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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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マッチした後、指定の場所に行き対戦相手を待つ。

「対人をやるメリットは?」

「同じランク帯の人の傾向を知れる。あとやろうと思えば相手が所持してるカプセルを貰うことも出来る。 」

「それはまた随分と物騒で……」

「その場合は【決闘】扱いになるから、相手もコストを支払うことになるんだがな」

「そのコストは?」

「自身のランクポイントのうち**5%**を相手に渡さないといけない。」

「それは、決闘をやる前にってこと?」

「その通り。決闘するには先にコストを支払い行う。で、自身が決闘に勝てればカプセル回収と、相手からランクポイント**10%**を貰えるって訳だ。」

「だとするとみんなこぞってやるんじゃ?」

「高ランク帯は効率よくランク上げをするためよくやるが、低ランク帯ではあまり見られないな。」

「ま、知識として覚えておこうかな。」

「それがいい。」

相手が来るまでそんな雑談をしていると、対面からひとつの人影が現れた。

「ん?アレは……」

「お相手さんかな」

「よォ小僧フリーマッチ承諾ありがとうな」

「そりゃどーも」

「データ見たところまだ対人はしてないみたいだったからな、俺も最近初めてランク帯が近いから誘わせてもらった」

「初狩りとかやめろよ?」

「初対面の人間にそんなこと聞くなよ」

「僕偏見で生きてるからさ、おっさんそういう事やりそうな見た目だから」

「その言葉の刃鋭いねぇ?………ま、ご名答だけどな」

「なっ!?コイツ外道だったのか!!?」

「相手の情報確認して怪しいそうだったからあえて受けてやった。僕自身戦姫大戦得意じゃないけど、ちょっとヒーローぶりたくてね。」

「受けたこと後悔させてやるよ小僧。俺はお前に決闘を申し込むぜぇ?」

「別に構わない。こっちにはやる気満々の戦姫が居るからな」

「外道が相手となると少し気が引けるが…」

「なんでだよ」

「決まってるだろ!オーバーキルするからだよ!!」

「随分デケェ口を叩くなぁ?」

「僕の本意では無いのでその辺は勘弁ね?」

「それより何故、私らを狙った!!」

「そんなの1つだろ?」

「まぁ僕のブラックカプセルだよね」

「つーわけで大人しくくたばれや!いけ!【アサルトナイト】」

男の肩に乗っていた戦姫はその言葉の後フィールド内に降り立った。それを見て同じくカナもフィールド内に降り立つ。

「悪事に加担するのか君は?」

「そりゃ、悲しいけど私のオーナーだからね。やれと言われたらやるよ」

「なら、加減なしで捻り潰す!」

「いいわよ?その装備でやれるならね!」

〜アサルトナイト〜

頭部:アーミー坊 軍人を思わせる帽子。コーデ次第では可愛くできる。また、遠距離攻撃の能力も少し上がる


身体:バトルジャケット 射撃精度が少し上昇する。見た目は革ジャンを着てるように見えるためオシャレにも見える。


腰部:スピードスカート 速さに重点を置いたが、重量が増え消費ENも増えてしまった。一応他のものよりかはスピードは出る


脚部:ナイトブーツ 中世の騎士を思わせる装備。守備は上がったが、速さは失われた。


右腕部:ビームマシンガン 精度を犠牲にして連射力と消費ENの強化を施した武器


左腕部:ナイトシールド 上半身を守れる程の巨大な盾。大きいのでその分重量も増え、機動性には欠ける。


サブウェポン:ブロードソード ナイトアーム 速射ミサイル

【ブロードソード】 ENを消費せずそこそこの火力を出せる優秀な近接武器

【ナイトアーム】 守備を上げつつ、近接攻撃に少しの補正を乗せる。

【速射ミサイル】 追尾性がほかのミサイルよりも低い代わりに速度が出るので牽制に使える


「ちょっとキツめかな私が相手するのにこの装備はね」

「ふっ…初期程度の装備で私を狩れるの?」

「やってみないとわかんないけど、少なくともやる前から負けるとは思ってないから」

お互いに啖呵を切った数秒後カウントダウンがゼロになり、バトル開始アナウンスが流れる。


まず動いたのはカナだった。距離を詰める前に牽制としてアサルトライフルを乱射する。ランクが低い武器ゆえに精度はそれほど高くないが逆にそれを利用し、弾がバラけることで相手の動き方を見極めようとする。勿論相手も馬鹿でないので、巨大な盾で自身に降りかかるダメージを抑え冷静に対処する。

「やっぱりその盾強いな」

「アンコモンの武器程度じゃ効かないわ」

「ま、その盾がデカイ分動きは鈍いからなんとでもなるかな」

「それはどうかな?」

瞬間何も無い空間から速射ミサイルが飛んできて盾を構える前にその攻撃が直撃する。

「くうぅ……!!?」

「アンタじゃこの程度でも致命傷になるかしら?」

「クソが…。ナイトな名を冠して速射ミサイルによる不意打ちとはね。」

「ふん…。私は【アサルトナイト】よ?銃火器も使うし、ナイトらしく戦うこともする。それに、近接のみでやるなんて一言も発してないからね?」

「ちっ……」

「早く立って私を楽しませなさいよ?あんだけイキった発言したんだからね」

「……うるっさいな。まだ始まったばっかでそんなにはしゃぐなよ、子供かお前は?」

「劣勢のくせして減らず口ね……この雑魚が!」

盾を地面に突き刺しビームマシンガンをカナに向けて連射する。今度はしっかりと盾で身を守ることに成功するが、サイズが小ぶりなため全身を守るというより急所を守るために活用することとなり、無傷とはいかない。

「所詮初期程度の装備じゃ私には勝てないのよ!!」

「……確かに装備はアンタの方が上だ。けど、技量で言えば私の方が上だ。」

「はぁ?」

片膝をついていたカナだが、ゆっくり立ち上がったと思ったその刹那の間。アサルトナイトの腹部に強烈な蹴りを一撃お見舞いし後方に大きく吹き飛ばす。

「がはっ……!?」

「慢心するからこういう痛い目を見るんだよ。」

「な、なんだその力は………」

顔を上げてカナを見ると彼女から紅いオーラが浮かび上がっており、扱う武器もアンコモンとは思えないほど火力が上がっていた。

「さぁ?けど、言えるのはお前を潰すための力なんだろうなってこと」

「ふ、ふざけるなぁ!私の方が装備は優れているんだ!!総合戦闘能力だって私が上回って……」

「うだうだ言う前に立てよ。装備に溺れてたお子様が 」

「くっ…!舐めるなぁぁぁぁ!!」

即座に立ち上がりライフルを捨てブロードソードを取りだし近接戦にと持ち込む。対するカナもシールド裏からビームサーベルを取りだして近接戦に応じる。

格闘補正が付与されてるアサルトナイトだが、その攻撃全て簡単にいなされてカウンターの蹴りやシールドバッシュを食らう。それから徐々に防御に回っていたカナが気づけば攻撃に転じており、残り時間10秒程になった頃に勝負は決した。


「ば、馬鹿な……。俺のアサルトナイトが負けただと…………」

「よくわかんないけど僕の勝ちだね。じゃあカプセルは変わらず僕のもので、おっさんのランクポイント頂くよ。」

「クソが!覚えろよ小僧……。この借りは必ず返す!!」

「期待せずに待ってるねおっさん。」

捨て台詞を吐いたや否や、戦姫を抱えてその場を去っていった。

「まさかほんとに勝つとはね…」

「……悪いリナ。私もENが無くなって動けそうにない。」

「はぁ……。やっぱり世話やける戦姫だなお前は」

「すまない……」

「それじゃあ帰るぞカナ。」

「あぁ……。」

この出来事がリナの人生を大きく動かす事になることになるのは、本人はまだ知らない。

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