🦈side
デンジが頭を悩ませていると地面が歪み始める。
そこからサメ頭が顔を出した。
「ア、チェンソー様…」
「…ビーム。」
「…オレ、チェンソー様に謝りに来た、」
困りながらも言葉を発する。
「…ビーム…俺は怒ってるぜ。」
“怒っている”とデンジの口から言葉が吐かれ、ビームはアワアワする。
オレ、なにしたら機嫌治してくれる?と、頭を悩ませる。
頭を悩ませているとデンジが口を開いた。
「ンで最近関わってくんねェのか、教えてくれよ。」
「…チェンソー様に嫌われたくなかったから。」
ビームは天使の悪魔に言われた通り、素直に心の内に秘めていた物を出す。
「チェンソー様、男キライだから、オレのコトもきっとキライ。
だから抱きしめられたりするのイヤなんじゃないかって、天使が…」
「ヤじゃねえよ。」
デンジはキッパリと言った。
「ヤじゃねェから、離れんな。」
ビームは顔を真っ赤に染める。
まずい、と手で顔を隠してみせる。
するとその手はデンジによって退かされてしまう。
「ア」
「…ふーん……照れてんの?カワイーじゃん。」
「!?チェ、チェンソー様!?」
更に赤くなりそうな顔を隠すように、ビームは地面にヒレだけ出して沈んでしまった。
⚡️side
ビームが沈んだ後、デンジは頭を抱えていた。
何故ビームにカワイイと言ったのか。
ビームは男だ。デンジは男は全員嫌いな筈だ。
なのになんでだ……
最近、ビームが可愛くて仕方ねェ。
俺と会うと嬉しそうにする姿も、首を傾げる姿も。
俺は男嫌いだ、女が好きなんだ、と自分に言い聞かせながらビームを呼んだ。
「オイビーム…そろそろ出てこいよ…もう怒ってねェから。」
「ギャ…無理ィ…無理です…チェンソー様ァ…」
「早く出てこいよ…早く出てこないと恥ずかしい事するぜ?」
自分でも何を言っているのか分からない。
頭の中では赤信号が出ているのだが…
このままだと信号無視しそうだ。
「ギャ?…チェンソー様、オレに何する?」
「ン〜…キス…とか?」
「ギャ!?」
「お前、キスわかんの?」
「ビーム、キスあんまわかんない…唇合わせるやつで合ってる?」
「そーそー。した事あんの?」
「ない、」
良かった、と何処か安心している自分もいた。
「早く出てこいよ。本当にするぞ。」
「ギャ…チェンソー様…」
「オレ、チェンソー様にキスして欲しい…」
…は?
脳内はもう警告の嵐。
だが―
―もう気づけば、ビームの頬に手を添えていた。
コメント
13件
萌えすぎます、心臓がギュンギュンする…神展開ありがとうございます
あれ、、僕ビムデン好きなんだよな、?……デンビムにもハマってしまう、!?!
うほっうほほほほっ! 展開どーんだぁぁ!うはっ、うははははっ!んふっふふふふふふぅっ♪