないから、こんな醜い姿、俺じゃないから
粉々になり、沢山の破片となり散らばった鏡にはまだ俺の醜い姿…角が生え、大きな牙、人間とは思えない程大きな手足に、口からは涎を垂らしている…そんなものが写っていて…
「あ”あ”あ”あ”あ”っ…!!!」
それを現実だと思いたくなくて、いや、こんなものは現実じゃないのかもしれない。ここは『バケモノ』…メメの部屋だ…だからわざとこんなものを置いて…俺を混乱させて、その隙に俺を食べようとしていたのかもしれない
だってそもそも「入るな」とだけ言って、後は何もしないなんて、そりゃあ俺を罠にかけようとしてたに決まってる!鍵でもかけておけば良かったのに!!
だから俺は…俺は醜いバケモノ…なんかじゃ…
──────────────────
────────────
──────約1時間前
「それじゃ、私の部屋には入らないでくださいね〜」
そう言い、メメはこの部屋を後にする。結局あの後も俺とメメとメテヲでカードゲームをしていた訳だが、メメにも多少用事というものがあるらしい
それを済ますために1時間程度空けるという訳らしく…
「な〜iemon〜なんかしようぜ〜」
開始10分程度した頃だろうか、この雰囲気に耐えきれずかそれとも単に暇だったかのかメテヲが声をあげる
ついさっきまで散々遊んでいたのにまだそんな余力があるのかよ…と呆れながらもテキトーに返事を返す
「メメが戻ってきてからにしないか?」
これは現状、俺たちはメメが居ないとほぼ何も出来ないということもあり、割と真面目に返したつもりの返事だったんだが…
「え〜…」
…と、明らかにメテヲが不服そうな顔をしていたのである
その瞬間、いつもメテヲに助けられていた俺なのにこんな時にさえ役に立てなければ、本当にただのお荷物だろうと、なんとなく考えてしまう
「…メメを探してくるよ」
そんな顔をしていたメテヲを見ているのもなんだか嫌になってきたので、仕方なくメメを探しに行くことにする
…その言葉を聞いたメテヲの顔がまるでおやつを目の前にした子犬みたいで、なんか可愛かったという話は墓まで持っていくとして…
…それから数十分、思っていたよりも大きかったこの建物の中を俺は永遠と歩き続けていた。
そして…半ばメメを見つけるのを諦めかけていた俺の目の前に、ポツンと1つの扉が現れる
「メメの…部屋…」
入るなとは言われていたが、少し覗くぐらいは許してくれるだろう…まあ当然入る前にノックぐらいはするが
その扉に恐る恐る近づき、コンコン、とノックをする。しかし扉の奥からは返答が無いどころか、物音ひとつ聞こえない
「入…ります…」
なんとなく敬語になってしまいながら、そーっとその少し豪華な扉を開ける
────────────ガチャ
部屋の中は意外と質素で、力強い太陽の光がその部屋の中を爛々と輝かせていた
その中で特に光り輝いているもの…その光を全身に受け、負けないぞと言わんばかりに反射している1枚の板…
それに、俺は不意に近づいてしまう…覗き込んでしまう…その行為こそが俺を苦しめることになるとは知らずに
────────────そして、今
「あ”あ”あ”あ”っ….!?!?」
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!!!
俺は!!俺はバケモノなんかじゃない!!
部屋中の物を叩き壊し、ひらひらの白い少しお洒落なカーテンを引きちぎり、その事実を否定する
それだけ暴れ回っていては、当然、ものすごい音がそこら中に響いているだろう
その音を聞いてか、最悪のタイミングで彼/彼女がその扉を開ける
その扉から顔を覗かせたのは…
『メテヲ』▷▷▷Aルート
『メメ』▷▷▷Bルート
コメント
22件
おお……!!ここでまさかのルート分岐
逆って事?…
わぁああああああああiemonんんんん…!!!!!! うっうっうっ;;