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登場人物一覧
大石慶敬(21)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
豊島敦也(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
新屋智輝(21)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
甲賀彪馬(22)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
大野義也(28)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
日野悠矢(30)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 機動員
村島陽斗(26)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
勝村有人(33)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班所属 操縦士
海野崇(38)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班副班長
浦渼祐輝(57)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班班長
北海遼(36)…国家保安庁特殊空衛団特別作戦攻撃部隊長
河内慶六(47)…国家保安庁特殊空衛団長
睦月陸(44)…国家保安庁特殊空衛団管理官
……………………………………………………………
数日後
国家保安庁総監本部ではある緊急記者会見が行われていた。
「現在行方不明となっている特殊空衛団特別作戦攻撃部隊第1班員についての詳細を説明させていただきます。日本領域内にある離島のうち連絡がつかない詳細不明の4つの島について上陸してでの実態把握調査を実施することになりました。その作戦に出動したのは特殊空衛団内に発足された特別作戦攻撃部隊第1班、第2班、第4班、第8班の計4つの部隊です。第1班以外の部隊とは連絡が取れ既に帰還済みですがI班とは連絡が途絶え数日間が経ちました。えーそこで1班救出のため広域災害派遣専門出動部隊の救出作戦を行うことになりました………」
河内による記者会見が行われてる中、広域災害派遣専門出動部隊は出動に向けて準備を行なっていた。
「どうしたらいいんだ。」
長官の中道はある事に頭を抱えていた。
「どうされましたか?」
長官秘書官が聞くと中道は見ていたiPadを机の上に乱暴に置いた。
「SNSでは国保への誹謗中傷が殺到している。支持率も低下している。このままいけば俺は間違いなく解任させられる。どうしたら……」
「矢田さんはどう言ってるんですか?」
「あっそうか。その手があったか」
そう言うと中道は急いで矢田に電話をかけた。
「お疲れ様です。中道です。今国保のホームページにあるご意見版ワーク見れますか?」
「その事か。知ってる。支持率も下がってるみたいだな」
「あの俺どうしたら?」
「俺が長官になってもっかいお前を長官秘書官として雇ってやるよ」
「……………………」
「おい、聞こえてっか?こっちも忙しいんだ。切るぞ」
「俺は、俺は長官の座にしか興味ないんです。どんな思いでここまで来たか」
「知るかよ笑、そんなに長官にこだわるんだったら、かけてみるか?」
「はい?」
「全員救出できなけりゃお前はここをやめる。反対に全て救うことができれば俺がここを辞めてやる。どうだ?」
「…………」
「どうなんだ?はっきりしろ」
「わかりました。やります」
「おもしれぇー笑笑、じゃあな笑笑」
そう言うと矢田はそのまま電話を切った。
「どうでした?」
電話を終えた中道に秘書官が声をかけた。
「中越を呼んでくれ」
「中越?」
「広域災害派遣専門出動部隊長だよ。役職ぐらい把握しておけ」
「すいません。すぐに呼んできます」
そう言うと秘書官はそのまま部屋を後にした。
「やべーよ。これ、どうすれば………」
中道がつぶやいていると中越が部屋に入ってきた。
「お疲れ様です。」
「おー来たか。準備はどうだ?」
「出動準備は全て完了しました。10分後には出動予定です。」
「そうか。必ず全員助けてくれ。約束だぞ?」
「は、はい。もちろんです。と言いたいところなんですけど………」
「あ?何だ?」
「1班が今行方不明になってる島、ある噂がありまして」
「噂?なんのだ?」
「亜連による島の支配が進んでいると。そして何やら国を建国したとか」
「建国?そんな情報どこで?」
「あくまで噂がです」
「建国された国名は?」
そう聞くと中道はパソコンを開き領域防衛と書かれたファイルを開いた。
「天湾です」
「天湾?そんな名前まだ何も来てないな。信憑性が高ければ防衛省への報告も行わなければ………とにかく全員救出だ。万が一のため発砲の許可は下す。総員に武装命令を出しておけ」
中道が言うと秘書官は頭を下げそのまま部屋から出ていった。
「失礼します」
そう言うと中越は部屋を後にした。