テラーノベル
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「今回の配置、わからなかった人いる?」
「大丈夫でーす!」
「ボスは?」
「俺は今回ヘリで行く」
「了解です」
「それじゃあみんな移動してくれ」
「はーい!」
真っ赤なアジトからそれぞれの乗り物に乗り、目的地へ散って行く
俺もヘリの修理をし、ガソリンを入れて北へと飛び立つ
貨物列車が来るまで時間はまだある
だが、現地に着くと何かが足りなかったりするもので、時間に余裕を待った方が良いに越したことはない
俺が現地に着くと赤いヘリが一台西方向に飛んでいる
あともう一台‥‥
居ない?
“西の‥‥橋の上に飛んでるの誰?”
“すみれです”
“あれ?‥‥ミランは?”
“‥‥‥‥‥‥”
“ミラン?”
“もしかして無線抜けてるかもです”
アイツはまったく‥‥
いつも世話の焼ける奴だ
“俺ちょっと見て来るから。まだ時間あるからガソリン足りない奴は補充しといて”
“了解です”
俺はヘリを旋回させてアジト方面を目指す
アジトが見えて来ると周辺が騒がしい
「なんだ?」
アジトの駐車場に降下を始めると俺のヘリに銃弾が掠めた
「おい!なんなんだよ⁈」
そのまま急いで降下をしていると、駐車場のすぐ側の門の外
そこには道路に倒れている赤いジャケットが見えた
「は?」
俺はヘリから降りると壁伝に外を見る
「‥‥ミラン?」
「ボスぅ‥‥」
「何してる?お前‥‥」
隙を見てアジトの中にミランを匿う
「ごめんなさいっ!」
「お前‥‥無線も入ってねぇし」
「あっ本当だ‥‥」
ミランは痛がりながらも俺にすまなそうに笑いかけている
「救急‥‥には連れて行けないか」
「ちょうど他のギャングがこの近くで警察と撃ち合いが始まっちゃったみたいで‥‥」
「タイミングが悪いな」
「ボスは行って下さい。あ、ヘリ出せるかな?」
「いや‥‥どうかな」
出せないわけじゃないけれど‥‥
俺は誤射されて撃ち抜かれた肩に手をかけた
「‥‥痛いか?」
「大丈夫とは言い難いですね」
「もう少し我慢しろ」
「私の事はいいですから‥‥ボスはあちらへ行ってあげて下さい」
「‥‥‥‥‥‥」
いつもならきっとすぐに現場に向かっているだろう
けれど何故なのか
俺は無線機へと手を伸ばした
“叶さん?”
“はいよ”
“俺とミランがそちらに参加出来ないんですが、誰かヘリに乗れる人居ますか?”
“こっちに来れないの?”
“はい‥‥ミランがアジト前で抗争に巻き込まれまして。俺も今一緒に居るので、出来ればそこに居るメンバーで頑張ってもらいたいんですが”
“OK、僕が誰かから鍵借りてヘリに乗るよ。”
“お願いします”
“了解、ボス”
俺の無線のやり取りを聞きながら、ミランは俺を見つめていた
「‥‥なんだよ」
「ロウ君って私を甘やかすの上手いね」
「は?何言って‥‥」
「私がロウ君の邪魔して側にいても追い払わないし」
「いつもしてるが?」
「そう?でも本当に邪険にしてるなら私もわかりますから」
「だからいつもしてるだろって!」
「そんな事ないです。一緒に居ることを許してるみたいでしたよ」
そんな事‥‥
俺が?
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#strm
sasada
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#MADTOWN
蒼月
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コメント
4件
あらすじ、伝わってきました。ギャングの世界観、緊張感がよく出てますね。特にロウがミランを選んで現場に行かない決断をしたシーン、説得力がありました。ミランの「一緒にいることを許してる」という言葉が、普段のロウの態度とのギャップを浮き彫りにしていて、じんわり来ます。この選択が今後の関係性にどう影響するのか、気になる終わり方でした。続き、楽しみにしています。