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番外編【忘年会】
時期は年末ら辺だと思って読んでください!!
長いです!
誤字、脱字あるかもしれません💦
「今日忘年会しよ!」
ORDERが集まって少しピリピリしてる空気の中で急に南雲がそう言ってきた。
「あ?なんや急に」
そう言う神々廻さんは明らかに不機嫌だった。
「もう年末なんだよ!」
それがなんや、と神々廻さんはまた冷たく返事をする。篁さんはいつの間にか居なくなって居て豹さんはそんな2人を無言で見てる。大佛さんはそんな話どうでもいいと言った感じでご飯を食べ進めてる。
「忘年会、やりたい。」先程まで興味無さそうにしていた大佛さんがそう言う。
「大佛もやりたいよね!」南雲の問いかけに答えなかったが
「神々廻さんも行こ。」と言う大佛さんに流されて神々廻さんも行くことになった。
「豹と月も行くでしょ、じゃ予約入れて置くね〜」私と豹さんには聞きもしないで話を進める南雲に豹さんは若干キレ気味で
「俺はまだ行くって言ってねぇぞ」
どうせ来るんだからさ、と言って南雲はスマホで予約を始めた。それを見て豹さんは舌打ちをした後にご飯を食べ始めた。 店の手配や予約は忘年会を提案した南雲が1人でやってくれた。
店選びもみんな対して興味がなかったらしく南雲から時間と場所だけを聞いてそれぞれ仕事に取り掛かった。私も行くんだな〜とどこか他人事の様に考えながら部屋を後にした。
時間通りに居酒屋に来たが明らかに私1人で入ると部屋に通して貰えなさそうだったから次に来る人を外で待っていた。
「ガキ、ここで何してんだ? 」
私の次に来たのは豹さんだった。
1人じゃ中に案内して貰えなさそうだったことを説明して豹さんと一緒に中に入った。
「2人ともおそ〜い〜」そう言う南雲は明らかに酔っていた。酔っ払いの隣は嫌だったが先に個室に入った豹さんが神々廻さんの横に座ったから残ったのは南雲の横だけだった。だから仕方なく上着をかけた後に南雲の横に座った。
大佛さん 神々廻さん 豹さん
南雲 私 という感じの席順
座ったらすぐ神々廻さんがメニュー表を開いて渡してくれた。そんな紳士な行動をする神々廻さんと違い南雲は1人で上機嫌になりながら飲んでる。
「オレンジジュースと唐揚げの盛り付け1つで」
注文聞きに来た店員にそう伝えると南雲が
「あれ〜お酒飲まないの〜? 」
と常識のない質問をしてきた。
「飲むわけないでしょ、私まだ未成年だぞ」
「そんな細かいこと言えないでしょ〜」
「酒飲めるようになっても飲むわけないでしょお前みたいに人の前で醜態晒したくないよ」
そうすると南雲はひど〜いって言ってまだお酒を注文して飲んだ。そのペースに飲まれたのか
神々廻さん達も結構飲み始めた。
「南雲の顔おもろ笑 ははははは笑」
と今まで聞いたことの無い声で笑う神々廻さん
「見て、できた。」
とっくの前に潰れた南雲の顔に落書きする大佛さん
「写真撮れぇ!笑笑」
2人より酔ってない様に見えるが異常に上機嫌な豹さん。ここであることに気づく。この酔っ払い達を1人でどうにかしないと行けないのかそれに全員が潰れた後に気づいた。
最近は仕事で忙しかったから羽目を外したんだろうと自分に言い聞かせるが流石に無理がある
フローターを呼ぼうか?と思ったがこんな理由で呼ぶのは気が引ける。だが私1人じゃこんな大男と大佛さんを近くのホテルに運ぶことも出来ない。酔ってもORDERに変わりないから
勝手に帰っていくのでは?とも考えたけどそれは無いかも知れない。だって神々廻さんと豹さんと南雲の3人はテキーラを一気飲みして対決していた。南雲は見た目の割に酒に弱いらしく提案した癖に1番最初に潰れた。これじゃ今、
人が襲ってくても殺されそうだなと考える。
確認の為殺し屋が1番守ってる首元にフォークを近ずけて見た。結果誰1人として反応しなかった。次は肉を切る用のナイフを近ずけた。
これも誰1人として反応しなかった。マジで殺されるぞ!そう心で叫んだのと同じタイミングで個室のドアが開けられ
「お客様、注文していたテキーラでございます」
そう言うと店員は出ていった。テキーラって言葉に反応したらしく神々廻さんが頭を上げ
テキーラが入ったボトルを持ち一気し始めた。
流石のオーダーでも致死量のテキーラを飲む。
焦って神々廻さんからテキーラボトルを離そうと左手を伸ばすとそれを察したのかもう片手で私の左手を掴んで来た。神々廻さんは私の手に無意識に力を入れて行く。オーダーの中で3位に来るような実力者に徐々に手を握られてそれに力を入れられる。こんな最悪な事は無い。
痛みで上手く声を出せてなかった。そんなタイミングで神々廻さんがテキーラを飲み干したのか私に手を離してくれた。空になったボトルを机に置きまた頭を下げて寝始めた。私は神々廻さんに握られてた自分の左手首を見て軽く手当をした。もう全員が潰れて静かになった部屋で
1人で何してるんだろとそう思えて来た。
その数分後店員が来て閉店の時間が迫って来てると教えてくれた。そこで店員にお願いして
タクシーを呼んでもらった。会計などをして
色々と疲れたが全員をお店の外に出すことができた。全員意識のないゾンビみたいで何かにもたれかかってる。そこでタクシーが来たので
タクシー運転手にお願いして運んでもらった。
もちろん追加料金は払った。
ホテルについて部屋までフロントの人に手伝って貰った。全員部屋に運んだ後に南雲のコートが私に手元にある事に気づいた。
寝てる今返そうと思って部屋に入った。
ベットの端で丸まって寝てる南雲は普段だったら絶対に想像がつかないほど幼く見えた。
ベットの近くまで行き普段と違う南雲を観察していた。そんな時薄ら目を開けた南雲と目が合った。
「な〜にしてるの、おいで〜」といつもの甘い声で私にそう言う。は?と言ってる隙に南雲に左手首を掴まれベットに落ちた。落ちたことよりも引っ張られた場所が神々廻さんに握られた場所でそれどころじゃなかった。イッとちっさく声を出したが南雲が長い手足と私に置いて
抱き枕みたいにして寝始めた。
「マジで言ってんの?」と南雲に聞くともう
熟睡してるらしく返事が返って来ない。せめてここから出せよと一生懸命に右手だけて南雲の手足を退かそうとするが両手があっても敵わない相手に片手なんって敵えっこない。だから諦めてこの状況を受け入れることにした。南雲に抱き枕にされてることと左手首に感じる痛みも
【翌朝】
「なんでここに居るの?!」
朝イチで南雲がそう叫んだ。
私が色々と説明してると思い出してきたみたいで気まづそうにこちらを見てる。
「その手首どうしたの?まさか僕がやったの?!」
「違う違うこれはお前じゃないよ」
良かった〜と肩を落とす南雲を見て昨日
大佛さんに書かれてた落書きがまだ消えてなく
その顔で喋ってるの面白くてつい吹き出してしまった。南雲はあたふたしてたけど笑った理由を喋るとすぐに洗面所へと行って顔を洗って来た。南雲の部屋を後にして自分の部屋に戻り
もう一度痛め止めを飲んでと左手首を手当した。
それが終わってフロントに行くと、この世の終わり見たいな顔で神々廻さんが立って居た。私に気づくとすごい速さでこちらに近づき昨日のあったことについて謝ってきた。神々廻さんは元々飲んでも記憶が鮮明に覚えてるらしく 朝起きた時には既にこの世の終わりみたいな顔だったらしい。
「ほんまにすまん!」と頭を下げながら謝って来た。
「いいよ〜いいよ、私も普段と違う神々廻さんを見れて面白かったし」と伝えた。そうすると
神々廻さんは私が好きなお菓子を差し出してくれ た。そんな時に南雲が
「それ俺も好きなやつ〜」
「お前のちゃうわ!」
と私の右手に置いてくれた。その時何故か左手に激痛が走る。
「〜〜〜ッ!!」
と掠れた声を出しながら左手の方を見てみた。
私に手首は黒紫色に変色して居た。そんな私を
見て南雲と神々廻さんが
「ちゃんと手当してなかったの?!」
「ホンマにすまん今すぐ近くの病院行こうな」
と言ってくれた。今まで感じたこともない痛みが体を襲う。
病院に着いて色々検査と手当をしてもらった。
医師からは骨折してると言われた。それを聞いて神々廻さんは必死で謝ってきたから、
「もう謝らなくていいよ〜ちゃんと手当してもらったし」
「なんか欲しいもんとか無いか?なんでも買ってやるで」
「じゃこのグミ10個買ってきて!」
「ホンマにそれでええんか?もっと高価のもんでもええんやで 」
「私そんな欲しい物とか無いからね〜」
ほな今から買ってくるわ、そう言って神々廻さんはコンビニへと入って行った。