ミッション終了から数時間後。
僕とみぞりんは魔法騎士本部に来ていた。
霙「もらるくん、あの時なんでもうひとり居るの分かったの?」
も「【全把握】持ってたから最初から分かってたんだ」
霙「なるほど!」
そんな話をしていたら白狼さんが部屋に入っていた。
白「二人共仲良さそうで良かったのう」
も「僕達は検査から一緒だったので、仲良かったんですよ♪」
白「ふぉっふぉ、そうじゃったか〜」
霙「……それで、あの殺し屋何者だったんですか?」
みぞりんがその話を問いかけると部屋の中の空気が変わった。
白「……もらるくん、君にちょっと関係あるんじゃが…いいかの?」
も「やっぱりですか…いいですよ。どうせ”あの人”が関わってるんでしょう?」
白「…大体察してるようじゃのう…」
霙「……ん?つまり…?」
も「…僕のお父さんだった人のことだよ。どうせ僕の営業妨害ってところでしょ」
白「うむ。鋭いのう…その感じじゃと、この後の事はわかるかのう?」
も「……はい。あの方の事は任せてください」
白「では、頼むのう」
その言葉を残して白狼さんは部屋を後にした。
霙「……で、どゆこと?」
も「あの人は実行犯で首謀者が僕の父さんって話」
霙「あぁ…そゆこと…」
も「うん。だから、話せばわかる人だから僕が交渉するって話」
霙「なるほど!!」
も「…と、言うことで行ってくるね〜」
霙「…もしかして私これだけに呼ばれたの?」
も「…そのとおりで御座います」
その後のことは…思い出したくない。
も「こんにちはぁ…」
上司「もらるくんだね?…ってなんでそんなボロボロ!?任務?!」
も「ペアの子の逆鱗に触れちゃって…ちょっと喧嘩に…」
上司「そ、そう…と、とりあえずこの扉の奥ね」
も「了解です」
も「剣時兄…」
剣時「もらる…」
この人は暁 剣時。僕が逃げるときに手伝ってくれた二人目の身内とも言える人で、顔傷だらけだけど妹思いのいいお兄さん。だからこそ、考え無しでこんな事やる人じゃないはず…
も「……何か、あったの?」
剣時「………恋雪が人質にされた。」
恋雪ちゃんは剣時兄の妹さんで僕の一個年下の中学2年生。剣時兄に育てられたおかげでものすごく優しい性格。…でも人付き合いはちょっと苦手。※ちなみにこの写真はぬいぐるみをあげた時の写真だよ!
も「……!…詳しく教えて。」
剣時「ああ、そのつもりだ…だが、外に聞こえないようにしてくれないか?」
も「それはもう大丈夫!こんな事もあろうかと”幻影・聴魔法”かけてきたから」
剣時「ははっ…用意周到なところは変わってねえな」
も「ふふふっ……脱線したけど本題に入ろう?剣時兄。」
剣時「ああ、まず恋雪は本家の地下室、牢獄で監禁されてる。」
も「うん。大体そうだろうなとは思ってた。」
剣時「まず門に4人、本家内には約30人いる。そして一番厄介なのは牢獄の前、親父さんの護衛に就くぐらいな奴らが4人いる。」
も「んー…ごり押しできなくもないけどさすがに恋雪ちゃんの身を案じたら出来ないな…」
剣時「!?ゴリ押しできるのか…?」
もらる「ん?うん。そのくらいなら出来るよ?」
剣時「そ、そうか…」
もらる「…とりあえず白狼さんに話を通しとく。」
剣時「ま、待て作戦は?」
もらる「僕があの人の下僕を潰すから、剣時兄は恋雪ちゃんを助ける。それだけ。」
剣時(ほとんどねえじゃねえかぁぁぁあ!!)
もらる「……ということです。」
白狼「ふむ…つまり、”救出作戦”ということでいいかの?」
もらる「はい。失敗した場合、処罰は僕が全て受けます。」
白狼「…うむ。よう言った。そこまで言われるとわしからは何も言えん。行ってその子を助けてあげなされ」
もらる「…はい。必ずしも成功させてきます。」
本部駐車場。
もらる「やほー、剣時兄」
剣時「もらる…許可は取れたのか?」
もらる「うん!行こう。恋雪ちゃんを助けに」
剣時「―――ああ、行こう」
そうして僕達の作戦が開始した。(僕2日連勤なんですけど…)
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