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紹介: 川合 愛空(かわい らら)、身長:151cm、年齢:18歳、性別:女、髪型:肩より少し長めで前髪が先端分け、一人称:ウチ、だけど標準語、高校三年生、服装:学生服に普通の靴、ノホホンとした性格、勉強あんま出来ない。父親が勉強のことで厳しい。母親は母親で愛空が父親に怒られてる時は何もしてくれない。お金持ち、愛空の三個下に妹、愛空の十個下に弟、愛空の十三個下に弟がいる。 ※愛空は一人で綺麗でオシャレなマンションに住んでいる。 知枝には自分の家のことや家族のことやお金持ちということを言わない。(お金目当てで告白してくる男子が多かったため)、一人で暮らしていても、父親から電話で勉強のことを言われる。愛空は父親が怖くて何も言い返せない。知枝に最初は敬語だけど段々とタメ口になる。知枝を少しづつぎこちなく「ちとせさん」と呼ぶ。
知枝 智登世(ちえだ ちとせ)、身長:187cm、年齢:30代前半、性別:男、髪型:オールバック、服装:スーツ、一人称:目上の人には「私」、愛空には「俺」、体付きはかなり良い方、無駄に整った顔。結構いい性格、普通の会社員。普通の暮らしを送っている。安めの家に住んでいる。「愛空さん」と呼ぶ。
朝。
愛空「……はぁ、行きたくない」(マンションのエントランスで立ち止まる)
(今日も、あの電話来るかな…)
スマホを見る。通知はない。
愛空「……まだ、大丈夫か」(少し安心して歩き出す)
春の風が少し冷たくて、制服の袖をぎゅっと掴む。
愛空「ウチ、ほんと勉強向いてないんだけどなぁ…」(小さくぼやく)
その時――
ドンッ
愛空「っ、え…!」
??「すみません、大丈夫ですか?」
低くて落ち着いた声。
顔を上げると、スーツ姿の男がいた。
背が高くて、やたら整った顔。
愛空「だ、大丈夫です…っ」(少し慌てて頭を下げる)
(なにこの人…背、高…)
??「それならよかった。怪我は?」
愛空「ないです!ほんとに!」
??「……そうですか」(少し安心したように息を吐く)
一瞬、目が合う。
愛空「……」(目を逸らす)
(なんか、見られてると落ち着かない…)
??「急いでたんですか?」
愛空「あ、はい…学校、で」
??「あぁ、なるほど。遅刻しないように」
愛空「は、はいっ」
軽く会釈して、その場を離れる。
でも――
愛空(……なんか、変な人だったな)
数歩進んで、なぜか振り返る。
??はもう背を向けて歩いていた。
愛空(……別に、もう会わんやろ)
そう思っていた。
――その日の放課後。
愛空「はぁ……疲れた…」(だらっと歩く)
スマホが震える。
画面には「父」。
愛空「……っ」(一瞬固まる)
恐る恐る出る。
愛空「……はい」
父(電話)「今日のテストどうだった」
愛空「……あんまり、よくなくて」
父(電話)「“あんまり”じゃ分からん。点数は」
愛空「……」(言葉が出ない)
父(電話)「お前は何のためにあの学校に行ってる」
愛空「ご、ごめんなさ――」
その時。
後ろから、声。
??「そんなところで立ち止まると危ないですよ」
愛空「っ…!」
振り返る。
朝ぶつかった、あの人。
父(電話)「誰だ」
愛空「え、あの…」
??「電話中でしたか。失礼しました」
そう言って通り過ぎる…はずが、
一瞬だけ、愛空の顔を見て――
??「……大丈夫ですか」(小さく、優しく)
愛空「……っ」
(なんで、そんな顔するの…)
父(電話)「おい、聞いてるのか」
愛空「……はい」
通話を終える。
手が少し震えていた。
愛空「……はぁ」
そのまましゃがみ込む。
??「やっぱり大丈夫じゃなさそうですね」
愛空「えっ」
さっきの人が、戻ってきていた。
愛空「……あの、大丈夫です」
??「顔色が大丈夫じゃない人は、大体そう言います」
愛空「……」(黙る)
??「家は近いんですか?」
愛空「……まぁ」
??「送りますよ」
愛空「え!?」
(いやいやいや無理!!)
愛空「だ、大丈夫です!一人で帰れますし!」
??「そうですか」(あっさり)
でも――
??「じゃあ、少しだけ歩きましょうか」
愛空「……は?」
??「送るのがダメなら、途中まで一緒に」
愛空「……なんでですか」
??「さぁ」(少し笑う)
??「放っておけない顔してたので」
愛空「……」
(なにそれ)
でも、なぜか――
完全には拒否できなかった。
愛空「……少しだけ、なら」
??「ありがとうございます」
並んで歩き出す。
少しの沈黙。
??「お名前、聞いても?」
愛空「……川合、愛空です」
??「愛空さん、ですね」
愛空「……はい」
??「いい名前です」
愛空「……っ」(少しだけ照れる)
(なんなんこの人…)
愛空「……あの」
??「はい」
愛空「そっちは?」
??「……」
一瞬だけ、間。
そして――
??「ただの会社員です」
愛空「いや、名前」
??「……あぁ」(少し笑う)
でもそのまま、答えない。
愛空「……え、教えてくれないんですか」
??「そのうち、でいいでしょう」
愛空「はぁ!?」
??「また会ったら、教えます」
愛空「会う前提!?」
??「違いますか?」
愛空「……知らんし」
(なんなのこの人ほんと)
でも――
なぜか、少しだけ。
愛空(……もう一回くらい、会ってもいいかも)
そう思ってしまった。