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私達は誰しもが心に傷を抱えている。
その痛みが癒えることは決して無い。
その傷を舐めあうために、 お互いに依存しあってしまっているんだろうね。
傷口同士をくっつけあって、血を流し合って、 それで私達の関係は成り立ってるんだよ。
だから君達が私達の事を愛してくれても、 それはただの錯覚だよ。
そうして、私はまた一人ぼっちになるんだろうね。
君はきっと私の事なんか忘れてしまうよ。
もう誰も信じたくない。
何もかも嫌になってしまった。
だけど、もし許されるなら……
「私は皆を愛していたんだよ」
そして彼は……再び目を閉じた。
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※参考資料:話に出てくる物(登場する”本”)等 ●『赤毛のアン』シリーズ(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著/村岡みち子訳)
⇒マリアンヌとアンジェリーナの両親の名前が「ヘンリー」と「エミリー」
●『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル作/柳瀬尚紀翻訳)
【概要】
ルイス・キャロルによる児童向けの小説群の総称。
代表作は『不思議の国』シリーズだが、『鏡の国のアリス』、『チシャ猫と秘密の会議』などの短編集にも多くの名作が収録されている。また、続編や外伝作品も多い。
ルイス・キャロルの小説群は、主人公アリスの成長物語として読めるとともに、主人公のアリスがさまざまな冒険を繰り広げていく過程を通して読者自身も成長していくという構造になっているのが特徴。そのため、子供から大人まで幅広く楽しめる作品として評価が高い。
「不思議の国」「鏡の国」などのお話が有名だが、「ジャバウォックの詩」のように作品中に一切詩が出てこないものもある。また、「スナーク狩り」や「ガリヴァー旅行記」のように小説ではなく評論集に分類される場合もある。
しかし、そのどれもが、この世界に迷い込んだ少女の冒険譚であり、作者の意図的な演出によって生み出されたものだ。
「鏡の国」では鏡の世界に閉じ込められたアリスたちが、自分の意思とは関係なく女王の命令に従う操り人形のような存在として描かれている。そして最後には、アリス自身が自らの手で鏡を叩き割ることによって、元の現実世界へと戻っていくのだ。
「スナーク狩り」に登場するスナークは、人間の心の闇を象徴する怪物たちである。彼らは人間を喰らいながら生きており、人の心に潜む暗い欲望を引きずり出しては弄んでいる。
「ジャバウォックの詩」は、人間が理性を失い狂気に支配されることで、いかに恐ろしい惨劇が起こるのかを見事に表現している作品です。
人間の持つ破壊衝動の本質とはなんなのか、そしてそれはなぜ生まれてしまったものなのかを考えさせられましたね。
また、「ジャバウォックの詩」というタイトルからもわかる通り、「ジャバウォックの森」に登場する怪物の名前はすべてジャバウォックという鳥が由来となっており、そのことからもこの物語のテーマが自然にあることがうかがい知れます。
「ジャバウォック」は実在する生物なのですが、日本では馴染みのない生き物であるため、作中では架空の存在となっています。
「人食い鮫」と呼ばれる怪物で、鋭い歯を持つ肉食性のサメです。
この生物の外見は非常にグロテスクで、全身に無数のイボがあり、口の周りは特に凄まじく、まるで血まみれの人間の顔のようです。
また、体の色は赤黒く、目は大きく、白目の部分が真っ黒に染まっていて、獲物を見る時はギョロっと目を剥き出しにして見つめてきます。
「ジャバウォック」という名前も、「人間を食べるから」「凶暴だから」などの理由ではなく、「人間の顔のように恐ろしい見た目をしているから」という理由で付けられました。
ちなみに、この怪物が実際にいたかどうかは不明で、あくまでも伝承上の化け物として扱われています。
また、作者は「ジャバウォック」という単語を一度も聞いた事がないのですが、「ジャバウォッキー」という言い方があるそうです。
ジャバウォックとは、イギリスに伝わる妖精の一種です。
「巨大な黒い犬」の姿をしており、人前に姿を現す事は滅多になく、人間を見ると襲い掛かります。
この「ジャバウォック」という名前は「恐ろしいもの」、「おぞましいもの」という意味を持ちます。
そして「ジャバウォック」の語源は「ジャバウオ」という音から来ており、この鳥の鳴き声は人間の言葉のように聞こえる。それは人間の言葉を真似た獣の声であり、ジャバウォックの詩を聞くと、まるで人の声を聞いているような気分になる。またジャバウォックとは詩を朗読している間だけ人の姿に変わることができる妖精でもある。そのため、ジャバウォックの詩を聞いた者は詩人に魅了されてしまい、最後にはジャバウォックになってしまうと言われている。
「うぅん……」
「あぁー!疲れましたわ!」
「お腹空きましたね〜」
「そうだね〜。今日は何食べよっか?」
「えぇっと……そうですね……」
「……」
(いつも通り、何も変わらない日常)
「あのぉ……先輩?どうかしましたか?」