テラーノベル
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「く、くそぉぉぉ!!」僕は転がるように走った。
崩れた足場を飛び越え、滑り、息を切らしながら巨大な深層岩の陰へ飛び込む。
その瞬間――
ギュォォォォォォォン!!!!
ヴォイドドラゴンのブレスが放たれた。
紫黒い奔流が洞窟を一直線に貫く。
ドゴォォォォォォン!!!
世界が揺れた。
熱風。
衝撃波。
岩盤そのものが蒸発していくかのような衝撃。
「うわぁぁぁっ!!」
深層岩の陰にいても凄まじい熱だ。
肌が焼ける。
だが次の瞬間、隠れていた岩に紫色のヒビが走った。
「え……?」
パキッ。
深層岩が、溶け始める。
「嘘だろ!?」
ノヴァが即座に警告する。
「危険。ヴォイド侵食反応」
「通常物質は分解されます」
「じゃあ隠れる場所ないじゃん!!」
その時だった。
《アステリア》が再び淡く輝く。
剣から星粒が浮かび、僕の周囲を回り始めた。
ノヴァが驚いたように目を見開く。
「……星喰らいの剣が自律反応?」
すると剣の紋章が地面へ光を投影した。
そこに現れたのは、複雑な地図。
洞窟全域の立体マップだ。
そして一点だけ、赤く点滅している。
「これ……?」
「超高エネルギー反応を検知」
「推定――古代兵器保管庫」
「兵器!?」
その瞬間。
ズシン!!
巨大なドラゴンの爪が、岩陰のすぐ横へ突き刺さった。
岩壁が粉砕される。
真横に現れる巨大な赤い瞳。
「ひっ……!」
ヴォイドドラゴンが至近距離でこちらを覗き込んでいた。
口元から紫黒い煙が漏れる。
逃げ場はない。
だがその時。
ウーパールーパーが突然、ドラゴンの顔面へ飛びついた。
「きゅるぁぁぁぁ!!」
「えぇぇぇ!?」
小さく見えるその身体で、必死に目を引っ掻く。
ドラゴンが怒りの咆哮を上げた。
ノヴァが叫ぶ。
「今です、マスター!!」
「古代兵器保管庫へ急いでください!!」
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不明ちゃん。